スリランカ旅行で出会った食事の種類と、日本人におすすめの食べ物♪
スリランカの食事はスリランカカレーが有名ですが、海に囲まれた国らしい新鮮なシーフードや、美容健康によいフルーツも豊富にあります。実際にスリランカ旅行で出会った、様々な種類の食べ物をご紹介します!
(おすすめ度は、味わいと、体験としての価値からつけています。参考までにご覧ください)
タイプ別♪スリランカのカレーいろいろ
まずはカレーです。ひと口にスリランカンカレーと言っても、その種類やタイプは様々ですが、日本と違って「ひとつのカレーにひとつの具材」というのが基本となります。
食べられる場所やおすすめ度などをご紹介します。
おすすめ度★★ ホテルのビュッフェに置いてあるカレー
▲ホテルのビュッフェにあるカレー
スパイスの香りを楽しむスリランカのカレーは、つくってすぐ食べる方がおいしいように思います。そのため、少しずつ加熱されているホテルビュッフェのカレーには、正直あまりスリランカカレーらしさが感じられません。万人向けにつくられているせいかもしれませんね。
ただ、いくつかの種類があるため、いろいろ試してみる分にはいいでしょう。その際は、ほんの少量ずつ取ってみるのがおすすめです。もちろん味わいは、ホテルごとに異なります。
おすすめ度★★★ 汁気の多いタイプの、ローカルレストランのカレー
▲汁気の多いタイプのカレー(店によって当たり外れがある)
このタイプのカレーは、店によって当たり外れがありますが、いい店に当たればローカルのおいしいスリランカンカレーを味わうことができます。上の写真はゴールにある店のものですが、ほとんど同じ色に見えるカレーの味がそれぞれ異なっていて、作り立てなのでスパイスの香りがよく立っていました。
恐らく、具の少ないこのタイプのカレーは、辛めの味で食べると本領を発揮するでしょう。手でライスと混ぜながら本場の辛さを味わい、気の利いたつけ合わせでもあると、一気に星の数が増える気がします。
おすすめ度★★★ 汁気の少ない、多品種盛り合わせ式のスリランカンカレー
▲いろいろな具の乗った、スリランカンカレー
もし、上の写真のようなスリランカンカレーがあったらトライしてみるべきです。
このタイプは、野菜を多く使って油をあまり用いない、とてもヘルシーなものです。汁気のないおかずを一皿に盛り合わせ、多彩な味を楽しむことができます。
一方でわりと揚げ物が好まれるため、コロッケのような揚げ物を添えて食べたりします。上の写真にも乗っていますね。
全ての具材がスパイシーに調理されているわけではなく、さっぱり調理されたオクラや、甘酸っぱい味付けをされたナスなどが乗っていて、食べながら味に変化をつけられるのもよいところです。
▲いろんな味が楽しめる、盛り合わせタイプ
旅行者向けには辛さが抑えられ、自分で調整することもできるので、スパイス入りの健康食と思っていただいてもよいと思います。
おすすめ度★★★ 渾然一体となったスリランカの味を楽しめる、ランプライス
▲様々な具材とご飯をバナナの葉で包む、ランプライス
元はスリランカ式のお弁当ですが、バナナの葉でご飯と具材を包んだ料理が、ランプライスと呼ばれます。
温かいおかずとご飯が一緒に包まれているうちに、味がこなれておいしくなります。
許されることなら、シギリヤロックに登る際のお弁当にしたいくらい、個人的に好きなスリランカ料理です。機会があればぜひお召し上がりください。
おすすめ度★★★★ アーユルヴェーダ・リゾートで食べられる、ヘルシーで野菜中心のカレー
▲シダレパ・リゾートの、アーユルヴェーダランチ
日本人旅行者に特におすすめなのが、アーユルヴェーダ的にアレンジされたカレーです。
