インドの治安は大丈夫?女性がインド旅行を安全に楽しむポイント

インドの治安は日本とはまるで違います!

2012年に発生したインド集団強姦(レイプ)事件以来、特に女性の方から、インドの治安を心配するお声を聞きます。

インドには面白いものがたくさんあり、その強烈な異文化を体験するのがインド旅行の楽しさですが、日本での常識は全く当てはまりません

治安についても同じで、日本や比較的安全な国とはまるで違う心構えや知識が必要です。

ちょっとしたトラブルは旅の楽しさのひとつですが、大きなトラブルは避けるべきですよね。このページでは、インド旅行で起こりがちなトラブルをご紹介し、インドの治安について予め知っておくべきポイントをご紹介します。

荷物を運ぶポーターとガイドさん

▲ガイドさんが一緒なら荷物も安心(荷物を運ぶポーターを見守るガイド)

インド旅行の注意点

インドは、日本での常識が全くといっていいほど当てはまらない国です。

もちろん現地の人とのやり取りは旅の楽しさですが、ここではあなたの身を守ることを第一優先とし、前もって知っておくべきポイントを強めにご案内します。

女性の一人歩き

声がけに対しては全力で「ノー!」

女性一人で街を歩いていると、インド人男性に声をかけられることがあります。「どこから来たの?」「案内してあげる」「何か手伝おうか?」声がけのパターンはいろいろですが、声をかけられたら必ず何か下心があります。100%あると思ってください。それが安全のためです。

あいまいな態度は誤解を招きますので、その気はないとはっきり断るのが基本です。間違っても連絡先を教えてはいけません。名前や滞在するホテルを教えたら何度も電話してきたり、直接ホテルまで来たりする例もあります。はっきり「ノー」を突きつけ、しつこくても無視してください。

想像以上にしつこい可能性がありますが、会話をしてやんわり断ろうなどと考えてはいけません。特に日本語で話しかけられたら、日々同じことを行っているプロです。相手は百戦錬磨なので、話したらペースに巻き込まれてしまうでしょう。あなたにできることは、「ノー」を突きつけて無視することです。全力でこれを行いましょう。

街中でいきなり襲われる危険性はほとんどない

都市部で日中外国人がいきなり襲われることはまずありません。夜中に一人で出歩いたり、街灯のないような田舎のホテルに一人で宿泊しない限りは大丈夫です。

ただしそれは、人通りのある場所でのことです。どこかへ連れて行かれてしまえばこの限りではありませんので、決して知らない人についていってはいけません。
(このあたりは、日本で子供の頃教わったことと同じです)

また、安宿などでは当然安全性が損なわれますので、いい旅ではセキュリティーを最優先にホテルをご手配します。

いい旅インドのツアープラン

オールドデリーの街並み

▲女性一人の街歩きはご注意を

列車のクラス

インドの列車は、「エアコンつき1等」「エアコンつき2等」「エアコンつき3等」「エアコンなし」のクラスに分かれます(1等はほとんどありません)。

料金が安いことと、寝ている間に移動できる効率の良さから列車のご利用は多いのですが、クラスによって客層が大きく異なるため、下のクラスは料金が下がる代わりに盗難の危険性が上がります。夜行列車ならなおさらで、最悪の場合は荷物を抱えていてもジッパーは開けられるものと思った方がよいでしょう。日中の列車で、数人でのご旅行であればまだ良いのですが、一人旅や二人旅、夜行列車の利用では、エアコンつき以上のご利用をおすすめします。

関連記事 「インドで列車体験。バラナシからアグラへ」

また、睡眠薬による強盗を避けるため、飲み物や食べ物を勧められても絶対口にしてはいけないと言われます。実際には乗り合わせたインド人の家族連れなどがチャイやビスケットなどをくれることもあり、全て断ってしまうのは考えものですが、女性の一人旅や、相手が男性の場合は断るべきです。ただ、相手も同じものを口にしていたり、ガイドが一緒にいる場合などは別です。ケースバイケースで対応しましょう。

夜行列車で女子会!

