~あなたに合うツアーで憧れのフィンランドへ~

フォームからお問い合わせ

フィンランドの世界遺産の数は?それぞれの場所と特徴の一覧

KurosakiYasuhiro

この記事を書いた人

kurosaki1

フィンランドと言えば、何を思い出されるでしょう。

オーロラ??ムーミン??サンタクロース??いろいろなイメージがありますが、歴史的建造物や世界遺産を思い浮かべる人は少ないかもしれませんね。

でも実は、フィンランドにも世界遺産が登録されているので、7つの世界遺産についてご紹介します。

フィンランドの世界遺産

①スオメンリンナの要塞群

(世界文化遺産 1991年登録)

スオメンリンナ

▲スオメンリンナの要塞群 (提供:Visit Finland)

フィンランドの首都であるヘルシンキ港の入口に位置する群島エリアには、1748年に建造された海上の要塞が残されています。
このスオメンリンナの要塞と呼ばれるエリアは、軍事施設の巨大なモニュメントであると同時に、フィンランドで最も人気のある観光客向けアトラクションでもあります。

ヘルシンキ郊外にあるこの島の城壁と兵舎を改修した建物には、850人の人々が住んでいます。

現在、スオメンリンナの要塞は、フィンランドの世界遺産として扱われていますが、この要塞は、元々スウェーデンによって築かれたものでした。それを示すように、この要塞が築かれた時代は、フィンランドがスウェーデンに支配されていた時期に該当しています。
その目的は、スウェーデンと対立していたロシアからの攻撃に備えるためであったと言われています。

1973年以降は公園として開放され、市民の憩いの場となりました。半日で充分に回れるので、ヘルシンキを訪れた際は是非行ってみてください。

②ラウマ旧市街

(世界文化遺産 1991年登録)

ヘルシンキから北西に約250kmにある町ラウマは、フィンランドで最も古い港の一つです。

ラウマの中心地であるラウマ旧市街にはカラフルな木造建築が並んでいます。

1400年頃に建てられた聖十字架教会のあるフランシスコ修道院を中心に作られたこの街は、北欧諸国最大級の統一感のある木造建築の町で、約0.3㎢のエリアに約600人が住み、600の建物があります。

1600年代の大火災で、町は破壊されましたが、18~19世紀にかけて再建され、古代の特有な建築遺産として保存されてきました。

 

③ペタヤヴェシの古い教会

(世界文化遺産 1994年登録)

ペタヤヴェシの古い教会

▲ペタヤヴェシの古い教会 (提供:Visit Finland)

フィンランドには、多数の木造教会が残されていると言われています。

その木造教会群の中でも、とりわけ保存状態が良いとされているのが、フィンランド中部にあるペタヤヴェシにある教会で、ペタヤヴェシの古い木造教会は、1763~1765年に丸太を組んで建設されたこの教会は、その元の姿のままで、うまく保存されています。

この木造教会の建築には、「校倉造」や「寄棟造」などが用いられており、伝統的な建築の典型的な例ということができます。聖堂内部の構造には、「ギリシア十字形」が採用されていると言われており、また、聖堂の内部に設置された「説教壇」には、聖人や天使を象った像が残されています。

 

④ヴェルラ砕木・板紙工場

(世界文化遺産 1996年登録)

フィンランドは森林資源が豊富に存在しており、それらを活用した製糸業や製材業などが大変発展していることで知られています。

フィンランドにおいて、こうした産業が飛躍的に発展したのは、19世紀ごろであると言われており、ヴェルラ砕木・板紙工場と住居エリアには、19世紀から20世紀初頭にかけて北欧と北米で繁栄したパルプ、紙、板紙の生産と関連した、小規模な農村の工業入植地が、非常に良い状態で保存されています。

この工場が建てられたのは1872年のことだと言われており、1964年まで利用されていました。今でも、7つの建物が当時の姿のままで保存されており、その中でもネオ・ゴシック様式が採用されているレンガ造りの建物は、現在は博物館として利用されています。

 

⑤サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚群

(世界文化遺産 1999年登録)

スウェーデンが属しているスカンジナビア半島には、同半島の青銅器時代を代表する貴重な遺跡が残されています。

このサンマルラハデンマキの石塚群は、紀元前1500年から紀元前500年位までに該当する頃に造られたものではないかと推定され、青銅器時代に、死者を埋葬するために使われていた場所であると考えられており、埋葬地であったと考えられている範囲内には、33個の花崗岩の石塚から成る墳墓が現存しています。

そのため、3000年以上前の青銅器時代の、スカンジナビア半島における、北欧の葬送慣行や社会、宗教構成について、独自の洞察を提供しており、大変貴重な遺跡となっています。

 

⑥シュトゥルーヴェの測地弧

(世界文化遺産 2005年登録)

シュトリューヴェの測地弧は、ノルウェーのハンメルフェストから黒海まで、10カ国をまたぎ、2820kmも続く、三角点群のことで、地球の大きさなどを正確に測る上で多大な貢献をしました。

これらは、天文学者のフリードリヒ・ゲオルク・ヴィルヘルム・フォン・シュトルーヴェが、1816~1855年に子午線の長さを最初に正確に測定する際に利用した測定点です。

ノルウェー・スウェーデン・フィンランド・ロシア・エストニア・ラトビア・リトアニア・ベラルーシ・モルドバ・ウクライナの10ヶ国の国境をまたいでいるという珍しい世界遺産です。

 

⑦ハイ・コーストとクヴァルケン群島

(世界自然遺産 2000年、2006年登録)

クバルケン群島

▲クヴァルケン群島 (提供:Visit Finland)

クヴァルケン群島(フィンランド)とハイ・コースト(スウェーデン)は、バルト海北方のボスニア湾に位置します。クヴァルケン群島の5,600の島々は、畝のある洗濯板状の氷堆石が特徴で、10,000~24,000年前に大陸の氷床が解けて形成されたものです。

かつて氷河期にスカンジナビア半島を覆った巨大氷河の重みによって800mも凹んだが、約9600年前に氷河期が終わり、現在に至るまで氷河の融解に伴って大地が氷年平均1cmほど隆起し続けているという地質学的にとても珍しい地域。

隆起する現象が、地球上で最も顕著に現れておりその点が自然遺産登録につながりました。
2000年の登録当初はハイ・コーストのみの登録でしたが、2006年に同じ現象が起こっているとしてクヴァルケン群島が追加されました。

 

 

いかがでしたか??

フィンランドには世界的にも珍しい遺産や歴史的価値のある遺産が世界遺産に登録されています。

世界遺産巡りのツアーも魅力的ですし、訪れた都市の近くにある世界遺産に立ち寄ってみるのもいいですね。

特に①のスオメンリンナの要塞は、首都ヘルシンキからフェリーにて行けます。

半日観光にもってこいですので、ぜひ訪れてみてください。