【フィンランド旅行記33】ヴァンター空港からヘルシンキ市内への行き方と、列車(リングレール)の乗り方
モイ。先ほど国内線で、サーリセルカからヘルシンキに着いた黒崎です。
リングレールと呼ばれる列車で市内へ向かうので、その方法をご紹介します。
(料金等は、2018年7月時点のものです)
手荷物を預けている場合は、案内板を見て受け取る
国内線の搭乗時に荷物を預けている場合は、案内板を見て、ターンテーブルに荷物を受け取りに行きます。
私が乗ってきたのはAY464便なので、EXIT2Aに向かいます。
▲手荷物の受取場所を示す案内板
▲ターンテーブルの案内板
ターンテーブルごとに、手荷物が出てくる目安を示した案内板がありました。
きっちりこの通りに動いているとしたら、大したものですね。
空港から市内へ行く方法。今回はリングレール(環状線)を利用します
▲ヘルシンキのヴァンター空港
ヴァンター空港から市内へ行く場合、タクシーなどもありますが高いので、一般的には次のバスか列車を利用します。
◆フィンエアー・シティ・バス
6.8ユーロ 約30分 乗車時に支払う 市内へ直行 中央駅に着く
▲フィンエアー・シティ・バス
◆リング・レール(列車)
5ユーロ 約30分 券売機でチケットを購入 中央駅に着く
▲リング・レール
フィンエアーのバスは、列車より少し高いですが乗り場が近く、乗車時に支払えばいいので券売機でチケットを買わずに済みます。
リング・レールは乗り場が少し遠く、券売機でチケットを買う必要がありますが、若干安いです。
今回はリング・レールを使ったので、その乗り方をご紹介します。
▲リングレールの乗り場まで歩く
ヴァンター空港には、国内線用のターミナル1と、国際線用のターミナル2があり、リング・レールの駅はその中間あたりにあります。
そのため、バスに比べると少々長い距離を歩くことになりますが、Railway Stationと書いてある方に真っすぐ歩いていくだけなので、迷う心配はありません。
▲そのうちこんな感じの通路になりますが、まだ真っすぐ進みます。
▲リングレールのチケットが買える券売機
自動の券売機があり、ここでチケットを買います。
フィンランド語がメインなのでちょっと怯みますが、よく見ると英語も書いてあります。
画面で英語を選び、空港から市内へ、シングルチケット(5ユーロ)を購入します。
シングルチケットについて
▲シングルチケット(市内まで5ユーロ)
これがシングルチケットです。英語の表記はなく、フィンランド語とスウェーデン語が書かれています。
「片道切符」「地域」「大人料金」「有効期限」といったことが書かれていて、買った時刻から90分有効です。
(この場合は、16:12に買って、17:42まで有効)
「地域」というのがちょっと分かりにくいのですが、空港と市内が異なる運賃ゾーンに属しているためで、「地域をまたぐ切符」という意味のようです。
そのため、「デイチケット」という24時間使えるチケットは、ヘルシンキ市内に入ってから購入します。
さて、ここからエレベーターを降りて、また道なりに進んでいきます。
▲分かりやすい表示
リング・レールにはI線とP線がありますが、環状線なので、どちらを選んでも中央駅に着き、かかる時間もほぼ同じです。
フィンランドの鉄道の特徴として、乗る時も降りる時も、改札はありません。
チケットさえ持っていれば、列車が来たらそのまま乗って、駅に着いたら降りるだけです。
先ほど少し触れた「デイチケット」を持っている場合は、車内にあるリーダーに、使用開始時のみピッとかざしますが、あとは期限が切れるまで、ただ乗り降りするだけで使います。
そして時々、車両丸ごとの検札があるようで、無賃乗車が発覚すると罰金(80ユーロ)の対象となります。
▲カードリーダー(シングルチケットの場合は使わない)
▲リングレールの車内(ガラガラ)
バスを使う人が多いのか、リングレールはガラガラで、荷物を置く場所には困りませんでした。
車窓からは、まだ雪の残るヘルシンキ郊外の様子が見られました。
南部に来たとはいえ、まだ寒そうです。
▲ヘルシンキ郊外には、まだ雪が残る
▲あと一駅でヘルシンキ中央駅に到着
到着まであと一駅です。案内板とアナウンスで分かります。
また、ヘルシンキ中央駅に着けば人がたくさん降りるし、明らかに終点と分かるので心配はいりません。
ヘルシンキ中央駅に到着
▲3月のエラインタルハ湾
池か湖のように見えますが、市内にまで入り込んだ内湾なので、これは海です。
ただその海の上に、どう見ても人が立っていますね。
どうやらヘルシンキは、フィンランド南部とはいえ私の想像よりはるかに寒いようです。
私も凍った海の上を歩いて見たいので、明日行ってみようと思います。
定刻通り、約30分でヘルシンキ中央駅に到着しました。
フィンランドの鉄道は線路の幅が広いためほとんど揺れず、快適です。
フィンランドの公用語は、フィンランド語とスウェーデン語。英語は時々表示される程度
知らずにいると混乱しがちなので、表示言語について触れておきます。
国際空港では英語主体の表示がなされていますが、列車の券売機ではもうフィンランド語が主体でした。
フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語で、同じ地名でも呼び方が異なります。
そのため、列車内のアナウンスでは、初めにフィンランド語、次にスウェーデン語で駅名をアナウンスするし、路線図上の駅名表記も、フィンランド語とスウェーデン語が書かれます。
空港と中央駅をつなぐリング・レールには英語も登場しますが、それでも電光掲示板の表示は下記のような感じです。
▲英語の表示 AIRPORT (空港)
▲フィンランド語の表示 LENTOASEMA(空港)
▲スウェーデン語の表示 FLYGPLATSEN(空港)
いろいろな行き先が順に表示されているように思えますが、全て「空港」という意味です。
英語はよく通じるのに、街中の表記は案外フィンランド語とスウェーデン語だけなのがフィンランドの面白いところです。
読めないので人に聞くしかなく、知らぬうちに英会話が上達します。
また、フィンランド人は、あまりガンガンしゃべる人たちではないので、日本人の英語練習にはありがたい相手だったりします。
▲ヘルシンキ中央駅の構内
少々話がそれましたが、ヘルシンキ中央的に到着しました。
次回はトラムに乗って、今日宿泊するホテルに向かいます。