▲ちゃんとしたクラスなら、夜行列車で女子会も!

オートリキシャはきちんと料金交渉を

まず問題になるのが料金です。きちんと料金交渉をしてから乗れる人はトラブルにあいにくいのですが、客引きに連れられて乗ると、相手は取れるだけ取ろうとします。客引きとドライバーで分けることになるので、その分ふっかけられますし、関係ない店に連れていかれることもあります。リキシャの乗り場はあまりないのですが、できれば自分で停めて乗りましょう。

交渉したつもりでも、現地についてから「ガソリン代は別だ」などと値をつり上げてくることもあります。交渉次第で何とでもなる乗り物ではあるのですが、かなり面倒な乗り物でもあることは覚えておくのが良いと思います。

暗くなってからの利用は、できれば避けるのが賢明です。「ドアがないからいざとなれば逃げられる」と思いがちですが、後から誰でも乗って来ることができるため、両隣に乗り込まれてしまえば逃げることはできません。

ただ、警戒するあまりにこの便利な乗り物を利用せず、見知らぬ街を歩くというのもかえってよくありません。初めに料金交渉をすればトラブルにはなりにくいため、少しボラれるのは覚悟の上で、明るいうちに利用してみましょう。

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オートリクシャー

▲オートリキシャのご利用はできれば日中に

タクシーに乗るなら

タクシーならオートリキシャより安心と思われるかもしれませんが、ホテルや空港からのタクシーでもメーターのないものが多いため、行き先を伝えて料金交渉をする必要があります。

当然、メーターをごまかしたり、遠回りをして代金を上げてくる可能性がありますが、それでも目的地に着いたらしめたものです。高級ホテルや高級ショッピングセンターから出ているものなら少し安心できるかもしれませんが、英語でしっかり主張や説明ができない場合はおすすめできません。
流しのタクシーはほとんどいないので、道端から乗りたい場合はオートリキシャの利用にトライしてみましょう。

道の尋ね方

地図を見ているところに声をかけられても、ついていってはいけません。慣れないと日本人にはつらいですが、無視するのが一番です。特に日本語で話しかけられた場合はプロですので、絶対ダメです。道を尋ねる場合は、必ず自分から声をかけましょう。

ただしインド人は、親切な人でもてんで適当な道案内をすることで知られています。「知らないと答えては不親切だから..」というわけのわからない理由で、でたらめな説明をされることがあります。道を尋ねるなら複数の人に尋ねるようにしましょう。

このようにインドの一人旅では、面倒を面倒とも思わないタフさが求められます。

人の良さそうなインド人男性

▲人が良さそうでもトンデモ回答が。道を聞くなら自分から複数の人に

出歩く時間

これも海外旅行の常識ですが、暗くなってからの一人歩きは危険でしかありません。散策は日中に行い、人けのない場所へは決して行かないようにしましょう。女性だけで街の盛り場に行くなどはもってのほかです。安全にインドを旅するなら、自ら危険に飛びこむようなまねはやめましょう。

空港、ホテル、駅、レストラン

共通していえるのは、スリや置き引きに注意するということです。目を離したら荷物はなくなる、人ごみでは外側のチャックが開けられると思っておけば間違いありません。ホテルにチェックインする時も同様で、高級ホテルであっても、ガイドが近くにいても気を抜いてはいけません。自分の荷物は自分でしっかり管理しましょう。

空港では、大きな荷物をラップでグルグル巻きにしてくれるサービス(有料)もあります。

また、怖いものばかりではなく、インドの空港には面白いものもあります。

インドの空港では、美男美女が笑顔で迎えてくれる!

