【フィンランド旅行記45】冬のヘルシンキで、凍った海の上を歩いてみました!
モイ!3月のフィンランドを視察中の黒崎です。
冬のヘルシンキは寒く、日中の気温が氷点下なので、池や湖の水はガチガチに凍ります。
でもまさか、海の水までが凍りついて、その上を歩くことができるとは思っていませんでした。
▲海の上を歩く人たち(3月のヘルシンキ)
これは、列車でヘルシンキ中央駅に着く直前に撮った写真です。
ボートか何かの船着き場があって、その先はもちろん水なのですが、水面に人が立っているのが見えます。
始めは池かと思ったのですが、地図を見たら内湾なので、れっきとした「海」です。
スケートリンクなどで、凍った水の上を歩いたことくらいはありますが、海の上は歩いたことがないので、私もぜひやってみたいと思います。
海の上を歩ける場所は、ヘルシンキにグッと入り込んだ、エラインタルハ湾
ヘルシンキは海に突きだした街で、ハカニエミ港から、ヘルシンキ中央駅の上あたりに2つの湾が入り込んでいます。
そのため、ちょっと見ると大きな川のようにも見えますが、れっきとした海です。
凍っていたし試していませんが、きっと舐めれば塩辛いはずです。
▲3月のエラインタルハ湾
この場所は、ハカニエミ・マーケットの近くにある、エラインタルハ湾という場所で、トラムの最寄り駅はHakaniemi(ハカニエミ)です。
トーロ湾とエラインタルハ湾という2つの湾があり、空港と中央駅の間を走る列車の線路が、その間を走っています。
前日私は、その列車からエラインタルハ湾を見たわけですね。水に浮かんだブイが、氷にはまり込んでいます。
多分、夏には大勢の人でにぎわう日光浴の名所
▲道の端は、板張りのデッキになっている
この場所は、海に沿った場所が板張りになっていて、サンデッキのようになっています。
恐らく夏には、ここで日光浴をしたり、海に入ったりするのでしょう。
今日は晴天ですが、冬で寒いので誰もいません。
▲水に降りられるハシゴ
プールにあるようなハシゴがありましたので、これを降りて、足だけをつけてみることもできます。
海の上を歩く人々を観察し、歩いても安全なルートを確認!
▲海面を歩く人を発見!
さて、では海の上を歩いてみようと思いますが、氷の強度が分かりません。
道行く人に聞いてみたりしたのですが、「うん、バッチリ凍っているから、君が歩いても全く問題ないよ!」なんて太鼓判を押してくれるような人は、なかなかいないものです。
あたりには人がいないので、うっかり歩いて氷が割れたりしたら大変です(いても大変ですが)。
でも、少し人々の様子を見ていると、歩けるルートが分かってきました。
▲地元の人が歩くルート
何人もの人が、上の写真の矢印のルートを通っていました。どうやら、ここを通れば安全のようです。
(後で分かりましたが、実はただ近道がしたくてここを通るようです)
それでもしばらく歩いている人を見て、「自分より軽いかも」とか考えていたのですが、ぼちぼち私も歩いてみることにしました。
意を決して、自らも氷の上に!
▲凍った水際に近づき…
▲ついに氷の上に立つ!
最初はおっかなびっくり、水際で氷を蹴ってみたりしながら、少しずつ氷上に踏み出してみましたが、少し歩いてみて全く問題はなさそうだと分かりました。
ガッチリ凍りついていて、調子に乗って滑らなければ、地面とほとんど変わりません。
時々ひび割れがあるのが気になりますが、きっと大丈夫なのでしょう。
▲凍った海(とひび割れ)
▲ところどころに、ひび割れはある
地元の学生さん(?)と、凍った海の上で記念撮影!
▲地元の学生さんと、記念撮影
カメラと三脚を持って、しばらく氷の上をうろついていると、学生さんらしき子たちが歩いてきたので声をかけてみました。
「モイ!ボクはニッポンから来たんだ。一緒にフォトを撮らないか?」
そんな声かけに応じてくれた二人に感謝です。
ここの氷についても教えてくれて、年によってはなかなか凍らなかったり、融けるのが早かったりするそうです。
また、橋の下は危ないから行かない方がいいと教えてくれました。水が流れ込むため、氷が薄くなるそうです。
氷の上を行き交う人々(とか犬とか)
▲犬の散歩をする人
凍った海の上を歩くのは、人だけではありません。
悠々とした足取りで、氷上で犬の散歩をしている人もいました。
また、歩いている人だけでもなく、アイススケートで滑りまわっているおじさんもいました。
凍った海の上を歩くのは、冬のヘルシンキではごく普通のことのようです。
歩く場所、歩く時期にはご注意ください!
▲ガチガチに凍りついた「海」
こんな風に冬のヘルシンキでは、普段とは異なる面白い体験ができます。
ただ、本文中にも書きましたが、凍った海の上を歩く場合には注意が必要です。
誰かが安全を保証してくれるわけではないので、地元の人の様子をよく見て、安全と思われない限り氷の上に立たないようにしましょう。
また、トライしてみる際には、完全に自己責任であることをご理解の上で、なるべく浅そうな場所で行ってみてください!
(この記事の情報は、2017年3月のものです)