ダッチオーブンで鯛めし!安全においしく、ウッドデッキで行う方法

ダッチオーブンで鯛めし
▲丸ごとの鯛が入ったぜいたくご飯♪

実はそんなに難しくない。鯛めしの作り方

野外でご飯を炊くのは少々面倒ですし、まして鯛1匹を入れて鯛飯をつくるとなると、ハードルが高いと思われるかもしれません。

でも、ちょっとしたポイントを押さえればカンタンで、あまり失敗もないんです。

ウッドデッキを燃やさないための、設営と道具

ウッドデッキでダッチオーブン
▲防火対策はきっちりしよう

今回は家のウッドデッキでつくるので、専用の道具(焚き火台)が必要です。まさか直接火を燃やすわけにはいきませんからね。

ダッチオーブンをのせた焚き火台の下には、アルミの受けが置いてあります。

これはアウトドアでの焼きそば用に安く売っているもので、これに水を張って置いておけば、多少の燃えかすが落ちても大丈夫です。

あるととてもいい。2つの道具はこちら↓

焚き火台は必要で、ダッチオーブンを吊るすもの(クワトロポッド等)もあると尚良いです。

これがあると火加減の調整がしやすく、ビーフシチューづくりなども簡単になるので、買って損はないと思います。

焚き火台は、灰受けがあってあまり灰の落ちないもの、ダッチオーブンを吊るすのは、4本足のクワトロポッドが安定しているのでおすすめです。

鯛めしづくりの材料とレシピ、失敗しない作り方

ダッチオーブンで鯛めしづくり
▲鯛にも水分があることを計算に入れる

材料と分量(8~10人分くらい)

・鯛(丸ごと、あるいは切り身を適宜)
・昆布(水で戻して鯛の下に敷く)
・ご飯(5~6合)
・調味料(酒と塩 小さじ2程度、しょう油 小さじ1程度)

ご飯はちょっと多めがいい

直火なので、ご飯の下の方が多少は焦げつくことを考えると、ご飯は少し多目がよいでしょう。 焦げつきは、味にはさほど影響はしませんし、木べらか何かでこそげてあげればはがれます。

水はちょっと少な目がいい

結婚式の料理やお土産となる鯛飯は冷めていて、時にはベシャっとした感じがあるため、鯛飯と聞くと、あまりいい印象をお持ちでない方もいるようです。なるべくそうならないようにやってみましょう。

鯛にはもちろん水分があり、そこに水を加えてご飯を炊くので水は少なめにします。

研いだ米をざるに上げて30分くらい置いておくのがポイントで、米が水分を含むので少なめの水で炊きやすくなります。

昆布を入れるのは基本

鯛の下には昆布を敷きます。こちらも水で戻しておけば広げやすくなりますが、入れる時に濡らしても何とかなります。

この時、後で昆布を使って鯛を持ち上げられるように、担架のように敷いておく方法もあります。

鯛の下ごしらえはスーパーで頼む!

自分でやるのは大変なので、スーパーで買ってくる際に内臓とエラ、ウロコは取り除いてもらいましょう。

一応使う前にはウロコの残りを包丁でこそいで、腹の中まで良く水で洗い、残った血合いを取っておきます。ウロコは口に障るのでなるべく残らないようにしましょう。

また、表の身には飾り包丁を入れておきます。皮が弾けるのを避け、火も入りやすくなります。

切り身でもいい

切り身を使うとずっと簡単で、炊けた後に骨をよける作業がなくなり、ダッチオーブンのままご飯と混ぜられます。

見た目のインパクトは丸ごとの方が断然大きいですが、温かいうちにすぐ食べられるのは切り身の方です。お好みでどうぞ。

火の入れ方は、はじめガンガン、なかチョロチョロ、火からおろして15分!

ウッドデッキでダッチオーブン

ダッチオーブンを火にかけたら、始めは強火でガンガンいこう!

ご飯を炊く時は、「はじめチョロチョロ中パッパッ。赤子泣いてもフタ取るな」と言いますが、ダッチオーブンでご飯を炊く時はやり方が少し違います。

最初はガンガン火を燃やし、鍋とフタの間から勢いよく蒸気が出たりふきこぼれそう(泡が出る感じ)になったら薪や炭を散らして火を落とし、弱火で15分ほど炊きます。

その後は火から外して15分放置します。鯛が丸ごと入っているのに、炊飯器に比べて結構早く炊けてしまいます。

「はじめガンガン、なかチョロチョロ。火から下ろして15分」というところです。

火から外すタイミングは、鼻でかぎ分ける!

時間の目安は上記の通りですが、できるだけフタを開けたくないので、火から下すタイミングは鼻が便りになります。

香ばしい匂いがしてきたら既にオコゲができ始めているので、すぐ火から下ろしましょう。 放っておくと下の方は黒く焦げてしまいます。

火から外したらそのまま15分くらい蒸らしておけば、鯛の身はふっくらとし、ご飯もしっかり炊きあがります。

さあフタを開けてみましょう。ダッチオーブンはこの瞬間がたまりません。

鯛めしが炊きあがったら、身をほぐしてご飯と混ぜる!

鯛めしの炊き上がり
▲立ち上がる湯気の中から鯛の姿が

身とご飯はさっくり混ぜよう

鯛を取り出す時は、下に敷いた昆布を担架のように使えると簡単ですが、滑ったりしてうまくいくとは限りません。落とさないように注意して、どうにか取り出しましょう。

それから身をほぐしてご飯と混ぜるわけですが、あまり丁寧にやると大変だし、両方とも冷めてしまいます。

骨の入らないようにざっくり身を取ってご飯に混ぜ、残った鯛は鯛で、別に食べてもいいと思います。

ご飯と混ぜる時は、あまり細かく混ぜるとご飯がニチャニチャになりますので、さっくりと混ぜる程度にしましょう。

鯛の身をほぐす作業
▲ここまで細かくほぐさなくてもいい

切り身の場合はもっと簡単です。 ご飯の下の方が焦げついている場合は上の方で混ぜるか、器に移して行うと良いでしょう。

ちらし寿司などをつくる時に用いる飯台(はんだい)を使えれば一番いいのですが、切り身ならダッチオーブンでそのまま行えばよいと思います。なるべく簡単に行いたいですね。

オマケ かつおのたたき(簡単でウマイ)

かつおのたたき
▲一緒につくったかつおのたたき

こちらは一緒につくったカツオのたたき。串を打って焼くだけなので鯛めしよりはるかに簡単で、こちらも好評でした。

火であぶって氷水に落としますが、長い鉄串を使わないと熱くてうまくいかないのでご注意を。

できあがった鯛めしを食べる!

出来上がった鯛めしを食べる!
▲鯛めしを食べる!

口に入れると、少しお焦げがあって香ばしいご飯にやわらかい鯛の身が混ざり、全体にしっとりしています。

鯛めしはあまり好きではないと言っていた人にも好評で、子供たちも喜んで食べていました。 やはりダッチオーブンでつくると一味も二味も違うのでしょうね。

ダッチオーブンでご飯が炊けると一気にレパートリーが広がるので、皆さんもぜひ頑張ってみてください!

記事を書いた人 KURO

KURO

サイト管理人兼、㈱いい旅社長で、最近バスケからボルダリングに転向。旅行、工作、スケッチ、食べるのが好きなダッチオーブン使いで、調理師免許もあり。インド人との街歩きなども。

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