様々な野菜を使った、チリ(唐辛子)を入れない自然で優しい味です。シダレパやマハゲダラといった本格的なアーユルヴェーダ・リゾートで口にすることができ、自家製の野菜を使用しているため、野菜そのものの味から違います。
スリランカを旅する旅行者は、スパイスや揚げ物に疲れていることが多いため、滞在何日目かに訪れれば、滋味深いおいしさに癒され、自然の恵みを感じることができるでしょう。
▲スリランカでは、白米(はくまい)の他に赤米(あかまい)も食べられる
本来はアーユルヴェーダの施術で滞在する人向けの食事なので、体質に合ったものを食べられるように、それぞれの料理に説明や印がついていたりします。
少し辛みが欲しければ、ココナッツサンボルをお使いください。ココナッツと唐辛子を和えたもので、お好みで足せば辛みのアクセントを加えることができます。甘酸っぱいつけ合わせなどもあり、味に変化をつけられます。
ただ、そうしたリゾートに宿泊する必要があるため、普通の旅行ではあまり口にする機会がないかもしれません。
おすすめ度★★★★ 新鮮な食材でつくり立てのカレーを味わえる!シェフのカレーレッスン♪
▲シェフと一緒に市場で買い出し
ホテルのシェフと一緒に、食材の買い付けから始めるカレーレッスンもあります。
写真はジェットウィング・ライトハウスのもので、まずはシェフと一緒に市場に行き、魚介や野菜類を仕入れます。
ホテルのキッチンに戻ったら、ホテルにあった食材を加えて早速カレーづくりです。
▲キッチンでカレーを調理する様子
カレーレッスンと言いつつ、シェフが全部つくってくれるので心配はご無用です。さすがにプロという手際で、複数の鍋をコンロにかけて、どんどんカレーを仕上げていきます。
▲ずらり並んだ、シェフのスリランカカレー
このプログラムの魅力は、カレーづくりを見られることももちろんですが、何といっても作り立てのスリランカカレーを味わえることです。
マグロ、イカ、オクラ、パンの実など、なじみのあるものから初めての食材が、おいしいカレーになって並ぶのは壮観です。
この他に、民家で教わるカレーレッスンもあり、そちらもかなりおすすめのプログラムです。
オマケ おすすめ度★★★ スリランカカレーを、手で食べてみる!
▲アーユルヴェーダ・カレー
おいしいスリランカカレーは、手で食べてみるのがおすすめです。
「手で食べた方がおいしい」というスリランカ人にならって実際に試してみましたが、味覚の他に触覚も使うことで、本当にさらにおいしく感じられるのが不思議です。日本のレストランでは、なかなか出来ないことでもあるので、ぜひお試しあれ!
豊富な海の幸を楽しめる、南の島のシーフード♪
カレーに隠れて忘れられがちですが、海に囲まれたスリランカはもちろんシーフードもおいしくいただけます。
空港の近く、漁港があるネゴンボでは毎日新鮮な魚が水揚げされ、周辺のラグーンでは淡水と海水が混ざり合うエリアでおいしい海老や蟹が取れます。
スリランカ人は、自国でとれるシーフードをあまり食べないようですが、日本人にとっては隠れた目玉スポットかもしれません。
おすすめ度★★★ 氷の上に並べられた、色とりどりの魚
▲新鮮なシーフード
カレーに疲れたら、ぜひシーフードを食べにいきましょう。
レストランによっては、氷の上に並べられた食材から好きなものを選んで、お好みの調理方法で提供してくれます。
シンプルに焼いた魚に、ライムなどを絞って食べると、スパイスに疲れたお腹でもペロリと食べてしまうから不思議です。南国の魚なのであまり脂は乗っていませんが、それがかえっていいんです。
おすすめ度★★★ ピチピチのシュリンプや、巨大なロブスター!
