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フィンランド旅行の食事を、味と価格で評価してみました♪日本人におすすめの食べ物は?

KurosakiYasuhiro

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フィンランドの料理

▲フィンランドの食事

フィンランドの食事はまずく、しかも値段も高いのでおすすめではない、と言われることがあるようです。

確かに寒い地域では、味よりも保存期間が優先でしょうから、元はその通りだったのでしょう。

でも、現在のフィンランドにはおいしいものもありますし、旅行に行ったらその土地のものを味わってみることも大切ですよね。

そこで、フィンランド旅行で食べられる食事を、味、コスパ、体験価値から分析して、日本人へのおすすめ度をご紹介してみます!
(1ユーロ=130円として換算。味の感想は個人的なものですので、予めご了承ください)

 

伝統的なフィンランド料理は、数名でシェアするのがおすすめ!

伝統的なフィンランド料理は、味わいとコスパを冷静に分析すると、一人で食べるのはあまりおすすめできません。

ただ、体験としては大切ですし、最近は「インスタ映え」とかの事情もありますので、ひとつずつご紹介してみます。

ラップランドの食材盛り合わせ

ラップランドの食材盛り合わせ

▲ラップランドの食材盛り合わせ

味 ★★☆ コスパ ★☆☆ おすすめ度 ★☆☆

いきなり大がかりなものからスタートですが、ロヴァニエミの「レストラン ニリ」で食べた、少々値の張る料理です。

「ロヴァニエミ・マーケット」という料理で、ラップランドの食材が盛り合わせになっていて、注文は二人前からです。
(一人前が23.8ユーロなので、写真の二人前で57.6ユーロ、7,488円)

左から、ムイックと呼ばれる小魚、サーモンの燻製、何かの魚卵と何かを混ぜたもの、焼きチーズ、トナカイ肉やサラミなど、という豪華ラインナップで、まさにラップランドの食材が一堂に介した一皿です。

コスパは非常に悪いのですが、人数がいてお金にゆとりがあるなら、頼んでみてもいいと思います。

トナカイ肉のソテー(とマッシュポテト)

トナカイ肉のソテー

▲トナカイ肉のソテー

味 ★★ コスパ ☆☆ おすすめ度 ★☆☆

トナカイの肉は、ラム肉と鹿肉の間のような味で、甘酸っぱいベリーのソースで肉を食べるのは抵抗があるかもしれませんが、実は案外悪くなかったりもします。問題なのは、量が多くて(特にマッシュポテト)価格が高いことです(25ユーロ。3,250円)。

でもフィンランドならではの料理なので、何人かでシェアできるなら体験してみるのもよいと思います。「賞味」というより、「体験」ですね。

フィンランド人の主食はもともとジャガイモなので、要は「トナカイ丼」であるとも言えます。

ただ、トナカイ肉を食べるならステーキの方がおいしいという意見もあります。

バルチックニシンのフライ(とマッシュポテト)

ニシンのソテー

▲ニシンのフライ

味 ★★ コスパ ★★ おすすめ度 ☆☆

ご覧の通り、「油で揚げた魚」です。味はシンプルで日本人の口にも合うので、レモンをたっぷり絞っていただきましょう。

ただ、見た目以上にたくさんの魚が折り重なっているため、途中で飽きてしまいますし、15~19ユーロくらいする価格も考えると、誰かとシェアして楽しむのがいいでしょう。

おすすめ度が低いのは、名物料理とはいえ、日本人にとっては珍しくないためです。ソースも醤油もかけないアジフライのようなものですからね。

そしてこんなに積み上げても安定しているのは、もちろんマッシュポテトが陰で支えているからです。

ミートボール(とマッシュポテト)

ミートボール

▲ミートボール

味 ★★ コスパ ★★ おすすめ度 ★★

大きなミートボールです。写真のようなブラウンソースがかかっていて、店によってはベリーのソースも添えられていたりします。

味は、「ブラウンソースのかかった大きなミートボール」です。伝統料理ですし、おいしいのですが、食べてもあまり土産話にならないところが、ニシンのフライと共通の弱点です。マッシュポテトがたっぷりついているのも同じです。

ディナーだと14~15ユーロくらいするので、ランチで食べてみるか、シェアするのがおすすめです。

でももちろん、肉団子をこよなく愛する方には、何をおいてもおすすめの料理です。

 

