【スリランカ旅行記89】 ラトゥナプラで買った宝石を、スリランカで鑑定してもらいました!
▲宝石掘り用のあずま屋
こんにちは。軽い気持ちでラトゥナプラを訪れたら、たくさんの宝石売りに囲まれてビックリした黒崎です。
経験のために何か買ってみるつもりで車を降りたのだし、あまり高くはないものをそれなりに値切って買いましたが、実際の価値がどんなものか、やっぱりちょっと気になります。
目の前に差し出されたたくさんの石から、比較的良さそうなものを選んで買ったものの、宝石の価値はまるで分かりません(種類すらも分かりません)ので..。
そこで、私達がどんな風に宝石の価値を知ったかご紹介します。
スリランカ人は、親切に宝石の価値を見てくれる
ラトゥナプラの宝石売りのように、観光客と見れば高く宝石(そうでないものも)を売りつけようとするスリランカ人は少数派です。
大抵の人は親切で、宝石について割と知識のある人もいるため、見せると親身になって意見を言ってくれたりします。
ただ、道を歩いている人にいきなり宝石を見てもらうわけにもいきません。
今回は幸い、2つの場所で価値を見てもらえました。
▲宝石掘りの井戸をつくっているところ
宝石を掘っている人たち
今回案内してくれたガイドさんとドライバーさんはとても親切な人たちで、私達がラトゥナプラで車を降りることに、もともと賛成ではなかったようです。
車に戻った私達を追って宝石売りが車のドアをこじ開けた時も、体を張って守ってくれました。
しかも、結局怪しげな宝石を買わされたことを気にして、ラトゥナプラの郊外で宝石掘りの井戸をつくっていた人たちのところに行き、見学を頼んでくれました。
▲熱心に宝石を吟味してくれた
またそこにいた人たちがいい人で、井戸掘りの様子を見てもいいし、写真を撮ってもいいと言ってくれました。
ラトゥナプラで宝石売りの思わぬ襲撃に驚いたばかりなので、人の優しさが身にしみます。
さらに、買わされた宝石を熱心に見て、全然ダメ、まあまあの買い物、ひょっとしたら価値があるかも、という具合に教えてくれました。
これが本当の原石だ、というものまで見せてくれたので、取り換えようか?と聞くと笑っていました。
▲本当の原石
間違って本当に価値のある宝石があれば、目の色が変わったのかもしれませんが、こうしたやり取りがあると心が癒されますね。
宝石屋、または宝石を扱う店で見てもらう
ゴールの街にある雑貨屋で、オーキッド・ハウスという店があります。
今回スリランカを案内してくれた人が、ここのオーナーであるヤミーン氏と知り合いだったため、雑貨を買った時に宝石も見てもらいました。
▲ゴールのオーキッドハウス
ヤミーン氏は宝石の買い付けをするだけでなく、自らがジュエリーデザイナーで、店に並んでいるアクセサリーはほとんど彼の作品です。
私の買った宝石を見せると、評価は概ねラトゥナプラの井戸の人たちと同じでした。
小さな石が25個入ったものを見せると、「いいものもあるけれど、スリランカでは取れない石も混ざってる。」という評価でした。
ただ、買い物の値段としてはまあまあだという評価でした。
ちなみに、150ドルと言われたものを、値切って50ドルほどで買いました。
ラトゥナプラの宝石売りから買う時は、少なくともおじさんの言い値の3分の1程度で買いましょう。
▲まあまあの評価を受けた、25個入りの石
次に、大きめの黄色い石を見せると、急に真剣な顔つきになりました。
▲オーキッドハウスのヤミーン氏
物議を醸した黄色い石
私の買った黄色い大きめの石は、ラトゥナプラで見てもらった時も、人から人に渡して念入りに吟味してくれました。
ゴールのヤミーン氏もこの石に興味を持ち、わざわざ近くにいる弟に見せて価値を確かめてくれました。
▲物議を醸した黄色い石
残念ながら、99%以上の確率で人工的につくられた石だろうと結論づけ、もし天然の石だったら相当な価値があるから自分が買い取るよ、と笑っていました。
ただ、結構値切って買ったものですし、宝石に詳しいスリランカ人が悩むレベルならば文句はありません。きれいな宝石だと言って持ち帰ることにしました。
せっかく買った石をアクセサリーにしてもらえる
オーキッドハウスのいいところは、ヤミーン氏がジュエリーデザイナーであるため、少し預ければイヤリングやピアスなどに仕上げてくれることです。
ラトゥナプラの宝石売りから価値のある宝石を買うことは難しい(そもそも売っていないため)のですが、自分できれいだと思うものを買ったら、ここでアクセサリーにしてもらうのもありですね。
加工賃も高くなく、石の価値や装飾にもよりますが、1000円くらいからやってくれるようです(納期は直接ご相談を)。
▲きれいなアクセサリーに生まれ変わった石
この石は、5000ルピーと言われたものを2000ルピーに値切って買ったものなのですが、ヤミーン氏のつけた値段はせいぜい300ルピーというショッキングなものでした。
でも、肩を落とす購入者に対して、彼がアクセサリーに仕上げてくれたのが上の写真です。
石が4つあったので、イヤリングとピアスにしてくれたようです。これならいい思い出になりますね。
ラトゥナプラの路上で買う石は、ガラス玉、プラスチック、そこそこの石、人工石など様々です。
でも、遊び気分で買ってみて価値を教えてもらうのもなかなか面白かったです。
アクセサリーにしてもらえば、小さな石も無駄にはなりませんしね。
優しいスリランカの人々のおかげで思いがけず遊べてしまったので、安い宝石を買ってみるのも面白いと思えました。