スリランカで宝石を買うならこの種類がおすすめ!失敗しないための方法、価格と注意点
スリランカは良質な宝石の産出国!
歴史的にも国際的にも評価の高い、スリランカの宝石!
紀元前10世紀に、ソロモンの王がシバの女王にスリランカ産の宝石を贈ったという話があるほど、スリランカは古くから宝石の産地として知られていました。
「当方見聞録」で有名なマルコ・ポーロも、13世紀にスリランカに立ち寄った際にスリランカの宝石を絶賛しており、近年ではイギリスの王室で、皇太子からお妃への贈りものとなっていいます。
いずれのエピソードも、良質なスリランカの宝石が、古来から権力者や有力者に評価されていたことを示していますね。
宝石の種類と、買う場合のおすすめ
スリランカは「ダイヤモンド以外は大抵採れる」と言われるほどの宝石産出国で、その種類も多様です。
代表的なものはブルー・サファイアやルビーで、他にもキャッツアイ、ムーンストーン、トパーズ、ガーネット、アクアマリンなど様々です。
中でも、ブルーサファイヤ、ルビー、キャッツアイ、ムーンストンは、品質が高くておすすめだといわれます。
▲スリランカの宝石。特にブルーサファイヤ、ルビー、キャッツアイ、ムーンストーンは、品質が高くておすすめ
スリランカで宝石を買う時のポイント
宝石の見極めは素人には無理!本物の宝石を買うなら、ちゃんとしたお店に行くべき!
少し調べてみるだけで、宝石が本物かどうかを見極める方法はいくつか見つかります。「ライトを当てると星の形が浮き出る」、といったちょっと怪しげなものから、「本物の宝石は重い、冷たい、曇らない、温まりにくい」といった風にいろいろです。
ですが、重さや冷たさは石にある程度の大きさがないと分かりにくく、大きければ高価なわけですから、リスクが非常に大きくなります。
そして私たちの実体験を通じても、やはり素人が宝石の見極めを行うのは無理があると思えます。例えば次の2つの石をご覧ください。
▲宝石の街ラトゥナプラで、100ドルというのを3分の1に値切って購入した石。これは本物?
▲ラトゥナプラの採掘場で見せてもらった原石
上の黄色い石は、ラトゥナプラの路上でおじさんから購入したものですが、後で専門の人に見せると、結構悩んだ後で「きれいだけど、99.999%人工石!」という結論を出してくれました(残念!)。
下の石は宝石採掘をしている井戸で見せてもらったもので、地味ですが本物の原石だそうです。
カットされたものの比較てはありませんが、素人が見極める難しさの例としてあげてみました。本物の宝石を買うなら、ちゃんとしたお店に行きましょう!
皆いくらで何を買っているの?宝石を買う時の予算と価格
▲宝石屋にて。指に石を乗せて色合いなどをチェック!
天然の宝石は全てが一点もので、品質も大きさもまちまちであることから、一概にどの宝石がいくらというのは難しいものです。
ただ、宝石だけを見た場合、日本と比べれば半額前後であることが多いようです。
実際にスリランカ旅行に行かれた方は、価格を見比べて石を選ぶというより、予め予算と欲しい石を決めておく方が多いようです。
また、占いをすると結果によっておすすめの石を示されますが、占いをしない場合は誕生石を希望されることが多いようです。
一般的には、宝石にデザインと加工を加えて、1~3万円くらいの予算の方が多いようですね。
もちろん宝石の価格は天井知らずですが、特に宝石に関心の強い方でなければ、このくらいのご予算でお土産を考えてみるのがよいかと思われます。
価格について、値引き交渉はできるの?