伝統的なフィンランド料理で、日本人にもおすすめできるもの

もちろんフィンランドにも、お洒落でおいしいレストランはありますので、お目当てを定めて行ってみる、という楽しみ方もあります。

ただ、どちらかというと気軽に食べられる食べ物の方が、コスパもよくておいしいのでおすすめで、視察中に食べているのもそうしたものが中心なので、順にご紹介します。

各種のスープ(サーモンのスープなど)

サーモンスープ

▲サーモンのスープ(ラヴィントラ・シーホースの小サイズ)

ランチでは9~10ユーロくらいから食べられて、パンの食べ放題がついているのが普通です(ディナーではもっと高くなります)。

サーモンスープのクリームは、案外サラサラしていて、ディルと呼ばれる香草がたっぷり入っているのが特徴です。

寒い時期ならなおのこと、フィンランドに行ったらぜひトライしていただきたい料理で、どこで食べても外れがありません。

シーフードスープ

▲シーフードスープ(実はシーフードがたっぷり入っている)

マッシュルームのスープ

▲マッシュルームのスープ(実はマッシュルームがたっぷり入っている)

味 ★★★ コスパ ★★★ おすすめ度 ★★★

スープの種類も、シーフード、野菜、マッシュルーム、毒キノコ(アミガサダケ)などがありますので、機会があればいろいろ試してみてください。

写真で見る以上にボリュームがあって熱々なので、お腹が減っている時に行くのがおすすめです。また、何だかんだ言って寒い方がおいしいので、本当は外で食べるのがベストだと思います。

ブリニ(そば粉のパンケーキ)

ブリニ

▲ブリニ

味 ★★★ コスパ ★★☆ おすすめ度 ★★★

正確にはフィンランド料理ではなく、ロシア料理のようですが、レストランで食べてみておいしかったのでおすすめします。

ブリニというのは、そば粉の入ったパンケーキで、魚肉や魚卵、ピクルスなどの野菜などと一緒に食べます。

温かいブリニを、冷たくて味のあるつけ合わせと一緒に口に入れ、それをフィンランドのビールで流し込むとバッチリです。
(多分、ウォッカでもいけると思います)

ちなみにこれは前菜の扱いで、フィンランド人はこの後メイン料理に進みますが、デパ地下にあるストックマンなどでも売っているため、買ってきて食べれば好きに楽しめます。

 

軽食、パン、スイーツなど

お好みにもよりますが、フィンランドのパンは食べごたえがあっておいしく、栄養もあるので、サンドウィッチが馬鹿にならないご馳走になります。前の食事を食べ過ぎたり、それほどお腹が空いていない時は特にピッタリです。

パンがしっかりしていて体にもいい、サンドウィッチ

ローストビーフのサンドウィッチ

▲サンドウィッチ(とビール)

味 ★★★ コスパ ★★★ おすすめ度 ★★★

写真はローストビーフのサンドウィッチで、ナーンタリ・スパ・ホテルのフロントの脇の売店で売っていたものです。

恐らく軽食ビュッフェの食材でつくられたもので、価格も4ユーロと安かったのですが、ローストビーフやパンがしっかりしていて味つけもよく、かなりお得な買い物でした。

ヘルシンキのオールドマーケットでも、オシャレでおいしいサンドウィッチがいろいろ買えます。

フィンランド人が大好きなソーセージを挟んだ、ホットドッグ

ホットドッグ

▲キオスキで買ったホットドッグ

味 ★★★ コスパ ★★★ おすすめ度 ★★★

ホットドッグのスタンドは街のあちこちにあり、フィンランドのソーセージとパンはおいしいので、小腹が空いた時におすすめです。

写真のホットドッグは、きゅうりソースをかけたものです。キオスキでホットドッグを頼んだらケチャップがうまく出ず、店のおじさんが「これもおいしいぞ」というので試してみたら、おいしかったのでおすすめです。(2.5ユーロ)

ただ、ケチャップはちゃんと出るようにしておいた方がいいですね。

店によっては、ソーセージが巨大すぎてパンがホルダーくらいの役割しか果たしていない場合もあり、フィンランド人はホットドッグではなく、ソーセージが食べたいのだと気づかされます。

焼き立てが一番!店によって味が異なるシナモンロール

シナモンロールとコーヒー

▲シナモンロールとコーヒー

味 店と、タイミングによる コスパ ★★★ おすすめ度 ★★★

シナモンロールはスウェーデンが発祥のようですが、フィンランドで広く食べられていて、生地の巻き方などは、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーで異なっているそうです。

