【スリランカ旅行記87】 ラトゥナプラで、たくさんの宝石売りに囲まれた話
▲ラトゥナプラの宝石通り
アユボワン。株式会社いい旅の黒崎です。
宝石を買うつもりはあまりないのに、何となく宝石の街と言われるラトゥナプラは気になっていました。
今回見に行くことができたので、その様子をご紹介します。
ラトゥナプラの街はスリランカの南の地域にあって、地図で見るとヌワラエリヤの下の方です。
宝石の採掘地として名高い街で、採掘権を買った人はひと山当てようと、人々は懸命に土を掘ります。
▲宝石採掘用の井戸をつくる様子
私の興味は、その様子をちょっと見てきれいな石コロでも物色してみようかという程度でしたが、そこに住む人々はそれを許してくれませんでした。
街に着いた時は雨が降っていて、車内から様子を伺うと、たくさんのおじさんたちが店の軒先で雨宿りをしています。
この街の名物は、太陽に石をかざして宝石の品定めをする姿なのですが、日が出ていないので誰もやっていません。
▲雨宿りをする宝石売り
静かな街だな、と思いましたが、宝石商が集まるという通りで車を降りると、急におじさんたちの雰囲気が変わり、めちゃくちゃ近寄ってきました。
その目はまさに獲物を見つけた狩人の目です(もちろん獲物は私です)。
今まではのんびりだらだらと歩いていたおじさんたちが、急にスイッチが変わったように動き出し、あっという間に囲まれました。
▲宝石売りに囲まれた
▲宝石を持った手が次々に差し出される
▲だんだん人が増えてきた
▲しまいには見えなくなった
「100ドル!」
「150ドル!」
「いくらなら買う!?」
我先にと殺到して宝石を差し出してきます。
多少の売り込みはあるだろうと思っていましたが、ここまでの場所とは想像していませんでした。
そして、追いすがってくるおじさんたちをようやく振り切って車に戻ると、また驚きました。
▲車を囲む宝石商たち
ん?
何だか人が集まっているな。
写真では見えませんが、車と塀のわずかなすき間にもっとたくさんのおじさんたちがいて、手に手に小さな包みを持ってドアをこじ開けようとしているんです。
▲ついにドアがこじ開けられた!
そしてついにドアがこじ開けられ、おじさんたちの手が一斉に車内に入ってきました。
この光景にはさすがに驚きました。
後から車に戻った私は、車に群がるおじさんたちをかき分けて何とか車に入りましたが、ラトゥナプラをなめてはいけないとよく分かりました。
軽い気持ちで訪れましたがとんでもない、相手は超本気でした。
ラトゥナプラは宝石の街として有名ですが、車から降りる際は、くれぐれもお気を付けください。
(もみくちゃにされながらも、少し宝石(らしきもの)を買ってみたので、そのあたりは別途ご紹介します)