バラナシの駅のホーム

▲荷物は自己管理で(バラナシの駅)

観光地にて

定番ポーズでパチリ

定番ポーズでパチリ

観光地に行くと「案内してあげる」「写真を撮ってあげる」といって寄ってくる人がいますが、まず間違いなくお金を要求されます。片言の日本語で話しかけられた場合はなおさらです。特に一人で旅行している時は多勢に無勢になりがちなので断りましょう。はっきり断る自信のない人は、初めからガイドをつけておくと安心です。異国で味方がいるというのは心強いものですよ。

ただ、カメラを預けるには心配もありますが、写真のチップなどは100円か200円程度です。場合によっては撮ってもらうのもありでしょう。この写真はタージマハルにいたおじいさんが撮ってくれたものです。少額のチップは渡しましたが、意外にちゃんと撮ってくれました。

「タージ・マハルでは、インド人と写真を撮ろう」

クレジットカードの利用

クレジットカードで買い物をする場合、店員の動きから目を離すべきではありません。カードの情報をコピーされることがあります。また、知らぬ間に金額を上げていることもありますので、必ず確認しましょう。インドの個人旅行では、気になることは全てその場で指摘してあらためていく、という気合が必要です。
また、インドでは日本と異なり、カード会社の手数料(2~3%程度)を店側ではなく利用者側が払うのが一般的です。購入前に確認し、サインする前に再度金額を確認しましょう。

危険には、近づかないのが一番

発展途上国などの旅行経験が豊富な人が、トラブルを避けて無事に旅することができるのは、危険を避けて歩くからです。自ら危険なところに飛び込んでしまっては、誰だって身の安全を確保することはできません。
海外の個人旅行に慣れていない方がインドを旅すると、どうにか無事に帰るのが精一杯かもしれません。それはそれで得難い経験ですが、時間の限られた旅行や初めてのインド旅行では、安心して楽しめるようにガイドをつけることをおすすめします。

安全を確保して、楽しいインド旅行を

インド人の子供と記念撮影

日本人女性は、時々一緒に写真を撮って欲しいと頼まれる

こうして書くとインドは危険な国で、絶対行くべきではないと思われるかもしれませんが、路地裏で銃を突きつけられたりする本当に危険な国に比べれば、凶悪な犯罪は少ない安全な国とも言えます。ただ、代わりにスリやぼったくりなどは多いので、その点はご注意ください。

安全のためにいろいろ書きましたが、あまり過敏になるのは考えものです。例えばこの写真は、タージマハルでインド人の親子に一緒に写真を撮って欲しいといわれた時のものです。現地の人たちとのこんな交流もありますので、安全は確保した上でインド旅行を楽しみましょう(ガイドさんが一緒にいればまず安心です)。

自由度の高い、インドのアレンジツアー

ツアーの行程は、あなたのリクエストを元にアレンジすることができます。行きたい場所、やってみたいことがあればご相談ください。ご予算や日数、優先順位などから、最もよい方法をおすすめします。

また、小さな寄り道なら現地でガイドに相談して行うこともできます。いい旅のツアーは、安全を一番に、可能な限りあなたのご希望を盛り込むことを目指しています。何でもお気軽にご相談ください。

いい旅インドのツアーを見る

インドの通信(Wi-Fi)事情

インドで使い放題、Wi-Fiルーターインドのホテルでは、Wi-Fiの設備は比較的普及していますが、良いホテルになるほど利用は有料だったりします。

普段からスマートフォンを利用されている方は、携帯式のWi-Fiルーターを持っていると大変便利です。メールチェックから旅の情報収集、facebookやLINEでの無料通話など、日本とほぼ変わらず使うことができます。

私達もインド出張の際には日本で借りていくのですが、定額で数名が使えて、車での移動中なども利用できるため重宝します。トラブルの際の連絡もスムーズになり、何事もなければ旅のすき間時間にSNSを楽しむこともできます。

 

 

⇒ インドにある36個の世界遺産をご紹介します♪


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