よく分からないスパイス②コリアンダーの特徴と効能、簡単な使い方！

コリアンダーって、耳なじみのないスパイスだという人もいると思います。

スパイスを使う機会の少ない日本人には、コリアンダーと聞いてもどんなスパイスなのか、使い方もよく分からない･･･

コリアンダーだけを使って作れるものがないか調べてみたら、その特徴や効能、なんと和食にも幅広く使えることが分かってきました！

和食に欠かせない醤油や味噌、麺つゆとの相性バッチリのコリアンダーの使い方を紹介します。

【コリアンダーの特徴】ちょっぴり柑橘系のような香り

コリアンダーは、辛くないスパイスの一つ。

日本では葉の方のパクチーが知られていますが、パクチーの種子を乾燥させたものです。

と聞くと、あの独特なパクチーの香りを想像する人もいるかもしれませんが、コリアンダーは柑橘系のようにさわやかでほのかにスパイシーな香りがします。

葉の方のパクチーとは香りが全然ちがうので、パクチーの香りが苦手な方でも受け入れやすいと思いますよ。

また、コリアンダーにも体によいさまざまな効能があることが分かりました。

【コリアンダーの効能】抗酸化作用やコレステロール・中性脂肪の減少にも！

コリアンダーには抗酸化作用、消化促進、コレステロール・中性脂肪の減少、血圧を下げる、抗菌作用、免疫を高める、炎症の緩和、デトックス効果、鎮静・睡眠効果など、さまざまな効能があります。

紀元前の医学書にも登場し、古代エジプトでは医療にも用いられたり、埋葬の際に一緒にお墓に葬る習慣があったそうですよ。

また、古代ギリシャや古代ローマでも、薬草の一つとして用いられていたようです。

スパイスが健康にいいことはなんとなく分かっていましたが、コリアンダーにはこんなに体にいい効能があるんですね！

【コリアンダーの簡単な使い方】なんと和食にも合う！まずは煮物から使ってみましょう

スパイスのプロ『Ｓ＆Ｂ』のＨＰで調べたところ、コリアンダーは意外にも醤油との相性がいいことが分かりました。

まずは煮物から取り入れてみます。

【かぼちゃの甘みが引き立つ！かぼちゃの煮物】

さわやかでほのかにスパイシーな香りが、かぼちゃの甘みをより引き立ててくれます。

煮物というと身構えてしまいますが、市販の麺つゆを使えば簡単に作れますよ！

【材料】（２人分）

・かぼちゃ　1/4
＊冷凍を使ってもＯＫ
・コリアンダーパウダー　小さじ1
・だし汁　350ml
・しょうゆ　大さじ2
・酒　大さじ２
・砂糖　大さじ2
＊濃縮タイプの麺つゆを使ってもＯＫ

【作り方】

①かぼちゃの種を取り、ラップをして３分～３分半レンチンしたら、食べやすい大きさに切ります。

②鍋にだし汁と全ての調味料を入れ、皮を下にしてかぼちゃを並べたら、中火にかけます。

③煮立ったら火を弱め、落し蓋をして10分ほど煮たらできあがり！
※冷凍かぼちゃを使う場合は火の通りが早いので、竹串が通ればＯＫです

スパイスの苦手な家族が、「ぜんぜんスパイスっぽくなくておいしい！」とパクパク食べてくれました。

いい旅の日本人スタッフからも、「ちゃんと和食だね、おいしいよ」との言葉が！

コリアンダーが醤油と、そして甘いかぼちゃとこんなに合うとは思いませんでした。
いつもの煮物が、ちょっとアクセントのある新しい味になりますよ！

【バターソテーにも合います！かぼちゃのソテー】

コリアンダーはかぼちゃとの相性がいいことが分かったので、もう一品ご紹介します。

かぼちゃを５ミリくらいにスライスして、１分半～２分レンチンしたら、フライパンにバターをひいて焼くだけ。

塩とコリアンダーパウダーで味付けしたら、簡単に香ばしいかぼちゃのソテーができあがり！

ポイントは、コリアンダーパウダーと塩をあらかじめ混ぜて「コリアンダー塩」を作っておくこと。

これなら、パラパラとまんべんなく振りかけられます。

最初にかぼちゃをレンチンしておくので、焼く時間も短くてすみますよ。

わが家では、かぼちゃは煮物よりソテーにすることが多いのですが、黙って食卓に出したら「いつもとなにか違う、おいしい！」と好評でした。

そうめん・そば・うどんの麺つゆに、揚げ物にコリアンダーのちょい足しがおすすめ！

コリアンダーが甘辛いだし醤油と合うなら、麺類にも合うはず！

さっそく、市販の濃縮タイプの麺つゆにちょい足ししてそうめんを食べてみました。
想像したとおり合います！なんの違和感もなくおいしくいただけました。

麺つゆを使うそばやうどんにも合うということですね。

また、家族が好きでよく買う煮アナゴのお寿司、これにも合うんじゃないかと思いかけてみました。

これもおいしいです！
コリアンダーには辛みがないので、しっかりかけても味のじゃまにならず、香りがアクセントになって合いますよ。

さらに、醤油に合うということは味噌にも合うんじゃないかと思い、お味噌汁にふりかけてみました。

これも合います！
不思議なことに、コリアンダーを入れても全くエスニックっぽくならないんです。

エスニック料理の苦手な家族も、「まろやかになっておいしい！」と驚いていました。

コリアンダーはマヨネーズとも合うので、お惣菜のポテトサラダやマカロニサラダにちょい足しすると味のアクセントになりますよ。

【他にもある！コリアンダーで作れるもの】

・肉料理の下味（ハンバーグやソテーなど）

・ビーフシチュー

・炒めもの（風味づけと減塩）

・魚のソテー（白身魚に合います）

・スープ（香りのアクセントに）

・卵料理（風味づけと減塩）

アジアや中近東、南米などではポピュラーなコリアンダーですが、意外にも幅広い食材や料理に使えるスパイスなんですね。

コリアンダーって思った以上に使いやすい！

エスニックなコリアンダーでも、組み合わせによって和食との相性もいいなんて驚きです。

お味噌汁や麺つゆとも合うし、「コリアンダー塩」は揚げ物や蒸し野菜などにかけたり、炒めものやスープの味付けなど幅広く使えそうなことが分かったので、コリアンダーは日々の食事に取り入れやすいスパイスに昇格！

お味噌汁や麺類、スープ、炒めものなどにちょこちょこ使っていたら、いつの間にか１本を使いきっていましたよ。
もちろん、２本目を購入して使っています。

思っていたよりも使いやすいコリアンダー、気軽に使えるのでおすすめです。
ぜひ和食と合わせて使ってみてくださいね。

【注意】
※小さなお子様や胃腸の弱い方にはスパイスの刺激が強いので、ご注意ください。
※妊婦さんや授乳中の方は、安全性が確立されていないので医者に相談しましょう。
※持病のある方は、合わないスパイスもあるので医者に相談しましょう。