【インド旅行記50】いざ旧シッキム王国へ!
シッキム王国は、中国、パール、ブータンの間に存在した国で、チベットが統一された1642年に亡命したチベット人が王国を築いたことが始まりとされています。18世紀以降はネパールやブータンに領土を侵され、19世紀にイギリスがインドを植民地にした時にシッキム王国はイギリスの保護領となりました。1947年のインド独立後はインドへ支配権が引き継がれましたが、1975年の国民投票で大半の有権者がインドへの併合に賛成し、約300年続いたシッキム王国はその歴史を終え、インドの第22番目の州「シッキム州」が誕生しました。 シッキムは壮観な山々に囲まれた秘境で、昔から最後のヒマラヤ「桃源郷(シャングリラ)」の一つと言われてきました。
シッキムのシンボル
シッキムのシンボルは、世界第3高峰カンチェンジュンガ(8586m)は、天候が良ければ州内のほとんどの場所から、その姿を見る事ができます。
▲カンチェンジュンガはチベット語で「大きな五つの雪の宝庫」を意味し、仏教的に「五大宝蔵」をさしています。
シッキム最大の僧院「ルムテク」
ガントクから24Kmの場所にあります。チベット仏教カギュー派の総本山であり、宗主であるカルマパ16世は、ダライ・ラマと一緒に亡命し、この僧院を基地として布教行いました。インド政府は、中国で即位したカルマパ17世のルムテク訪問を拒み続けているため、未だに僧院に入ることが出来ず、現在、ダラムサラに本拠をおいています。
▲ルムテク僧院の正式名称は「ダルマ・チャクラ・センター」
ヤクに乗ってツォンゴ湖を散策!
標高3753m(富士山と同じぐらいです)の高台にあるツォンゴ湖は、ガントクとチベットを結ぶルートの途中にある湖で、近くのラテンから神の手によって移された神聖な場所として人々から崇拝されています。冬は湖に氷が張り、涼しい時期は様々な花や渡り鳥が立ち寄る大切な美しい湖です。徒歩またはヤクに乗って散策してみましょう!早速、ヤクに探しへ・・・
▲どのヤクに乗ろうかな~
▲初めてのヤク乗り体験!乗り心地、悪くないかも~
▲冬は氷がはるツォンゴ湖
シッキム州の紅茶
隣接するダージリンからの技術的な交流や地理的な自 然環境によりダージリンティーに似ています。
▲テミ紅茶園
サムドゥップチ
チベットに密教をもたらしたというパドマサンバヴァ像。
▲遠くからも見える大きな像
シッキムは、政治的・軍事的に重要な位置にあるため、外国人が入域するには入域許可証の取得が必要です。ツォンゴ湖をはじめとする一部のエリアは、シッキム入域許可書とは別の特別許可証が必要で、旅行会社を通さずして個人で行くことが出来ない場所もありますが、シッキム州にに行くチャンスがあったら、是非、行ってみて下さいね。