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【ブータン視察記6】幸福の国ならではの、寝ている犬と釣られない魚

黒崎 康弘

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いい旅ブータン 黒崎康弘

こんにちは。いい旅ブータンの黒崎です。

前回はパロ・ゾンを見学し、これから街に向かいます。

緩やかな坂を下り、橋を渡るとパロの街です。今回は6月に来ていますが、日差しも結構強く、思った以上に暖かいです。

地面で寝ている犬

そんな中、坂を歩いていてまず目についたのは、地面に寝ている犬です。

他のアジアの国でも見かけますが、ブータンではこの「寝ている犬」が本当に多いです。

時々起きているものもいますが、大抵は地面に横倒しになって目をつぶり、結構本気で寝ています。

坂道で眠る犬

▲道で寝ている犬

パロ・ゾンで眠る犬

▲パロ・ゾンで寝ていた犬(結構本気で寝てる)

優しいブータン人は野良犬にも何らかの施し(食べ物)をあげるそうで、犬は自分で食べ物を探す必要がありません。

そのため、気温の上がる日中はゴロゴロしていますが、優しいブータン人はそんな犬を避けてそっと歩を進めていきます。

ちょっと気を抜きすぎではないかと思ってしまいますが、そんなのんびりした雰囲気がブータンのいいところです。

こちらものんびりした気持ちで進んでいくことにします。

ブータンの川と橋

坂を下り切ると、立派な橋がありました。

急流の多いブータンでは、川の中に柱を建てると雨で増水した時に流されてしまうため、伝統的なつくりの橋は岸に建てた建物をつなぐ構造になっているそうです。

両端には、「隠れマニ車」もありました。

ブータンの橋

▲ブータンの伝統的な橋。両岸の頑丈な建物をつなぐ構造

ブータンの橋を渡るところ

▲しっかりしたつくりで、屋根もある

橋にある、隠れマニ車

▲橋の両端にある、隠れマニ車(丸い穴の中にある)

また、ブータンでは人が亡くなると火葬し、遺灰と泥を混ぜて置いておく風習があり、四十九日の間に風化して、魂はいずれ生まれ変わると信じられています。

遺灰を川に流して魚がそれを食べるため、魚は食べないそうです。

そのため、川は多いのですがあまり釣りはせず、魚を食べる際は輸入もの、とのことでした。

 

犬はゴロゴロ寝ていて食べ物に困らず、魚は気ままに泳いでいて釣られることがない…。

何とものんびりしたものですが、幸福の国と呼ばれるブータンでは、人以外にもその恩恵に預かっているものがいるようですね。

(ちなみに人ものんびりしたもので、土産物屋に入ると店員が寝転がっていることもあります)