【スリランカ旅行記88】 ラトゥナプラで宝石を買う時に注意すべきこと
【ラトゥナプラの時計台】
車から降りる場合の準備
▲ここの主役は宝石商
宝石の街、というのがラトゥナプラの通称ですが、ひとたび車から降りると事情は変わります。
途端に宝石売りのおじさん達が寄ってきて、自分の宝石を買わせようとするので、「宝石を売りつけられる街」と思いましょう。
たくさんの宝石商に囲まれると多勢に無勢なので、そこで財布を出すのは危険です。
いきなり財布をひったくるほどではないにしても、財布を見ると途端におじさん達の目の色が変わるので、絶対に出すべきではありません。
車があれば、できれば荷物も置いたままにし、予め数千ルピーだけを財布から出して持っていった方がいいでしょう。
また、何も買わないなら降りるべきではありません。
普通のスリランカ人は、物を売る際もさっぱりしたもので、いらないと言えば比較的すんなり引き下がりますが、ここだけはスリランカと思わない方がいいです。
宝石を高く売ればかなりの稼ぎになるので、相手は本気です。
宝石売りの様々な手口
▲宝石商の手が次々に伸びる
ラトゥナプラの宝石通りに行く場合は、それなりの心構えが必要です。
何か買うつもりがある前提の話をしてみます。
大抵は100ドル!150ドル!という言い方をしてきて、次にこちらに価格を決めさせようとしてきます。
少しだけ日本語の分かるおじさんが何となく仕切る、囲みから逃がすふりをして自分の店に連れて行く、こちらの手を開いて宝石を握らせようとするなど、手口は様々です。
また、実際にドルで買おうとすると、例えば40ドルのはずのお釣りを4000ルピーで済ませようとしたりします(かなり価値が違う)。
ドルで値段を言って来る割に、お釣り用のドルは持っていないので、無視してルピーで交渉しましょう。
他にもいろいろな小技を繰り出してくるので、とにかく余計なものを持っていかないことが重要です。
持っているルピー(2000~3000程度?)を見せ、それで売るというものの中から選んだ方がいいです。そうすればお釣りのやり取りも必要なくなります。
また、もっともらしくペンライトで照らして本当の宝石だとアピールしてきますが、決して信じてはいけません。
宝石を買いたい方は宝石店へ
▲宝石を買うなら宝石店がベスト
ガイドさんがいれば守る努力をしてくれますが、相手が多いので全て食い止めることは難しいし、あまり強く彼らの邪魔をするとガイドが攻撃される危険もあります。ガイドさんも気の毒なので、車を降りるなら何か買うつもりで降りて、終わったら早めに退散しましょう。
また、単に宝石を買いたいのであればラトゥナプラはやめた方がいいです。
中にはそこそこのものもありますが、おじさん達の持っている中には、ガラス玉やプラスチック、スリランカ以外の石や、天然石でない人工石もあります。
スリランカには、宝石店以外にも良心的に宝石を取り扱う店はあるし、数千円出せばきれいな石を買うことができます。
行けば話のタネにはなりますが、うかつに行くと不快な思いをするだけですので、くれぐれもご注意ください。
ここだけスリランカではないような、強烈な面白さを味わいたい人は、入念に準備をした上でトライしてみてください。
(買った宝石の扱い方、さらに楽しむ方法をご紹介します)