【フィンランド旅行記85】素敵な出会いと突然の別れ..。知らないと傷つく、フィンランド人の気質
モイ!今日はVRに乗って、タンペレからトゥルクへ移動中の黒崎です。
VRで大きな荷物を運ぶ時にはちょっと予備知識が必要なので、まずそのあたりをご紹介します。
そして、荷物がきっかけで生まれてすぐ消えた、素敵な出会いと突然の別れ..。
知らずにいると傷つくかもしれない、フィンランド人の気質についても書いています。
VRで大きな荷物を運ぶ方法
その① 棚に載せる(ただし大きなものは載らない)
▲VR車内の棚
日本の列車と同じように、フィンランドのVRにも車両の天井近くに棚がついています。
ですから大きな荷物はそこに置けばいいのですが、実はあまり大きなものは載りません。
車両にもよるのでしょうけれど、長さはあっても高さがあまりないため、一般的なスーツケースはほとんど載らないと思われます。
事実、私のも載らなかったので、三番目の方法でしのぎました。
その② 有料の預け入れボックスに入れる(50セント硬貨が必要)
▲有料の荷物預け入れボックス
▲結構大きな荷物がスッポリ入る
二番目の方法は、50セントを払って有料ボックスに預け入れる方法です。
ボックスは車両と車両の間にあり、業務用冷蔵庫のような外見をしています。
ここに預けてしまえばラクですので、見つけたら活用してみましょう。
スーツケースが、2つか3つ入りそうなスペースがあります。
ただ、私は50セント硬貨を持っていなかったため、三番目の方法をとりました。
その③ 足の間に挟んでしのぐ(案外何とかなる)
▲足の間に荷物を挟んでしのぐ
前のシートとの間には結構幅があるので、そこにスーツケースを置いてしまっても何とかなることはなります。
そして、そんな風にVRに乗っていたら、素敵な出会いと突然の別れがありました。
親切だけどシャイな、フィンランド人の気質を実感!
親切なフィンランド人女性との、素敵な出会い♪
窓側に座って、足の間に荷物を挟んでいると、フィンランド人の女性が隣に乗ってきました。
「荷物が邪魔でごめん。大きくて棚に載らないんだ」と伝えると、「頑張れば載るかもしれないわ。私も手伝うから、あきらめないでもう一度トライしてみましょう」と(いう感じのことを英語で)言ってくれました。
先ほど試して無理と分かっていたのですが、何だか熱心に言うので、列車が停まった時に手伝ってもらいました。
やっぱり載らなかったものの、彼女は言葉の通りに手を出して、何とか手伝おうとしてくれたのでした。とても親切で素敵な人です。
唐突に訪れた、あっけない別れ..
結局また足の間に荷物を挟んで、私はフィンランドに来たのが二回目で、前回幸運にもオーロラを見られたとか、彼女はトゥルクに住んでいて、フィンランド人なのにオーロラは見たことがないとか、それくらいのことは話しました。
時間にすると、せいぜい5分足らずだったと思います。
ですが、どうも彼女の様子が先ほどまでと違います。
一緒に荷物を持ち上げて、残念ながらうまく載せられなかったほどの仲なのに、妙によそよそしくて居心地が悪そうなのです。
「何か悪いことを言ったかな」と心配になったのですが、話に聞いていたフィンランド人の気質を思い出しました。
そう。彼ら、彼女らは、親切だけどとってもシャイな人々なのです。
シャイで親切だけど、別れ際はとってもドライな人々♪
フィンランドの人々は親切で、人が困っていると声をかけてくれます。
でも用事が済んだらもう話すことはなく、その後は全く会話がなくても気にならないのです。
彼女の場合、私に協力を申し出て、うまくはいかなかったものの用事は済んだので、もう会話の必要がないのです。
別に腹を立てたり、私のことが急にキライになったわけではないと思うのですが、その後も会話を続けることは気づまりなのです。
そこで、スマホとイヤホンを取り出し、「ちょっとチェックすることがあるから..」と言うと、ホッとした顔をしていました。
日本人もシャイだと言われますが、きっかけがあれば話し出して、結構いつまでも話したりします。
でもフィンランド人は、用が済んだらそれでお終いのようです。
それを知らずにいると、「あなたにもう用はないの」と言われたようで少し寂しかったりするので、予備知識として覚えておくことをおすすめします。
年代や性別にもよるのでしょうけれど、列車内での見知らぬフィンランド人との会話は、2~3往復に留めておくのがスマートなようです。
▲車窓から見えた、夏のフィンランドの森
幸いなことに、車窓から見えるフィンランドの自然が、少し傷ついた私の心を心を癒してくれました。
本当にきれいでした。。