【ブータン旅行記38】初の日本人客?ローカルレストランでおいしいランチ。
クズザンポー。タクツァン僧院から降りてきたばかりで、若干腹ペコの黒崎です。
ツアーでは、中腹にあるカフェテリアでランチにすることが多いのですが、今回はたまたま下まで降りてきてしまったのと、後にホテルの視察が控えている関係で、登り口からそう遠くない場所でのランチとなりました。
これがローカルレストランの外見です。写真で見ると結構きれいで、実物も何ら問題ないのですが、日本人を案内するのは多分初めてだと言っていました。
ガイド氏は「ローカルレストランだけどいい?」と聞いてくれましたが、私が「視察だしぜひ行こう」と答えたのでここに決まりです。
▲タクツァン僧院の麓にある、ローカルレストラン
▲レストランの中。「よろず屋」といった風情
我々の他には、ブータン人らしきグループがいるだけで、外国人客は皆無です。
どうやら本格的にローカルなレストランで、普段はガイドさんたちの選択肢に入っていないようです。
▲アルコール販売の但し書き(火曜日はドライデーで、バーはクローズとある)
メニューはガイドさんにお任せ、というかお店にお任せです。
お腹が減っているので、何か食べるものを出してくれれば文句はありません。
と思ったら、出てきたビールがよく冷えていたので嬉しくなりました。山登りの後なのでおいしい!
▲ブータンビール、ドラゴンフロスト。意外にもよく冷えていました!
▲タクツァン僧院を登ってきたところ、15000歩に迫る歩数と、約400キロカロリーを稼げました!
スマホの歩数計を見て、「いやーよく歩いたね」などと話していると、ホイホイと料理が出てきました。
▲左上から時計回りに、白米、エマダツィ、玉子焼き、パクチースープ、ケワ・ダツィ、ダール(豆のカレー)
早速いただこうとすると、お店のおばさんが、こちらをちらちらを見ています。
ガイド氏が言うには、日本人が来たのが初めてなので、料理が口に合うかどうかを心配しているとのことでした。
こちらは冷たいビールですでに満足していたのに、何と優しい心づかいでしょう。
▲実は期待していなかったのに、おいしかった!
でも、そうした心づかいを抜きにしても、ここの料理はおいしかったです。
レストランなので、料理の味は民家の食事ほど穏やかではなく、味にはそれなりにパンチがあります。
エマダツィとケワダツィ、焼きたてのオムレツ(玉子焼き)やパクチースープ、ダール(豆のカレー)、加えて冷たいビールがあれば文句なしです。
ビュッフェに置いてあるものより、その場でつくってくれた方がおいしいということもあり、登山の後にうれしい料理をいただけました。
おばさんに「シンベ(おいしいよ)!」と言うと、笑顔になってくれたので良かったです。
▲ガイドのツェリン氏と。彼とはこの旅ですっかり飲み友達になりました
手放しで褒めてばかりはいられないので正確な情報を少し書きますと、客席が少なく、トイレのチェックもしていないので、実際にはツアーで利用するのは難しいと思われます。
また、この時期のブータンはハエが結構いて、こうした店はやはりホテルなどのレストランより多いため、気にする方にはおすすめできません。
ただ私としては、「ブータンのハエはあまりしつこくない」と感じました。
まず飛ぶのがとても遅く、いったん手で追い払うとあまり寄ってきません。
「奥ゆかしい」というのも変ですが、そんな印象を受けました。
まあ細かな点は置いておいて、とにかく山登りの後に冷たいビールとおいしい食事にありつけたので私は満足です。
状況が後押ししたところもありますが、結果的に私の中でこのレストランの食事は、今回の旅行で二番目においしい食事にランキングされたのでした。