【フィンランド旅行記36】伝統的なフィンランド料理を楽しめる、ラヴィントラ・シーホース
▲ラヴィントラ・シーホース
モイ!今回の旅行で、まだフィンランド料理をあまり食べていない黒崎です。
北欧では外食が高くつきますが、食べてみないことには視察になりません。
そこでやってきたのは、80年以上続く老舗のラヴィントラ・シーホースで、伝統的なフィンランド料理を味わうことができます。
(ラヴィントラは、フィンランド語でレストランの意)
▲ドリンクカウンター
▲シーホースの店内は、老舗らしく落ち着いた雰囲気
シーホースは落ち着いた雰囲気ですが、地元の食堂のような気楽さも漂っていて、居心地は結構いいです。
日本人客も2組いました(あ、我々を入れると3組ですね)。
メニューと価格をチェック。意外なことに日本語のメニューあり!
▲シーホースの、日本語メニュー
英語、スウェーデン語に加えて、意外なことに日本語のメニューがありました。
日本のレストランより量は多いものの、グリーンサラダでも8.9ユーロ(約1200円)しますから、やはり結構な値段はします。
前菜はサイズが選べるので、2~3名の場合は、小さいものを選ぶのがよいでしょうね。
▲サンドウィッチと魚料理
▲ヴェジタリアン料理と肉料理
▲肉料理とデザート
メインは17.9ユーロくらいからなので、一皿2,200~2,400円くらい、最も高いトナカイ肉のフィレステーキは39.9ユーロ(約5,000円)します。
デザートも1,200円くらいはしますね。
▲ドリンクメニュー
アルコール度数の低いビールが5.2ユーロ、度数の高いビールが5.7ユーロ、ロンケロの方が高くて6.2ユーロしますが、これでもレストランにしては少し安い価格設定です。
伝統的なフィンランド料理をチョイス!それぞれのお味は?
気になるメニューがいくつもありますが、まずはオーソドックスなものを注文してみます。
やはりサーモンスープ、ミートボールといったところから始めるのがいいでしょう。
▲サーモンクリームスープ(小)12.5ユーロ
さらっとしたクリームスープにディル(香草)が入った、サーモンクリームスープです。寒い時期にはいいですね。
サーモンクリームスープは、大体どこで食べてもおいしいのですが、シーホースのものもしっかりおいしかったです。
サイズは小ですが、他にも何か頼むなら2人でも十分な量です。
▲伝統のミートボール 17.9ユーロ
ミートボール料理は、フィンランドやスウェーデンでよく見かけるので、国の料理というよりはこの地域(スカンジナビア)の料理なのでしょう。
見た目以上に食べでがあり、マッシュポテトのボリュームもすごいです。
味は、要するに大きなミートボールです。
それ以上の特徴は見当たりませんが、安心して口に運べる味です。
味に変化がないので、お腹が空いていないと持て余してしまいますが、ビーツのピクルスが添えられていて、口なおしができます。
▲ニシンのフライ
バルト海で獲れるニシンを、カラリと揚げたもので、これも写真で見るよりボリュームがありました。
(見た目以上に、たくさんの魚が折り重なっています)
味は、要するに揚げた魚です。
それ以外の特徴は見当たりませんが、これも安心して食べられます。
ただ、味に変化がないので、添えられたレモンなどをうまく使いましょう。
フィンランド料理の感想と楽しみ方
ちょっと想像と個人的な意見が入りますが、ざっくり書いてみるとこんな感じです。
- 物価(税金)が高いため、日本人の感覚より高い
- あまりたくさんの塩は使わず、クリーム系の味が多い
- 肉料理には、ベリーの甘いソースを添える。香草はディルを使う
- 主食はジャガイモなので、メインにはマッシュポテトがたっぷりつく
- EUに加盟してから、だんだん食事がおいしくなってきている
まず言えるのは、「毎食レストランでしっかりフィンランド料理を食べよう!」と思う必要はないということです。
伝統的なフィンランド料理は、びっくりするほどおいしいというわけではなく、値段が高くて量が多いのもその理由です。
もちろんおいしいものもありますし、行ってみるべきお店はありますので、じっくりご紹介していきたいと思います。
誤解の無いように書き加えますと、ここの料理がおいしくないという意味ではなく、私もそのうちまた行ってみようと思っています。
ただ、日本と同じ感覚で一人一皿を頼んでいくと少々持て余し、値段もちょっと高くついてしまいますよ、という意味です。
フィンランドの食の探検は、まだ始まったばかりです。
(ここでご紹介しているのは、2017年3月に訪れた時の情報です)