夏のフィンランドで白夜を体験!時期と期間、おすすめの場所や過ごし方♪
▲夏の夜の、幻想的な風景(提供:Visit Finland)
―――太陽がずっと沈まない、特別な夜を体験しよう。
日本でも、夏の間は陽が長くなりますが、毎日必ず夜は訪れます。
でもフィンランドでは、白夜(びゃくや)と呼ばれる、一日中太陽の沈まない、特別な夜を体験できるんです。
陽が沈みそうで沈まない、明るい夜が醸し出す幻想的な雰囲気は、日本では決して味わえないものです。
白夜とは?
白夜とは、地球の軸が傾いていて、季節により太陽との位置関係が変わることで起こる現象です。
「太陽が全く沈まず、日中のような明るさが続く日」や、「太陽が地平線付近にずっとあり、薄明りの夜が続く日」のことを指します。
南極や北極に近づくほど、白夜の続く期間は長くなり、北半球の高緯度に位置するフィンランドでは、夏のあいだ中、白夜を体験できます。
白夜が見られる時期と場所
フィンランドで最も陽が長くなるのは、6月~7月頃にかけての時期で、この時期は南部のヘルシンキでも23時頃まで陽が落ちず、明るい時間がかなり長く続きます。
とはいえ南部では、わずかながらも暗くなる時間があるため、完全な白夜を体験するのにおすすめなのは、やはり北の地域です。
北極圏に位置するラップランドでは、5月の終わりから8月の初めにかけて、約2か月間にわたり白夜が続きます。大まかに言うと、ロヴァニエミより上が北極圏、ラップランドと呼ばれる地域です。
▲ロヴァニエミより上が北極圏
太陽が沈まない日が、何と70日間以上も続くのですから驚きですね。
白夜の期間に、おすすめの過ごし方は?
湖畔のコテージで、夜の光と静寂に包まれてリラックス♪
▲湖畔のコテージで静寂を楽しもう♪(提供:Visit Finland)
白夜の期間にフィンランドを訪れたら、できれば湖畔のコテージなどに滞在するのがおすすめです。
フィンランド人は、夏になると静かなコテージに滞在して、沈まない太陽とその静寂を楽しむことを好みます。
真夜中の太陽の光と、森の中の静寂は、日々の慌ただしさから心身を解放して、やすらぎをもたらしてくれます。
アクティブ派は、体力の続く限り、明るい夜を楽しもう!
▲夜が来ないので、いつまでも釣りを楽しめる!
日々の生活で、1日の長さが足りないと思っている、アクティブなあなたにもいいかもしれませんね。沈まぬ太陽のおかげで、様々なアクティビティを、それこそ心ゆくまで堪能できます。
例えば、ピクニック中やサイクリング中に日が暮れて、道に迷う心配はありません。フィッシングでは、魚の活動が活発になる夕方が長く続くため、大物狙いでいつまでも粘れます。
また、温かい湖や海で夜中に泳ぐのは、白夜に必須のアクティビティです。
ラップランドの山に登って、幻想的な風景を眺めよう
▲山や丘に登ってみよう!(提供:Visit Finland)
もし機会があったら、ラップランドの山に登って、真夜中の太陽の光に包まれた幻想的な風景を眺めてみましょう。
きっと、心が浄化されるような気持ちになるでしょう。
白夜の間なら、山で日が暮れる心配はありませんし、フィンランドには、あまり高い山はないので安心です。
夏の森の恵みに預かろう!国立公園でベリー摘み♪
▲赤く熟した、リンゴンベリーの実(提供:Visit Finland)
例えば、首都ヘルシンキから約1時間で行くことができるヌークシオ国立公園では、誰でも自由にベリー摘みができます。
この時期のベリーは、白夜による長い日の光に照らされて栄養価が高く、種類も豊富です。
ブルーベリー、クランベリー、クラウドベリー、リンゴンベリー(コケモモ)と、様々な種類のベリー摘みを楽しみ、夏の森の恩恵にたっぷり預かりましょう。
種類の豊富な、夏のイベントに参加しよう!
▲夏は各地で様々なイベントが開かれる(提供:Visit Finland)
夏のあいだはフィンランド全土で、様々なフェスティバルが開催されます。
その数はなんと100以上!短い夏の間は、夜中まで思いっきり遊ぶのがフィンランド流です。
気になるものがあれば、ぜひ参加してみてください。
白夜の時期は、フィンランドの人々も、冬とは全く違った顔を見せてくれます。
一日の終わりは自分で決める!究極の自由を満喫しよう♪
こんな風に、雪と氷に閉ざされた冬の時期と違って、夏のフィンランドには自由が溢れています。
何といっても日が暮れないので、あなたが疲れて寝てしまうまで、一日は終わりません。
一日の長さを自分で決められるなんて、白夜の時しかできない、究極の自由ですね!
あなたも白夜を体験して、究極の自由を満喫してみてはいかがでしょうか。
▲夜通しサイクリングを楽しむこともできる!(提供:Visit Finland)
(あまりに度を越した睡眠不足には注意して、楽しくお過ごしください)