今回はインドのグジャラート地方をめぐる旅にご同行しました。
この地方はテキスタイルの故郷ともいわれるエリアで、現地の人々が身にまとう、美しい民族衣装が見どころのひとつです。盛りだくさんのツアー内容から、少しご紹介してみます。
ラトゥワ族のシルバーアクセサリー
カヴァントの月曜市に行ってきました。男性はあまり伝統的な衣装を着ていませんが、女性はシルバーのアクセサリーを多く身に着けていて、特に大きな首飾りが特徴的です。
以前は皆古いコイン(インドルピー)をつけていたのですが、最近の若い娘はあまりコインをつけないようです。でも話を聞いたら、今でもお祭りなどの特別な日はコインをつけるのだそうです。
また、サリーではなくロングスカートをはき、鮮やかなショールを纏っているのが印象的でした。
▲ラトゥワ族の女性たち
▲シルバーアクセサリー
ニローナ村で見たローガン・ペイント
伝統的な手仕事で有名なニローナ村は、約3000人が暮らす大きな村です。まずは、トウゴマの脂(ひまし油)を使った伝統的なローガン・ペイントを代々受け継ぐムスリムのお宅を訪問。400年前から伝わるこの芸術も、今や受け継ぐのはこの一族のみです。
ひまし油と顔料を混ぜたこの絵の具は、油性なので水にも日光にも強く、たとえ布がボロボロになっても決して色落ちしないそうです。
まさに貴重な芸術で、昨年インドのモディ首相が訪米した際に、このローガン・ペインティングの布をオバマ大統領にプレゼントしたそうです。
▲貴重なローガン・ペイントの技法
▲ローガン・ペイントの施された布
メグワル族の色鮮やかな衣装
最後にメグワル族の住むビレンディアラ村を訪問しました。マハトマ・ガンジーさんが「ハリジャン(神の子)」と名づけたのは、ここに暮らすメグワル族の人たちです。
色鮮やかな衣装に身を包んだ女性たちは本当に素敵で、写真映えもしました。家の内壁に施されたミラーワークもこの地域ならではのものです。
▲メグワル族の女性
▲カラフルな布地
インドにもある塩の平原
塩の平原というと、ボリビアのウユニ塩湖が有名です。実はインドにもあるのでご紹介します。
「カッチ湿原」といって今は乾いた塩の大地ですが、雨季になると水がたまり、塩湖となるそうです。雨季は道が悪くなりアクセスが難しいのですが、できればぜひその様子も見てみたいと思いました。
▲塩の平原を通る一本道
▲塩の平原こと、カッチ湿原
▲ラクダと観光客
今回のインドツアーでは、この他にもいろいろな発見がありました。
デリーやアグラといった地域とはまるで違う雰囲気は、インドを旅しているとは思わせない新鮮さがあり、お客様にも好評でした。
いい旅の添乗員と一緒に、何かを発見する旅に出てみませんか?