【スリランカ仏教の原点!】仏陀の歯をまつる仏歯寺と、世界遺産キャンディの見どころ

キャンディの仏歯時

▲仏陀の歯をまつる、キャンディの仏歯寺

ゆっくり見たい世界遺産の街、キャンディ

キャンディはシンハラ王朝最後の都が置かれた町で、キャンディの街全体が世界遺産として登録されています。

キャンディ湖という人造湖のほとりに整備された街並みが広がり、落ち着いた雰囲気のキャンディの中心部には、コロニアル風の白い壁の建物が多く見られます。

キャンディの街並み

▲街全体が世界遺産!キャンディの街

キャンディのクイーンズホテル

▲キャンディのクイーンズホテル。白い壁を持つ、歴史ある建物が多い

キャンディのスーパーマーケットにある世界遺産のマーク

▲街ごと世界遺産のマーク(スーパーマーケットの建物にあったもの)

 

スリランカ仏教の原点、仏歯寺(ぶっしじ)

キャンディで一番の見どころと言えば、この仏歯寺です。

観光では、キャンディ湖を眺めることのできる展望地から仏歯寺を見たり、プージャと言われる礼拝の時間に合わせて観光するのが一般的です。

キャンディの仏歯寺

▲丘の上から見た仏歯寺

キャンディ湖の向こうに仏歯寺が見え、二重の屋根がかかっている位置に、仏陀の歯が安置されています。

仏歯は、スリランカの王族によってインドから持ってこられたそうで、その様子を表すレリーフや壁画などがあります。

年に一度、8月に行われるペラヘラ祭りの際には、仏陀の歯が象の背中に乗ってキャンディの街を練り歩きます。仏歯は仏歯寺の中で象に乗せられるので、入口は象が入れるように高い天井となっています。

美しい装飾がなされた、仏歯寺の内部

▲美しい装飾がなされた、仏歯寺の内部。象が通れる大きさになっている

仏歯寺の壁画

▲ペラヘラ祭りの様子を描いた壁画。象の背中に仏歯が乗せられている

仏歯を持ち帰る様子を表したレリーフ

▲仏歯を持ち帰る様子を示したレリーフ。髪の毛の中に隠したため、光が見える

 

毎日行われるブージャで、スリランカ仏教を体験

仏歯寺では、1日に3回プージャという礼拝があり、この時だけは仏歯が納められている部屋の扉が開かれます。

観光ではこの時間を目指して仏歯寺を訪れ、供物をささげる儀式や祈りの様子などを見学します。

どこかで聞いたことがあるような仏教の音と、人々が祈りを捧げる様子が、厳かな空気を生み出します。

仏歯寺の中

▲お供え物の蓮の花

人々は熱心に祈りを捧げ、蓮の花を買って捧げます。

仏歯の安置された部屋

▲仏歯の安置された部屋。ブージャの時に開く

仏歯の納められた容器

▲仏歯の納められた容器

仏歯寺の美しい装飾

仏師寺は、壁や天井の装飾がとても美しい場所でもあります。

壁には様々な仏画が描かれ、柱から天井にかけては、段々になった独特の模様が多く見られます。

独特の美しさを持つ、仏師寺の装飾

▲仏画が描かれ、様々な彫刻がなされている。カラフルな旗は仏教の旗、仏旗(ぶっき)

仏師寺の美しい装飾

▲仏歯寺の内部。天井に白と金の美しい模様が刻まれている

仏歯寺はスリランカ仏教の原点というべき場所です。

装飾を見てもお分かりのように、同じ仏教とはいえ、日本のお寺とは大分異なる独特の雰囲気が流れていますが、流れる読経やお香の香りの中にいると、日本人である私たちの心も落ち着き、癒されるのを感じます。国によって違いが生まれたとはいえ、やはり同じ仏教には通じるところがあるのでしょう。

そして何より、祈りを捧げる人々の真剣な表情が、この寺の荘厳さを増しているように思えます。

仏歯寺の中庭

▲仏歯寺の中庭。日本のお寺とは雰囲気の違う、独特の空間

仏歯寺観光のポイント

服装

靴を預けるカウンター

仏歯寺は神聖な場所なので、他の寺院と同じように靴を脱いで参拝します。入口手前にあるカウンターでお金を払って、靴を預けていきましょう。

中を歩き回ると足が汚れるので、ウェットテッシュなどを用意しておくのがおすすめです。

 

体に巻き付ける布

また、タンクトップや短パンなど、露出の多い服装で参拝しようとすると、体に巻く布を借りるように求められます。

スリランカの人々にとって神聖な場所です。ある程度の敬意を持って訪れましょう。

写真撮影

仏像の写真を撮っても咎められることはありませんが、仏像に背を向けての記念撮影はスリランカの人々に不快感を与えます。

一緒に写真を撮る時は、仏像の方を向いてお祈りをしているところを人に撮ってもらいましょう。

ライトアップ

ライトアップされた仏歯寺

8月のペラヘラ祭りの期間や、5月のヴェサック祭りの期間などには、仏歯時が美しくライトアップされます。

夕暮れ時の頃に訪れると、水面に映りこんだ姿が何ともきれいです。この時期にキャンディを訪れる場合は、ぜひ夕方の様子をご覧ください

庶民の台所、キャンディアンマーケット

キャンディのマーケット

▲キャンディアンマーケット

庶民の市場に行くと珍しい果物や衣類、雑貨などが売られているので、ゆっくり見学をすると掘り出し物もあるかも知れません。食べ物関係は、日本で見ることがない、珍しいものが沢山あります。紅茶、スパイス、スリランカ産のお土産なども安く売っているので購入するのもお勧めです。

キャンディアンマーケット

▲キャンディアンマーケット。二階建ての建物のあちこちに市場が広がる。

キャンディアンダンス

キャンディアンダンス

▲様々な変化の楽しめる、キャンディアンダンス

ファイヤーダンス

いくつかある劇場を訪れれば、名物のキャンディアンダンスを楽しむことができます。

キャンディアンダンスは、数分程度の演目が10個ほど組まれ、それぞれ変化があるので楽しむことができます。スピード感ある様々なダンスや皿回しのような曲芸、アクロバットのような動きなどが登場します。

また、最後は会場に炎を持ち込んでのファイヤーダンスで楽しませてくれます。観客席にまで熱気の届く、燃える熾火の上を裸足で歩く様子は必見です。

スリランカ最大のペラヘラ祭り

また、8月にはスリランカで最大のペラヘラ祭りが開催され、キャンディの街は1年で最大のにぎわいを見せます。

仏歯を乗せた象も含め、100頭もの象が数百人のダンサーと一緒に夜の街を練り歩く、圧巻の祭りです。ペラヘラ祭り自体はスリランカのあちこちで行われますが、ここキャンディで行われるのが最大のものです。

キャンディのペラペラ祭り

▲ペラヘラ祭りの様子

気持ちのよいホテルもたくさん♪

世界遺産キャンディの街には、これ以外にもお楽しみが一杯です。

キャンディの標高は500mほどで、スリランカの中では涼しい方ですが、キャンディ湖を超えて丘を登るとさらに涼しく快適な場所に行くことができます。

その丘の上には、気持ちのよいホテルがたくさんあります。キャンディの街を見下ろす丘の上で、快適なステイをしてみるのもおすすめです。

アマヤ・ヒルズの朝食

▲丘の上からキャンディの街を見下ろす、アマヤヒルズの朝食

ぜひスリランカの古都キャンディに宿泊して、スリランカ仏教の原点を感じてみてください。

 

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