ブータンの標高はどれくらい?体への影響は?
▲ブータンの高山
高低差の大きい国土
ブータンといえばヒマラヤの山岳国家ですので、最高地点の標高は相当なものですが、国全体の標高が高いかというとそうでもありません。
北部にはヒマラヤ山脈があるため、最高地点は海抜7500mにも達しますが、南部の最も低いところは、海抜100mしかないのです。
南部の海抜100mから北部の7500mまでと、ブータンは非常に国土の高低差が大きい国といえます。
各地域の標高は?
国土の大半は標高2000m以上の山地で、観光客が訪れるのは主に標高1500~3000m程度の地域です。
実際に観光で訪れる場所を見てみましょう。
【ティンプー】
ブータン王国の首都。標高約2320m
【パロ】
ブータンの空の玄関口で、ブータン最大の観光地。約2300m
【ハ】
もっともブータンらしい街と言われる。約2739m
【プナカ】
1955年までブータンの冬の首都だった。約1300m
【ポブジカ】
秋から冬にかけてオグロ鶴の群れを見られることで有名。約3000m
【ガサ】
ガサの北部に並ぶヒマラヤの峰々の標高は約7000m
ちなみに…
高尾山の山頂 599m
富士山の山頂 3776m
富士山の五合目 2305m
ですので、主な観光地であるティンプーやパロの標高は、富士山の五合目程度です。
高山病になる?
一般に、3000mを超える場所では、頭痛や吐き気といった高山病の症状が出る場合があります。
ですが、ティンプーやパロの標高は2300m程度なので、あまり心配はいりません。
階段を登るときにいつもより息苦しく感じたり、早く歩けなかったりということはあるかもしれませんが、重い高山病の症状が出ることはまずないと思われます。
このように、最も高いところでは7500mもの標高を持つブータンですが、よほどの高地に行かない限り、旅行者に及ぼす影響はほとんどないのでご安心ください。
また、3000mを越えるような場所に行く時は、徐々に体を慣らせるように、高度順応を考えて行程を組むのでご安心ください。
▲無理をせず、山岳国家ブータンを楽しもう!