▲機関車としてはとてもちいさい、トイ・トレイン
19世紀に生まれた、おもちゃの列車
インドのダージリン・ヒマラヤ鉄道は、トイ・トレイン(おもちゃの列車)として親しまれている小さな蒸気機関車で、1999年に世界遺産に登録されています。
イギリスの植民地だった19世紀につくられたもので、もとは紅茶の輸送と、避暑客の移動が目的でした。
建設を急いだため、レールの幅が狭くて全体の7割がカーブという路線となり、通常よりもかなり小さい機関車が使われました。
でもその小さな機関車は人々に愛されたため、今では観光用に使用されて、観光客の多くがトイ・トレインに乗り込んで山を登ります。
▲客車を押すように走る
▲故障するとすぐに修理に取り掛かる
地元の人とトイ・トレイン
トイ・トレインの速度はかなり遅く、時速10kmほどしか出ません。
蒸気機関車は路線の一部しか走っておらず、遠くの目的地へはバスで行く方が早かったりします。
それでも地元の人はトイ・トレインに愛着があるようで、その保全を願っています。
扱いは適当で、遅いのをいいことに走って飛び乗り、目的地に着くと飛び降ります。
でも、何度故障しても、この機関車を知り尽くしたスタッフが自分達で直してしまい、パーツが足りなくなればそれも自分達でつくるそうです。
現在は蒸気機関車だけでなくディーゼル車があるのですが、蒸気機関車を遺したいという声が多いため、区間を限定して今も走っています。
時々足を止めながらもスタッフに支えられて、小さな機関車は今日も大量の煙を吐き出しながら、山の上まで客車を押します。