【2017年版】スリランカの治安は大丈夫?写真で見るコロンボの街の様子と旅行中の注意点
▲変わりつつある、コロンボの街
国内の情勢は安定している
スリランカでは、2009年に内戦が終結して以降、国内の情勢は安定しています。
北部には、建物などに内戦の爪痕を残すエリアもありますが、内戦終結後は積極的な投資が始まり、道路整備なども進んでいるため、街の様子が大分変わっています。
特に事実上の首都であるコロンボでは変化が大きいため、2017年8月に現地で撮ってきた写真と一緒にご紹介してみます。
また、仏教徒であるスリランカ人は基本的に穏やかな人が多いのですが、観光地にありがちな、ぼったくりや詐欺まがいの行為はありますので、観光の注意点もご案内します。
新たな建築が進む、コロンボの街の様子
コロンボの渋滞は相変わらず!
道路の整備は随分進んでいるものの、車の数も増えています。
また、スリーウィラーと呼ばれる三輪自動車やバイクが多く、自動車とはスピードも挙動も異なるため、どうしても渋滞を生んでしまうようです。
スリーウィーラーは郊外も走っていますが、コロンボ市内にはもっといるため、どうしても市内はかなり渋滞します。
逆に、高速道路にはスリーウィーラーが走っていないため非常に空いていて、今まで見る限りスリランカの高速道路は渋滞とは無縁のようです。
▲コロンボ市内の渋滞
▲高速道路は渋滞知らず
ホテルと高層ビルは建築ラッシュの最中!
スリランカ各地で新しいホテルが出来ており、コロンボではさらに顕著です。
最も目立つのは、海に面したゴールフェイスグリーンのエリアで、外資系の高級ホテルを建設中です。
数年のうちには真新しいホテルが立ち並び、街の風景が一変することでしょう。
▲建設中の高級ホテル群
▲2017年にオープンしたホテル、ジェットウイング・コロンボセブン(屋上のプール)
▲コロンボの高層ビル群(建設中)
老舗のショップもリニューアル!
規模の大きいショッピングアーケードが年々増えており、既存のものを改装する動きもあります。
例えば人気のショッピングモールであるオデールも、かなり大幅なリニューアルを行うようです。
▲改装中のオデール(改装中だが営業中)
新たなコロンボのランドマーク、ロータスタワー!
コロンボ市内、ベイラ湖の近くに建設中のタワーで、2017年8月時点で全体の形はもう出来ていました。
完成すると高さは350mとなり、観光で登ることも出来るそうです。
近くで見ると相当な大きさがあり、台座も蓮の花(Lotus)のようになっていました。
▲ロータスタワー
お洒落な散策が楽しめそう!フローティング・マーケット♪
フォート駅の近くにある水上マーケットで、2014年から2015年にかけて整備されました。
土産物屋やレストランが並んでいて、観光客が気楽に歩ける雰囲気です。
湖面には、日本の観光地でおなじみのスワンも浮いていました。
スワンがあると、一気に平和な雰囲気になりますね。
この近く軒を連ねる古くからの雑貨店は、区画整備に伴い、徐々にその場所を移していくようです。
▲フローティング・マーケット
▲湖面を行き交うスワン
▲ローカルショップの移転先
こんな風にコロンボの街は、その姿を変えつつあります。
ますます観光に適した街になり、安心して歩けるエリアが増える一方、変わらずに気をつけるべきポイントもあります。
スリランカ観光の注意点
うまく使えば役に立つが注意も必要な、スリーウィラー
治安にはあまり問題ないものの、コロンボでは相変わらず、街を歩くとすぐにスリーウィーラーが寄ってきます。
メーターのついているものと、ついていないものがあるので、利用する場合は、乗る前にメーターがあることを確認しましょう。
▲うまく使えば役に立つスリーウィーラー
街中で寄ってくる人に、ついていってはいけない!
馴れ馴れしく近づいて来て「以前日本にいた」「日本人の友達がいる」といった言葉をかけ、どこかに案内しようとしてくるケースがあります。
その割に日本語は全然分からなかったりするので、相手によって話を変えているだけなのでしょう。
実際に多少の観光案内はしてくれたりもしますが、スリーウィーラーの運転手とつるんでいることが多く、法外な料金を請求されることになります。
決して誘いには乗らず、きっぱり断るようにしましょう。
観光地に多い、自称ガイドのテクニックをご紹介!
例えばシギリヤロックの周辺には、ガイドと称する男性がうろうろしていて、個人で歩いていると寄ってきます。
中には高度なテクニックを持つスリランカ人もいて、断りにくく、情に訴える方法を取ってくるのでご紹介します。
例えば、道の分かれ目にいて「あそこでいい写真が撮れるよ」と声をかける。自分は座ったまま近づいてこない。
写真を撮って戻ると「いいのが撮れた?」と聞いて一緒に歩き始める。そうしたらもう離れず、断わろうとしても無視して説明を始める。
さらに断ろうとすると「これが自分の仕事なんだ」「子供が〇人いるんだ」などと言い始める。
こうなると、何だか悪い気がして断れなくなり、結局しばらく案内させて代金を払うはめになります。
ちなみに、早い段階で「いくらなの?」と聞いてもはっきり答えなかったりしますが、最後には必ずお金を要求してきます。
こんな風に、いったん話し始めてしまったらよほど強い意志がないと断れず、断ると多少の罪悪感を感じることになります。
防ぐ方法としては、本当のガイドさんと歩くのがベストですが、ガイドなしで街中を歩いていてもこうした人が寄ってくることはあるので覚えておきましょう。
▲シギリヤロック周辺には自称ガイドが多い
美しく魅力的だがトラブルも多い、宝石!
金額が大きいため、最も注意すべきトラブルの筆頭に上がります。
ご自身で店に入っても、誰かに誘われて入っても、完全に自己責任と考えていただくしかありません。
ご希望があってこちらで手配する場合は、きちんと定められた店を利用するため、後から何かお困りになってもアフターケアを行うことができます。
スリランカには、宝石の街ラトゥナプラという魅力的な場所もありますが、ここをガイドさんなしで歩くのはかなり覚悟が必要です。
観光客など無視して宝石を取引するプロがいる一方で、観光客向けにニセモノを売りつけることを生業とする人たちもいるためです。
面白い経験といえば言えなくもないのですが、ちょっと怖い思いもするかもしれません。
▲スリランカの宝石
マッサージと称してセクハラ!
素性のよく分からない店の場合、アーユルヴェーダやマッサージと称して、必要以上に体を触られることがあるようです。
ガイドさんがいればまず大丈夫なのですが、ガイドなしの個人旅行で動く場合は注意が必要です。
これはもう、自己防衛をしていただく他ありません。
治安のまとめ
いかがでしょうか。
治安に関しては、凶悪犯罪などは少ないのであまり怖がる必要はありませんが、スリランカは観光地として長いため、軽いだましやぼったくりなどは普通にあります。
深刻な被害にあわなければ、面白い土産話になる時もあるのですが、やはりトラブルは避ける方が賢明なのでいろいろご紹介しました。
実際にその場になると、人のよさそうなスリランカ人の誘いを断るのは想像以上に難しいため、ちょっとぼられる程度なら仕方ないと考えるのもありですね。
ただその場合も、荷物や貴重品の管理には本当にお気をつけください。
そうすれば、ちょっと困った部分も合わせて、スリランカを楽しんでいただけることでしょう。