日本で見かけるシナモンロールと違って、アイシングではなく粒砂糖が乗っているのと、シナモンだけでなくカルダモンも効いているのが特徴です。あと、はるかに大きかったりします。

所詮はお菓子と思っていたのですが、焼き上がりを食べるとかなりおいしく、少し寒い中にコーヒーと一緒に食べるとご馳走です♪

店によって、シナモンやカルダモンの強さ、食感や甘さが違いますが、総じて日本のものよりずっしりしています。3ユーロ前後で買えるフィンランドの名物なので、甘党でない方も、見かけたら一度はトライしてみるのがおすすめです。

マッカラ(大きなソーセージ)

焚き火で焼くマッカラ

▲焚き火で焼いて食べるマッカラ

味 ★★★ コスパ ★★★ おすすめ度 ★★★

これを食べるのは、恐らく森の中か、オーロラツアーに参加した時などだと思います。

そうするとツアー代にマッカラ代が入っているので、コスパの評価は難しいのですが、フィンランド人の大好物なので、機会があればぜひ食べてみてください。

日本のバーベキューで食べる味と、特に変わるわけではありませんが、自然の中で食べるとやっぱりおいしいですよ。

手頃な木の枝に刺して自分で炙るのが、フィンランド流です。

カレリアパイ

カレリアパイとコーヒー

▲カレリアパイ

味 ★★ コスパ ★★☆ おすすめ度 ★★☆

カレリアパイは、チーズの乗ったパイのように見えますが、真ん中にあるのはお米をミルクで甘く煮たものです。

日本では馴染みのない料理なので、意見が分かれるところかもしれません。

ここでは特におすすめではない、という程度の評価となっていますが、ご興味のある方はお試しください。朝食ビュッフェに置いてあったりもしますが、温めた方がおいしかったりします。

年々味が向上しているコーヒーと、ベリーなどがたっぷりのケーキ

コーヒーとケーキ

▲カシスのケーキとコーヒー

味 ★★★ コスパ ★★☆ おすすめ度 ★★★

フィンランドでコーヒー豆をつくっているわけではありませんが、フィンランド人はコーヒーが大好きで、消費量が非常に多いことで知られています。

以前は、体を温める飲み物として喜ばれたようで、味までは求めていなかったようですが、最近はヘルシンキのコーヒーがどんどんおいしくなっていて、名店と呼ばれる店まで出てきています。

また、森でたっぷり採れる、ベリーやカシスを使用したケーキも人気です。

ケーキの価格は、日本よりちょっと高いかもしれませんが、ぜひコーヒーと一緒にトライしてみて下さい。

写真はカシスのケーキですが、森で採れるベリーをふんだんに使ったケーキがいろいろとあります。

アイスクリームやヨーグルトなどの乳製品

アイススタンド

▲アイスクリームスタンド(INGMAN)

アイス(ダブル)

▲アイスクリーム(ダブル)

味 ★★★ コスパ ★☆☆ おすすめ度 ★★☆

フィンランドの乳製品はおいしいので、アイスクリームやヨーグルトなどはおすすめです。

このアイスクリームスタンドでの価格は、シングルが3.5ユーロ(455円)、ダブルが5.5ユーロ(715円)。一度は買って食べてみたいものの一つですが、かなり高いのが難点です。

 

コスパと味がよくて、かなり侮れない!ホテルの部屋で楽しむレトルト食品♪

レトルトのミートボール

▲レトルトのミートボール(レストランと変わらない味!)

レトルトのリゾット

▲レトルトのサーモンスープ(左)とリゾット(右)

味 ★★★ コスパ ★★★ おすすめ度★★★

レトルト食品を楽しむには、ホテルに電子レンジがついている必要がありますが、コスパが非常によくて味もいいのでおすすめです。

ミートボールは、わずか2.8ユーロでレストランと変わらぬ味を楽しめ、一緒に買ったナチョスのようなものでマッシュポテトをすくって食べると本当においしかったです(ビールにも合います)。

また、リゾット(3.5ユーロ)もかなりおすすめです。パン食が続くフィンランド旅行で、温かいご飯にありつけるのは贅沢な体験です。

パンを食べ続けていることに不満を感じていなくても、ひと口食べればご飯の温かさとおいしさを思い出し、豊かな気持ちになれるでしょう。

 

お酒、ドリンク類

フィンランドでは、ワインはつくられませんがビールはつくられていて、フィンランド人は大量に飲みます。

クリアな水でつくられたビールは、スッキリした味わいでおいしいですよ!

