【インド旅行記28】人気の旅行地ケララ州と、タオルを腰に巻いたおじさんたち
ケララ州は人気の観光地
ケララ州は、外国人にもインド人にも人気のある旅行先です。
2~4月頃は晴れの日が多くて雨が少ないため、欧米人など外国人観光客が多く、5、6月になると雨が増え、インド人が来ます。彼らは普段住んでいるところが埃っぽいので、雨が降って湿気の多いケララ州が快適なようです。それに、南インドといっても、下手をするとデリーより10℃ほども気温が低いので、彼らにとっては涼しくて緑が多く、快適な場所なのだと思います。デリーからコーチンは飛行機で3時間ほどなので、インド人にとっては、日本人が沖縄に行くようなものなのでしょう。
空港から街へ向かうだけでも、本当に水と緑が多い場所だとすぐ分かりました。
▲コーチンは水と緑が多い
日本人にとってのケララ州旅行
日本ではインド旅行といえば、デリー、アグラ、ジャイプルのゴールデントライアングルがメインです。せいぜい足を伸ばしてもヴァラナシまでで、まだまだ南インドは知られていません。実際、デリーまで約9時間、そこから乗り継いで3時間という距離の問題もあります。
ただ、欧米からインドも決して近くはなく、日本から行くのとそう変わりません。彼らはバカンスが長いという事情や、自然の中でのんびり過ごすのが好きだという、旅行スタイルの違いはありますが、出会う外国人に話を聞くと、皆口をそろえていい場所だと言います。きっと日本人にも喜ばれる楽しみ方があると思うので、それを見つけてみたいと思います。
ちなみにケララ州といえば、日本でも人気のアーユルヴェーダ発祥の地です。また、雨が多くて湿度の高い時期の方が女性のお肌によく、アーユルヴェーダを受けるにも良いそうです。
アーユルヴェーダは、ある程度長く滞在しなければ効果が得られません。欧米人の減るオフシーズンに、価格の下がったリゾートに長めに滞在する旅などはいいのではないかと思いました。
コーチンの空港で出会った日本人女性は、これから1ヶ月間滞在してアーユルヴェーダを受けると言っていました。
▲ホテルのプール
腰にタオルを巻いて歩くおじさんたち
さて、コーチンの街に車を走らせていると、ユニークな姿をしたおじさんたちが目に入ります。
街を歩く南インドのおじさんたちは、まるでお風呂上がりのように、タオルを腰に巻き付けて歩いています。
もともと南インドでは、サロンを腰に巻いた伝統的な服装が普通だそうですが、半端に欧米の影響を受けたのか、上半身はちゃんとワイシャツを着ていたりします。
その上立派なヒゲを生やして、それでいて下半身はサロン(どうしてもタオルに見える)を巻いて足はサンダル履きなので、どうもアンバランスで面白いんですね。
また、暑いせいか、あるいは雨水がはねるせいか、サロンをくるりとまくり上げているので、タオルを巻いただけに見えます。
巻き上げ方もごくテキトーでユルいので、歩くうちにまた落ちてしまい、バサバサとやってまたテキトーに巻き上げる、ということを繰り返しています。
▲タオルおじさん
▲タオルおじさんたち
ブラブラと歩く、そんなおじさんたちの様子が何だかユーモラスで、車の中から面白がって見ていました。