
クミンといわれても、カレーに使うスパイスというだけで使い方がよく分かりません。
日本食にはスパイスは使わないし、インドカレーのためにスパイスをそろえても、毎日食べるわけではないし・・・
クミンだけを使って、カレー以外のものを作れないかと調べたら、その特徴や効能、サラダやおつまみなど簡単な使い方が分かってきたので紹介します。
【クミンの特徴】ほどよい辛さとさわやかでエスニックな香り
実は辛くないスパイスもけっこうあるのですが、クミンもそのひとつ。
辛さよりも香りが強く、エスニックな香りの代表ともいえます。
食欲をそそるあのカレーの香りは、クミンが出しているんですよ。
また、クミンにも健康と美容にとてもよい効果があることが分かりました。
【クミンの効能】免疫機能の改善や脂肪燃焼、コラーゲンの生成にも♪

クミンは日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、免疫機能の改善、消化促進、血中のコレステロールの調整、抗酸化作用、脂肪燃焼、コラーゲンの生成をサポートする(肌のハリ、髪や爪の細胞、粘膜の強化)など、たくさんの嬉しい効果があるんです。
古代エジプトでは、医学書にも登場するほど古くから栽培されているスパイスで、ミイラの防腐剤として使われていたともいわれているんだとか!
健康と美容のために、少しずつ取り入れてみたいなと思いました。
【クミンの簡単な使い方】サラダやちょっとしたおつまみから始めてみよう!

クミンは香りの強いスパイスですが、クミンだけを使っても意外と簡単なものが作れることが分かりました。
スパイスのプロ『S&B』のHPによると、クミンは油との相性がよく、にんじんともとても合うので、まずはにんじんサラダから使ってみるのがおすすめです。
【もう1品ほしいときに!食卓に彩りをそえるにんじんサラダ】
スパイスには、そのまま乾燥させたホール状とパウダー状のものがありますが、今回はクミンパウダーを使います。
火を使わず、材料を切って混ぜ合わせるだけの簡単レシピですよ!
【材料】(2人分)
・にんじん 1本
・クミンパウダー 小さじ2
・塩 大さじ1/3~1/2
・オリーブオイル 小さじ2~大さじ1
【作り方】
①にんじんをせん切りにします。
※フードカッターを使ったり、ピーラーでリボン状にしてもOK
②ボウルにクミンパウダー、塩、オリーブオイルを入れて味を調えたら、①を入れて混ぜ合わせ、器に盛ってできあがり!

メインのおかずにもう1品ほしいというときに、簡単に作れてにんじんがたっぷり食べられますよ。
彩りにパセリをそえたり、カリカリベーコンをかければボリュームアップできますし、サンドイッチにたっぷりはさんでもおいしい!
【おやつにもおつまみにも!カリカリチーズ】
クミンはチーズとの相性もいいんです。
包丁を使わず、フライパンも汚さないで簡単に作れますよ!
【材料】
・スライスチーズ 1枚
・クミンシード 適量
【作り方】
①フライパンにクッキングシートを引き、四等分にカットしたスライスチーズの上にクミンシードを適量のせたら弱火にかけます。
※チーズは焦げやすいので、弱火でじっくりと加熱してください。

★チーズの間隔をしっかりあけるのがポイント!
溶けてくると広がるので、間隔が狭いとチーズ同志がくっついちゃいます。

②チーズに焼き色がついてきたら裏返し、片方にも焼き色がついたらできあがり!
※いったん火から外し、少し冷ましてから裏返すとチーズが固まって裏返しやすいです。

★焼きのポイントは、ムラなく全体的に焼き色を付けること!

今回は焼きがあまくてムラになってしまったのですが、しっかり焼けている部分はカリカリで香ばしく、おいしかったです!
ちょっとしたおやつに、お酒のおつまみに、簡単でカリカリ食感が楽しい一品ですよ。
★クミンシードしかなくても自分でパウダーにできます!
私がクミンを買いに行った時はパウダーがなかったので、ホールの方を買ったのですが、パウダー状の方が使いやすい料理もあります。
そこで、いい旅のインド人に聞いたところ、クミンシードをフライパンで乾煎りして、冷めたらミルなどで挽くという方法があるそうですよ。100均などにある小さいすり鉢でも大丈夫です。

これなら、使いたい時に使いたい量だけをパウダーにできるし、煎りたて・挽きたてなので香りもいいですね!
【他にもある!クミンで作れるもの】
・肉料理の下味(ハンバーグやソテーなど)
・蒸し野菜、から揚げなどに塩と混ぜて振りかける(パウダー状)
・野菜炒め(エスニック風に)
・パンやクッキー(インドや中東ではポピュラー)
・スープ(香りのアクセントに)
・手作りピクルス(ヨーロッパではポピュラー)
クミンは肉料理や炒め物だけでなく、パンやクッキーにまで幅広く使えるので、眠らせておくのはもったいないですね。
また、お惣菜のポテトサラダにクミンパウダーをひと振りすれば、いつもの味に変化をつけて楽しめます。
クミンが身近になってきました!
香りの強いクミンですが、意外と幅広い料理に対応できることが分かりました。
一つ一つのスパイスの個性を知れば、手軽にいつもの料理に取り入れることができますよ。
料理の初心者にも上級者にも、ぜひ使ってみて欲しいスパイスです!
【注意】
※小さなお子様や胃腸の弱い方にはスパイスの刺激が強いので、ご注意ください。
※妊婦さんや授乳中の方は、安全性が確立されていないので医者に相談しましょう。
※持病のある方は、合わないスパイスもあるので医者に相談しましょう。
フシミ
インド亜大陸・中東エリアの魅力に取りつかれ、仕事・プライベートで何度も訪れています。食べることや飲むことが好きで、インドでもお腹をこわしたことがないのが自慢!