この度、旅行会社によるキッチンカーの営業を始めた、いい旅代表の黒崎です。2021年4月21日に開業し、現在は週に一度だけ営業しています。
実は、代表の私は調理師免許を持っています(多分、旅行会社では珍しいですね)。
でもキッチンカーの営業は初めてなので、分からないことだらけです。
開業直前の様子からブログに書けばよかったのですが、とてもそんな余裕はありませんでした!!
ようやく少し落ち着いたので、記憶と記録を辿りながら、当時の様子を書いてみます。。
テーマは、スリランカ料理に決定!
海外旅行に行けない今、旅行会社が手がけるキッチンカーなので、テーマは海外の料理にしたいと考えました。
キッチンカーの出店場所を毎日巡って食べ、たくさんの人に意見を聞き、関連する会社に何度も相談して、テーマは「スリランカ料理」に決定しました。
いくつか理由はありますが一番の理由は、スリランカ料理のキッチンカーをあまり見かけないことです。
同じ料理を出している先輩がたくさんいては、後から新人が入ってかなうはずもないですからね。
とはいえ人さまからお金をいただくからには、しっかりしたものを開発する必要があります!
でもレシピ開発が大難航!
スリランカ料理に決めたのはいいのですが、レシピづくりでは苦労しました。
スリランカ料理屋を食べ歩き、レシピを探しては週末の度に試作をしたのですが、なかなか「これだ」というものが出来ません。
それもそのはず、私はスパイスカレーは作ったことがあるものの、スリランカ料理についてはさほどの調理経験がなかったためです(あまりに無謀)。
そして、何が正解かよく分からぬまま、ただ試作を重ねていた時もありました(あまりに無計画)。
それなのに何とか期日に開業できたのは、周囲の方の助けがあったおかげです。
スリランカからレシピをもらい(このあたりは旅行会社の強みですね)、
スリランカ料理教室に通う友人からアドバイスをもらい(ほぼ泣きついた格好です)、
私と同じく調理師免許を持つ妻に手伝ってもらい(いい案をもらいました)、
家族や社員にいろんなもの(マズイのやカライの)を食べてもらって、
もらってばかりですが、おかげで出店前のギリギリで何とかなりました。
数々の「スパイスカレーあるある」を経験
開発の過程では、いろいろなことがありました。私が経験した「スパイスカレーあるある」は、大体以下のようなものです。
・使い方も分かっていないのに買って、スパイスの数がやたらに増える
・多くのスパイスを使えばおいしくなると信じて、不要な調合を繰り返す
・パウダーだけでなくホールスパイスも集め、次第に自分を見失う
・初めて使うスパイスを焦がし、家中に悪臭を放つ(匂いが取れず大変でした)
・辛い方がおいしいかと思い、超辛いカレーを作る(大汗かいて食べました)
・ビギナーズラックで、時々おいしいものができる
・でも再現できず、次につくるとあまりおいしくない
・ようやく反省して、毎回きちんと計量して記録を取り始める
・スパイスはシンプルでも、ちゃんと作ればおいしくなると気づく
・時々「おいしい」と言ってもらえるようになる
・使うスパイスが定まり、使わないスパイスは一向に減らなくなる
・もっとおいしく作るため、微調整を繰り返す
・何とかレシピ開発が進むが、すっかり「スパイスの沼」にハマる
社員も家族も、「本当に開業までに間に合うのか…?」とかなり心配だったと思います。
でも人に助けてもらい、迷惑をかけながら、おかげで何とかスパイスカレーを作れるようになってきました。
次なる課題は、キッチンカーのメニューとして仕上げ、まとめることです。
これもまた苦労したのですが、次回ご紹介します。。