良質な水からつくられる、フィンランドのビール

カフェで飲むビール

▲バーやカフェで飲むビール

味 ★★★ コスパ ★★☆ おすすめ度★★★

スーパーで買った、フィンランドのビール

▲スーパーで買ってきた、部屋飲み用の缶ビール

味 ★★★ コスパ ★★★ おすすめ度★★★

スーパーで買ってくるのとレストランで飲むのとでは、値段が3倍くらい違いますが、それは日本でも同じですね。

食べ物やつまみを買い込んで、ホテルで飲めば安く上がりますし、雰囲気を味わいたければ、バーなどに行くのもいいと思います。

お酒は、雰囲気も味わいのうちですし、フィンランドのバーは敷居が低くて居心地がいいので、利用してみるのがおすすめです。

ビールだけで1,000円近くするかもしれませんが、おつまみなどを頼まず、ビールだけで席を占拠していて全く問題ないため、もしかしたら日本で一杯飲むより安上がりかもしれません。道行く人などを眺めながら、時間をかけて味わいましょう。

 

ロンケロ(オリジナルロングドリンク)

ロンケロ

味 ★★★ コスパ ★★★ おすすめ度★★★

ロンケロは愛称で、「オリジナルロングドリンク」というのが正式名称です。
(なぜ略してロンケロになるのかは不明です)。

ジンをベースに、グレープフルーツなどの柑橘類を合わせたカクテルで、1952年のヘルシンキオリンピックに合わせて開発されて人気を博し、すっかり国民的な飲み物となりました。

50年以上たった今でも広く飲まれていて、サウナ上がりにロンケロを飲むのが、フィンランド人の至福の時だそうです。
これはヘルシンキのテーレンペリというバーで飲んだものですが、夕方にふらりと入って飲んでみたら、とってもおいしくて驚きました。

フィンランドは空気が乾燥していて、夏場は特に自分の足で街を歩き回るので、ビールやロンケロは本当においしいです。スーパーで買ってホテルに戻るのもいいですが、街のバーで一杯飲んでいくのもいいものですよ。

 

番外編 無料だけどおいしいもの

フィンランドの物価は高いといいますが、高くないものもあります。いやむしろ、無料で食べ放題で体にもいいものもあるんです。

森で採れるベリー

ビルベリー

味 ★★★ コスパ ベリーはフリー おすすめ度★★★

これはビルベリーという種類で、時期によって採れるものが変わり、何といっても摘み立てを食べるのはフレッシュさが違います。

また、フィンランドには「自然享受権」があるので、たとえ私有地であっても森の恵みは自由に採って食べられます。

コスパはどうやって森まで行くかによりますが、自分で採って食べるのは最高です!

森で採れるキノコ

森で採れるキノコ

味 キノコによる コスパ キノコは無料 おすすめ度 お好みによる

フィンランドの森では、ベリーだけでなくキノコも採れます。自然享受権があるので、これも採り放題、食べ放題です。

ただしベリーと異なるのは、調理が必要なことと、毒キノコも採れる点です。

勝手に採って食べることはせず、きちんと知識を持った人と行くようにしましょう。

そのまま飲めておいしい、水道水

味 ★★★ コスパ ★★★ おすすめ度★★★

フィンランドは、世界でも有数の良質な水資源を持つ国で、水道水はそのままおいしく飲むことができます。

そこまで冷えてもいないし、軟水なので、飲み過ぎてお腹を壊す心配もありません。

フィンランド全土で水道水は飲めますが、都会のヘルシンキより、北部のラップランドの方がおいしいようにも感じます。

 

いかがでしょうか。値の張るものから無料のものまで、フィンランドの自然は、様々な恵みを提供してくれます。

また、日本ではB級グルメと呼ばれる類のもののレベルが高く、案外立派なご馳走だったりするのでおすすめです。

特にヘルシンキは、新たなレストランが常に生まれている街でもあるので、おすすめの店はこれからどんどん増えて行くでしょう。

ここでは紹介しきれませんので、別のページで順次ご紹介していきたいと思います!