【スリランカ旅行記29】ピンナラワからシギリヤへ。スリランカ名物、優しさあふれる大渋滞。

ポヤデーの渋滞

▲一見するとただの渋滞だけれど、実は優しさあふれる大渋滞

道は車で一杯、車は人で満杯!

ピンナラワ象の孤児院から、ダンブッラの街を抜けてシギリヤへ向かいます(約2時間)。

この日は5月の大きなポヤデー(満月のお祈り)にあたり、車で移動する人が多くかなりの交通渋滞がありました(それでも2時間で着いたのはドライバーの腕です)。

トラックの荷台に何人もの人が乗り込んでいるのが普通で、テーブルを持ち込んでゲームをしている家族もいました(ピーナッツの殻は道にポイポイ捨てていました)。

ポヤデーの移動

▲ポヤ(満月)の日には家族で帰省したり寺院にお祈りに行ったりします

物売りかと思ったら、善意のお布施!

田舎の集落のような場所にも仏教の旗(六色仏旗と呼ばれる派手なもの)が飾られて、あちこちで人が集まっています。

見ていると、大人から子供までが旗を振って車を停め、屋台のところで何やらやり取りをしています。それで渋滞してしまうので、私は初め、何かの客引きだろうと思っていました。

ところがガイドさんの話を聞くと実はお布施で、満月のお祭りなので道行く人に無料で食べ物を振る舞っているとのことでした。

お祭り用に用意された飾り

▲お祭り用のオブジェ。電飾が施され、夜になると光るそうです。仏旗も見えます

 

ドライバーはそんなことおかまいなしにどんどん前の車を抜いて走るため、あまり詳しく見ることができませんでしたが、「邪魔な客引きだな」と思ってしまった自分を少し恥ずかしく思いました(熱心に旗を振っていた君、誤解してゴメン!)。

コーナーは攻めないけれど、ストレートはギリギリまで攻める!

大きな道に出るとさらに車が増え、ドライバーは対向車線を通って前の車に追い抜きをかけます。車といってもスリーウィラーも多く走っており、そもそもスピードが違うので抵抗せずに抜かせてくれます。

ヤシの殻が満載のトラック

ヤシの殻が満載のトラック。これを抜くのはさすがに緊張する

ただ、トラックやバスを抜く時は結構怖いです。

ドライバーはちゃんと道の先を見ていて、カーブが先にある場所では抜きにかかりません。

でも同時に、どこまで攻めても平気か(ぶつからないか)もちゃんと見ているので、「まだ行ける」と思えば対向車が来てもギリギリまで攻めていきます。

コーナーではおとなしいのですが、ストレートはアクセルを踏み込んで相当に攻め込みます。

でも、抜かれる方もさほど抵抗はないようで、スピードを上げて抜かせまいとする車はありませんでした。

私は、最初は怖かったのですが、そのうちあきらめて慣れてしまいました。ただ、本当に怖ければガイドに率直に伝えましょう。

 

そうかと思ったら急ブレーキ!

前を走る車をガンガン抜いていくドライバーが、田舎道で急にブレーキを踏んだと思ったら、前に小さなトカゲがいました。よく見ているものだと思います。

見た目は単なる渋滞ですが、その原因も道を走る人々も、どこか優しいのがスリランカなんですね。。