【フィンランド旅行記23】人気のレストラン「ニリ(Nili)」で食べた、伝統的なラップランド料理♪
モイ!仕事柄、いろいろな国を訪れますが、やはりその国の食べ物が気になる黒崎です。
ご紹介するレストランは、ロヴァニエミにある、ラヴィントラ ニッリ(Ravintola Nili)です(ラヴィントラは、フィンランド語でレストランの意)。
ニッリは、伝統的なフィンランド料理を提供する店で、ロヴァニエミで人気のレストランです。実際に行ってきたので、メニューと価格、食べたものの味わいなどをご紹介します!
人気のレストラン ニリのある場所は?
▲レストラン ニリ(Nili)
「レストラン ニリ」は、川やラップランド・サファリ社のある方から、街の中に入っていくところにあります。
ロヴァニエミは小さな街で、ニリのある場所は分かりやすく、いかにもラップランドという、ログキャビン風の店構えをしています。
結構な人気店なので、予約して行く方がよさそうです。
いきなり熊が出迎えてくれる、ラップランドの風情たっぷりの店内
寒い時期(3月)だったので、店に入るとまずコートを脱いでハンガーにかけました。皆、防寒具を着こんでいますから、こういったスペースが必要ですね。
さて、店内の様子はと言いますと…、
▲入口近くにある、熊の毛皮(はく製)
まず出迎えてくれたのは、立派な熊のはく製でした。
フィンランド旅行で実際に熊を見かけることはまずないのですが、さすがの風格です。
熊の下に店名も書いてあるし、ここは絶好の記念撮影スポットでしょう。
▲トナカイの角のシャンデリア
照明には、トナカイの角が使われていました。これも、いかにもラップランドという感じです(よく見ると、壁際にもツノがいっぱいあります)。
やや暗くて落ち着いた雰囲気ですが、オレンジ系の照明が暖かさを感じさせてくれました(実際に外よりずっと暖かいです)。
ニリのメニュー(日本語あり!)と価格
▲ニリの日本語メニュー
意外にも日本語のメニューが用意されていて、冬のシーズンを中心に、多くの日本人が訪れていることを思わせます。
せっかくなので主要なメニューを書き出してみます(1ユーロを135円程度として換算)。
・ヤマドリ茸のカプチーノ(クリーム煮) 9.9ユーロ(約1,300円)
・トナカイスープ 12.8ユーロ(約1,700円)
・ロヴァニエミ・マーケット 23.8ユーロ(約3,200円)
※二人前から注文可
・トナカイ肉のソテー 25.8ユーロ(約3,500円)
・ライチョウの胸肉(約6,300円)
・熊肉のロースト 56.8ユーロ(約7,700円)
ライチョウは、日本では天然記念物なので食べられませんが、フィンランドでは口にすることができます。
熊肉とともに、かなり高めのメニューとなりますが、ご興味のある方はどうぞ!
実際に頼んでみたものと、その味わい
では、実際に食べてみたものをご紹介します。
ラップランドのビール、ラピンクルタ
▲フィンランドのビール、ラピンクルタ(LAPIN KULTA)
やっぱりまずはビールです。外は寒いのですが、空気が乾燥しているので喉が乾きます。
ラピンクルタは、「ラップランドの金」という意味で、実際にラップランドでは金がとれるそうです。
余談ですが砂金をとるツアーもあるようで、ちょっと興味がわきます。
味わいはサッパリしていて若干の香りがあり、乾燥した気候によく合っています。
個人的には、きれいな青に白い文字と金の星という、このパッケージも気に入っています。
豪勢な前菜盛り合わせ ロヴァニエミ・マーケット(Rovaniemi Market)
▲前菜の盛り合わせ、ロヴァニエミ・マーケット(Rovaniemi Market)
ロヴァニエミのマーケット(市場)という名前の、堂々たる前菜盛り合わせで、ある意味このレストランの主役を張れるメニューです。
二人前からの注文なので、6,000円以上しますが、ラップランドの森と川の幸がたっぷり盛り込まれた、野趣あふれる一皿です。
▲ロヴァニエミ・マーケット(Rovaniemi Market)
サラミ、小魚のフライ、サーモンの燻製、焼きチーズ、サラダ、野菜のビネガー和えなどが盛られており、内容は日替わりのようです。
ひとつひとつがものすごくおいしい、というものではないのですが、ラップランドに来た記念としてはちょうどいいと思います。
私もそう思って(写真も撮りたかったし)頼んでみました。
これぞラップランド伝統のメイン料理!トナカイ肉のソテー
▲トナカイ肉のソテー
この料理については、いろいろと言いたいことがあります(笑)。
マッシュポテトの量がすごく、むしろトナカイ丼
まず、肉の量もさることながらマッシュポテトの量がすごく、牛丼でいうご飯のような、存在感と重量感を持っています。
そういう意味で、ポテトをご飯に見立てた、「トナカイ丼」といった様相を呈しています。
ピクルスがおいしい。ベリーソースも案外いける
ピクルスについては、私が個人的に好きだという事情がありますが、薄切りでなくたっぷりついていて嬉しかったです。
また、あちこちでいろいろ言われている、甘酸っぱいベリーのソースですが、私は案外いけると思いました。
でもトナカイ肉は、ステーキで食べる方がおいしいらしい
詳しい調理法は分かりませんが、「トナカイ肉のソテー」は、「すごくおいしいかというとそうでもないが、せっかくの伝統料理なのでできるだけ尊重したい」という味です。
ただ、肉自体はさっぱりしていて案外クセのない味なので、せっかくの(高い)料理なのにもったいないと思いました。
フィンランドに詳しい人によれば、「トナカイ肉のソテーこそが、トナカイ肉を最もまずく食べる方法だ」と言っていました。
意見の分かれるところかもしれませんが、私は「そうかも」と思ったので、次はステーキを食べてみたいです。
ただ、これも食べてみたから言えることで、視察としては頼んでみて正解でした(写真も撮れたし)。
他のメニュー(想像)と、ニリのおすすめ度
実際に食べてはいないので、口にしたものからの想像ですが、スープや魚料理、ブリニ(そば粉のパンケーキ)など、メニューに並んだ他の料理は、きっとおいしくいただけるだろうと思いました。
次にロヴァニエミを訪れても、もう一度行って見たいレストランですし、皆様にもおすすめです。
一人だと高くつくし適しませんが、3~4名くらいで行ってシェアすると、コスパもよくなって楽しめるだろうと思います。
(ツッコミも皆で入れた方が楽しいですしね)
さて、腹ごしらえも出来たし(ポテトで満腹です)、今夜もこれからオーロラを見に行きます!