▲ザグレブには広々とした場所が多い
クロアチアの首都ザグレブの観光で、街歩きをしてみました。ザグレブはコンパクトな街ですが、歩いて回ると様々な発見をすることができます。
ミロゴイ墓地
ザグレブの中心地から車で15分ほど走り、ガイドさんが「墓地へ案内する」というので着いていくと、丘を上がったところに、巨大な城壁に囲まれた墓地がありました。
とにかく広い場所なので圧倒されましたが、一歩中に入ると本当に美しい場所で、ヨーロッパで最も美しい墓地と言われるのも頷けます。
▲ミロゴイ墓地
ザグレブ大聖堂(聖母被昇天教会)
バスで市内に戻り、広場を抜けて坂を上がっていくと、大きく開けた場所に壮麗な教会がありました。ザグレブ大聖堂こと、聖母被昇天教会です。
この教会はザグレブで一番高い建物で、二本ある尖塔は100mほどもあるため街のどこからでも見えます。
何度も破壊された歴史がありますが、その都度改修されて現在の姿になりました。
▲ザグレブ教会(聖母被昇天教会)
ドラツ青果市場
ザブレブ大聖堂から歩いてすぐの場所にある、ザグレブ市民の胃袋と呼ばれる場所です。
朝早くから地元の人で賑わい、14時頃には閉まってしまいます。
▲ドラツ青果市場
聖マルコ教会
赤、青、白のタイルで屋根がモザイクになった、かわいい教会です。
屋根に2つある紋章は、左がクロアチア王国のもので、右がザグレブのものです。
▲聖マルコ教会
失恋博物館(Museum of Broken Relationships)
聖マルコ教会から坂を下る途中にあるユニークな博物館で、失恋や別れにまつわる品々を展示してあるそうです。
世界中から寄贈された品で成り立っており、今回は中を見ていませんが、ちょっと驚くようなものも展示してあるそうです。
入場料は25クーナ(約500円)で、朝9時から夜まで開いています。
▲失恋博物館(Museum of Broken Relationships)
イェラチッチ広場
ザグレブの中心地にある広場で、クロアチアでは英雄とされている、イェラチッチ総督の騎馬像があります。
人の往来も多く、季節に応じて様々なイベントが催されます。
▲イェラチッチ広場
高台から見る街
石畳の坂道を登って行くと、丘の上からザグレブ市内を一望することができます(中央に見えているのはザグレブ教会)。
そこから下る道も、気持ちのいい散歩道になっています。
▲丘の上から見たザグレブ市内
ザグレブの交通
路面電車
ザグレブ市内には路面電車が走っているため、うまく使えば楽に移動できます。
10クーナ(約200円)で、同じ方向なら1時間乗ることができます。
▲路面電車
世界一短いケーブルカー
非常に短い路線ですが、ザグレブにはケーブルカーがあり、旧市街と新市街をつなぐ66mの距離を、片道30秒で移動します。
1890年にお年寄りのためにつくられたものだそうで、人が集まったら動くというのんびりしたものです。
片道4クーナ(約80円) 6:30am~24:00 年中無休
スイッチ式の信号
横断歩道のある小さな交差点では、スイッチを押さないと、いつまで待っても信号が変わらないことがあります。
地元の人はいちいち押さずに、車がいない頃を見計らって赤信号のまま道を渡りますが、私達旅行者はせっかくなので押してみましょう。
ちなみに、横断歩道だけで信号のない交差点では、車がよく止まってくれました。クロアチア人ドライバーは優しい人が多いようです。
▲信号のスイッチ(押すと青信号になる)
ザグレブの立体地図
イェラチッチ広場の端にザグレブの立体地図があります。少し街歩きをした後で見ると、位置関係がよく分かると思います。
▲ザグレブの立体地図
その他のザグレブ
観光スポット以外にも、見かけたものをご紹介します。
民族衣装の女性と記念撮影
丘の上の散歩道を歩いていて出会いました。
クロアチアの伝統的な衣装を身に着けた女性が、香り袋などを売っています。
何かひとつ買えば快く撮影に応じてくれるので、お土産屋で買うよりいいですね。
旅の記念にぜひどうぞ。大抵の場合、いるのは女性のようです。
開放的なカフェ
日曜日の昼下がりに街中を歩いていると、多くのザグレブっ子が開放的なカフェでくつろいでいました。
街歩きに疲れたら、旅行者の私達も腰を下ろしてみましょう。往来する人を眺めているだけでも楽しいですよ。ちなみにいくつか聞いてみたところ、お酒を出す店でも21時には閉まってしまうようでした。
▲ザグレブのカフェ
食べ物の屋台
市内には時々屋台が出ていて、10月には焼き栗や焼きとうもろこしを見かけました。
小さい袋入りの焼き栗が200円ほどでした。散歩の途中で買ってみるのもいいですね。
▲焼き栗の屋台(大20クーナ、小10クーナ)
スーパーマーケット
クロアチアでは、どの街でもKONZUM(コンズム)というスーパーを見かけました。
見かけは小さくても中は結構広く、ビールやワイン、ミネラルウォーター、大きなパンやチーズなどが並びます。
レジでは問題なくクレジットカードが使えるので、小銭の心配をせずに買い物ができました。
「袋はいるか」と聞いてきて、いると答えるといくらかチャージされました。ぶら下がっている袋を自分で取って使うシステムのようです。
▲KONZUM(スーパーマーケット)
ネクタイ屋
ネクタイはクロアチアの発祥で、クロアチア語ではKRAVATA(クラバット)といいます。
そのためザグレブにもネクタイ屋があり、価格は220クーナ(約4000円)くらいからありますが、デザインのよいものを選ぶともう少しします。
現金だと少し割り引いてくれました。
▲ザグレブのネクタイ屋
いかがでしょうか。コンパクトな上に治安がいいため、ザグレブの街はストレスなく歩くことができます。
夏は30度を超えるので散歩には適しませんが、春や秋ならおすすめです。
坂道が多いですがケーブルカーもあるし、歩道は広いしカフェもあります。
お時間があれば、ぜひトライしてみてください。