インダスの時代より生活に溶け込んでいた技術、ダブルイカット(パトラ織り)やアズラック染め、陶器などは、いまなお伝えられ、手工芸を営み、いまでも工房があります。
グジャラートツアーでここへ訪れるひとつの目的といえます。
このコーナーではグジャラートの少数民族に伝えられる手工芸をご紹介します。
▲絞り染め
パトラ織りとは
パトラ織りは、ダブルイカット(経緯絣/たてよこがすり)技法とし知られている染め織りです。
ダブルイカット技法とは、絣糸(かすりいと)を前もって経糸と緯糸の両方を染めてから織り上げるもので、大変な労力と時間がかかる織物です。
絣(かすり)の技術はインドで生まれたとされ、このグジャラート・パトラこそが、絣の故郷、発祥地です。
なかでも、このダブルイカット技法でつくられる織物は、
インド・パトラの他、インドネシア・バリ島、そして日本の一部のみという世界的にも珍しい染織物です。
▲ダブルイカットの最高傑作で、値段はつけられない価値があるとのこと。
アズラック染めとは
ダマルカ村にてアズラック染め工房を訪ねます。
アズラック染めはイスラムの草花や雲、波などをモチーフにした幾何学模様で、配色は主に青(藍のインディゴ)と赤(茜のマダー)が多く使われます。
布にブロックプリントをして作り上げますが、インダス文明の頃からの染色技術がここに暮らす住民(イスラム教徒)に受け継がれてきた工芸品なのです。
またアジュラックとは、アラビア語の青をアズラックと呼ぶことからついた名前と言われています。
▲アズラック染め
▲アズラック染め
ローガンペイント(ひまし油)
ローガンペイントは、ヒマシ油と色石の粉を混ぜて顔料とし、布に絵を書いていく技法です。
▲ローガンぺインド(ひまし油)
刺しゅう
▲刺しゅうをする女性