【インド旅行記45】愛の聖典カーマスートラの世界!カジュラホの寺院群
インドには、古代からある文献の中に「カーマスートラ」という性愛の教科書があるんです。(「カーマ」は愛、「スートラ」は教えという意味) それを表した建物が、インドの中部カジュラホという小さな村にたくさん建っているのをご存知ですか?エロティックな彫刻が壁面にびっしりと刻まれている寺院群として有名なんですよ~! 1986年に世界遺産に登録されているんです。 カジュラホは、10~12世紀にかけて栄えたチャンデラ王朝の都が置かれた場所。大きく、ジャイナ教寺院が主体の東群と、ヒンドゥー教寺院のみの西群に分かれています。西群の方が規模が大きく、メインといった感じ。1日かけて回ります!
▲先ずは西群から。こんなふうに点在しています。 シヴァ神を祀るヴィシュワナータ寺院、カジュラホで最もポピュラーな寺院です。 本来は五堂形式だったそうなのですが、2つは失われ、現在は本殿と2つの祠堂が残っています。
▲西群のヴィシュワナータ寺院
▲びっしりと見事な彫刻で埋め尽くされています。
▲人気の神様、ガネーシャ神も!
▲ヴァラーハ寺院のイノシシ象 イノシシはヴィシュヌ神の化身の一つなんだそうです。
▲最も保存状態の良い、ラクシュマナ寺院。ヴィシュヌ神に捧げる宮殿として建てられました。 本体と四方に祠堂を配した五堂形式になっていて、チャンデラ王朝の建築形式を完全に残しているそうです。 シヴァ神を祀ったカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院は、カジュラホの中で一番規模が大きく、外壁を埋め尽くす繊細な彫刻からも、レベルの高い寺院と言われています。
▲カンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院
▲壁には繊細な彫刻がびっしり!!
▲外壁には646体も!見えないところまで埋め尽くされています。
東群にある、ジャイナ教23代教祖パールシュバナータに捧げられた寺院。 西群と比べて、あまりエロティックではないのもジャイナ教寺院の特徴かも・・・
▲東群のパールシュバナータ寺院 南群にある、シヴァ神に捧げられたドゥーラディオ寺院。 12世紀初めの、カジュラホ最後期に建てられたそうです。
▲ドゥーラディオ寺院
▲天女の像が刻まれています。
▲柱の色が違うのは、修復されたからとのこと。
こんな感じで1日でも充分見れちゃいます! 私が訪れたのは2月末でしたが、お天気が良く23℃を超えていたので、Tシャツで廻りました。温暖化の影響なのか、例年より暑かったような気がする・・・ 日焼け止めをしっかりぬって、帽子やサングラス、そしてこまめな水分補給も必要ですよ~!