▲宝石屋にて。電卓を叩いて価格を示す店員さん
お店の姿勢によって変わるとは思いますが、かなりきれいな構えの店でも、値引き交渉ができることは結構多いようです。
写真はゴール郊外の宝石屋さんの例で、どの宝石がいいか、肌と石の色は合うかなどと話した後は、予算の話になりました。
このお店の場合は、迷っていると店員さんから価格を打ち変えた電卓を見せてきました。
その気があればこちらでも数字を打ち変えて、電卓を何往復かさせて値引き交渉をしてみましょう。やってみると結構楽しいものですよ。
ガイドさんなしで、自分でお店を選ぶ場合は要注意
ガイドさんなしで、個人でスリランカ旅行に行って宝石を買う場合は、全て自己責任で行うことになります。そのため、いくつか気をつけたい点があります。
1.いくつかの宝石店を見る(せめて比べる、店を出る機会ができる、説得されて買う危険が減る)
2.予算(上限の金額)を決めておく(賭け事ではないが、最大のリスクを決めておく)
3.価格交渉をする(ただし、大幅に安くなるものは選ばない方がいい)
4.納得できないものは買わない
スリランカ人は人懐っこく、「あれはどうだ、これはどうだ」と勧めてきますが、帰国後に「押し売りされた」と感じてしまうようではもったいないですね。
帰国後にスリランカで購入をした宝石をみて「あの旅行素敵だったな」と良い気分になれないものであればきっぱりと断りましょう。
楽しい時間を思い出してまた嬉しい気持ちになれる、そんな一品と出会っていただければと思います。
宝石だけを買って、日本で加工する方法もある
宝石については鑑定書が出ますし、万一の際のアフターフォローもできますが、デザインが気に入らない、鎖から取れてしまったというトラブルの場合、その後の手続きが煩雑になり時間もかかります。
そのため、1~3万円くらいの宝石なら、デザインや加工もスリランカでなさる方が多いですが、5万円を超えるような石を買う場合は、宝石だけ持ち帰って、日本で加工される方もいらっしゃるようです。何かあった時は、その方が安心ですからね。
また、スリランカで金は採れず、鎖の部分に使う金は輸入したものなので、スリランカで加工する意外に高いこともあります。その場合、金でなく銀を使うとかなり安くなることがあるようです。
もう少し手軽に買える石もある
あるいは、市場などではもっと気軽にきれいな石を買うことができます。
こちらも多少は値段交渉ができますし、高額ではないので失敗して悔やむ心配もありません。肩肘張らずに品定めしてみましょう。
本当によい宝石が欲しい方は正式なお店で購入し、少しだけスリランカの宝石を味わいたい方は、ちょっときれいな石を選んで買ってくるのもよいと思います。
▲ムーンストーンなど、比較的気軽に買える石も
宝石の国ならではの、ユニークなものいろいろ
スリランカには、宝石の国ならではのユニークなものがいくつかあるためご紹介します。
スリランカで一番の宝石の産地、ラトゥナプラ
スリランカの宝石を語るなら忘れてはならないのが、ラトゥナプラの街です。
ラトゥナプラという語は、”ラトゥナ”「宝石」”とプラ”「都」からなり、『宝石の都』という意味を持っています。
宝石目当てに多くの人が集まるため、実際に訪れると面食らうところもありますが、のんびりしたスリランカの街の中で、常に活気を持っている面白い街でもあります。
路上の宝石売りと交渉して宝石を買ってみるのも面白いのですが、あまり価値のあるものは扱っていないようなので、きちんとした宝石を買おうと思ったら、お店で買うのがおすすめです。
車で街の郊外を走ると、宝石の採掘を行っている場所を見ることができます。
▲宝石を掘る様子(ラトゥナプラの郊外にて)
スリランカの宝石と占いの密接な関係
スリランカの人々は、人間の生活は宇宙のリズムや天体の動きと連動していると考えていて、大事なことを決める時には、ホロスコープと呼ばれる占いを行います。
その占いの結果に合わせた宝石「パワーストーン」を身につけるのがスリランカでは一般的で、宝石を通して太陽の光が肌に当たることで、よい運気を味方につけることができるといいます。
ですからスリランカで占いを行うと、最後に「おすすめの宝石」を説明されることになり、観光客向けには、初めから宝石屋で占いを行うことも多いようです。
占いにご興味のある方には、そのあたりの事情をご説明した上で、占いのご手配もいたします。
▲ホロスコープ(占星術)による占いの結果
宝石でできた、恋愛成就の山がある!
宝石が採れるだけでなく、実はスリランカには、丸ごと宝石でできた山があるんです!
キャンディの北、スパイスの産地で有名なマータレーから、アヌラーダプラに向かう途中にある、「ローズクオーツ・マウンテン」という山です。
ローズクォーツまたはピンククォーツと呼ばれるこの石は、恋愛と癒しの象徴として言われるパワーストーンとして有名で、この山はピンク色をした水晶の原石が敷き詰められたようになっています。
この地を訪れると、だれもが大きく優しいパワーに癒されるとか。山全体がピンク色の水晶でできているというだけでも、ご利益がありそうな気がしますね。
▲ローズクォーツマウンテンで女子力アップを狙おう!
スリランカは多くの宝石が採れる魅力的な国です。いくつかの点に注意して、うまく宝石とおつき合いいただければと思います。
ご希望の内容、ご不安な点など、ぜひご相談ください。
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