【ブータン視察記5】パロ・ゾンの中を見学。パロ谷の風景もよく見えました
こんにちは。いい旅ブータンの黒崎です。
ブータンを訪れた方は、たいていあちこちで「ゾン」を見学することになります。
ゾンというのは、城と役所が一緒になったような重要施設です。パロにもゾンがあるので早速行ってみます。
服装を整えて、パロ・ゾンの内部へ!
ゾンは、政治と信仰が同時に行われる場で、要塞としての役割もあるため、日本で言うと城の中に寺があるようなつくりになっています。
丘の中腹にあって、近づくとかなり大きな建築物であることが分かります。
▲巨大なパロ・ゾン
ゾンに入る時は正装が必要で、観光客も襟つきの服を着るのが望ましいとされます。
ガイドさんはゴの他に、布(カムニ)を肩にかけていました。
上の写真の階段を登って入口から入ると、大きなマニ車、四天王の絵、六道輪廻の図などがあります。
大きなマニ車は、一度回す度に鐘の音がしていい感じです。
四天王はお釈迦様を守るとされ、ゾンでは入口付近に描かれていることが多いようです。
大きなマニ車と四天王、六道輪廻の図
▲大きなマニ車
▲お釈迦様を守る四天王
六道輪廻の図は、よく見ると結構怖い図です。
上の方から天上道、人間道とあり、この2つは前世の行いの良かった人が進む道ですが、その下はかなり悲惨です。
争い、戦い続ける修羅道、心を持たぬ獣の道に落ちる畜生道、飢えと乾きに苦しむ餓鬼道、責め苦を受け続ける地獄道と続きます。
現世での行いによって来世の運命が決まるとされ、ブータンの人々は本気でこれを信じているため、仏教の教えに則って行動するのだそうです。
▲六道輪廻の図
ゾンの中には広大な広場
ぶ厚い壁に囲まれた中に入ると広い中庭があり、中央付近に四角くて大きな建物がありました。
この周囲には小さなマニ車がたくさんありました。
ブータン人のガイドさんは、これを見かけると必ず丁寧に回していきます。
▲中央にある塔のような建物
▲小さなマニ車
▲マニ車を回すガイドさん(動画)
▲鋭角で構成されたデザインもきれい
パロ・ゾンから見える風景
高台にあるパロ・ゾンからは、パロの街の風景を眺めることができました。
ちょうど田植えの時期にあたり、田んぼで作業する人々が見えました。
▲田植えをする人々
▲パロの街。流れる川はパロ川(パロ・チュ)
▲パロの街の様子(動画)
仏間で熱心にお祈り。写真撮影は禁止です
仏間があってこちらは靴を脱いで上がり、写真撮影は禁止です。
ゾンでもラカン(寺)でも、仏間を訪れる度にブータン人のガイドさんは、3度ひざまずいて頭を下げて祈っていました。
写真はありませんが、私も敬意を払って同じようにやってみました。
彼らが真剣に行っているのが分かるため、こちらも敬虔な気持ちになります。
さて、では坂を下って川の方へ降りて行ってみようと思います。