▲大小、様々な海老が並ぶショーケース
これもレストランのディスプレイです。
スリランカではいろいろな海老も獲れるので、お好きな方はたっぷりお楽しみください。
おすすめ度★★★★ 巨大なハサミガニに感激!ミニストリー・オブ・クラブ(Ministry of Crab)
▲ミニストリー・オブ・クラブの蟹料理
こちらは、コロンボのダッチホスピタルにある、ミニストリー・オブ・クラブ(Ministry of Crab)の看板メニューです。
マンブローブの林で獲れるスリランカン・ラグーン・クラブは、重さによって価格が変わり、いくつかの調理法から選んで頼むことができます。
ホテルの朝食で見られる、スリランカらしいもの♪
ホテルの朝食ビュッフェには様々な料理が並びますが、スリランカ風のものもあります。
おすすめ度★★★ カレーのお供にいかが?米の麺を蒸した、スプリングホッパー
▲ストリングホッパー(お米でつくった麺)
スリランカでは、ストリング・ホッパーというお米の麺が食べられ、この麺にカレーをまぶして食べます。
朝食で食べられることが多いため、ホテルのビュッフェでよく見かけます。朝からカレー派の方はぜひどうぞ。
スタッフ間で意見の分かれる料理で、大好きだというスタッフもいました。
たっぷりのカレーに入れて、日本式のカレーそばのように食べても、案外いけるかもしれませんね。
おすすめ度★★★ 米粉の生地をお椀型のフライパンで焼いた、ホッパー(Hopper)
▲お椀型の目玉焼きのような、ホッパー(エッグホッパーとも)
ホッパーは朝食会場でよく見かけるお椀型の目玉焼きで、実際には玉子だけでなく、米粉やココナッツミルクが入っています。
カレーを足して、ちぎって食べるのがスリランカ式ですが、まずはそのまま塩とこしょうで食べてみましょう。薄い生地なのに案外モチモチしていて結構おいしく、試してみてもあまりお腹が膨れないのでおすすめです。
おすすめ度★★★ 水牛のミルクから作られたヨーグルト、カード(Curd)
▲甘いキトゥルハニーをかけた、カード
カードは、水牛のミルクを発酵させてつくるヨーグルトで、よくホテルの朝食に置かれています。
わりとしっかり固まっていて、ヤシの花の蜜からつくった、キトゥルハニーをかけて食べます。
場所によって味が違うのが特徴で、何といってもおいしいのは、素焼きの器で自然に発酵させてつくられたものです。
ホテルでその味に出会うのは難しいですが、もし街中で見かけたらぜひトライしてみてください。
こんな風に、スリランカは朝食にもお楽しみが一杯です。気をつけたいのは食べ過ぎくらいですね。
季節によってお楽しみがいろいろ♪フルーツ天国スリランカ
南国スリランカでは、季節ごとにいろいろなフルーツが楽しめます。
バナナだけで20種類以上が採れ、ココナッツやマンゴー、アボカドといったおなじみのものの他、日本ではあまりお目にかかれない珍しいフルーツもたくさん食べられます。
スーパーマーケットでお買い求めになったり、ガイドに頼めば道端の露店で手に入れることもできます。ビタミンが豊富で美肌効果があり、消化促進や便秘解消など、美容と健康にもよいものフルーツをぜひ味わってみてください!
その他にもおいしいものがたくさん!
予算を抑えて気軽に軽食をとれる、フードコート
ショッピングアーケードなどにはフードコートがあり、マレーシア料理、インド料理、タイ料理、モンゴル料理など、各国の料理が屋台のように軒を連ねます。たまには気分転換に訪れていろいろつまんでみては?
案外本格的でおいしい、スリランカの日本食
コロンボにあるレストラン「日本ばし」では、スリランカ人の板前が本格的な日本の食事を提供してくれます。焼き鳥や鍋料理などの他、ラーメンやギョウザ、カレーライスなどメニューはふんだんです。純粋な日本料理というよりは日本の大衆食を材料にこだわって丁寧に仕込んでおり、その味は日本で同じ価格で味わうことが難しいレベルです。日本食が恋しい人には強い味方になってくれます。
ご体調や気分で、ホテルのレストランを使い分け
スリランカ旅行というと「食事はカレー」と思われがちですが、各ホテルでは各国の洗練された料理を楽しむことができます。ビュッフェには趣向を凝らした料理が並び、お好きなだけ召し上がることができます。
連日のビュッフェに疲れたら、たまにはアラカルトで頼めるレストランをチョイスするのがおすすめです。ゆったり席について料理をサーブしてもらうと、贅沢なゆとりの時間を楽しむことができるでしょう。
様々な食の楽しみが一杯のスリランカ旅行。さあ、あなたもスリランカで「食の探検」をしてみませんか?