【光と影の生み出す空間で 水面を渡る風を感じる】ザ・ブルーウォーター
ジェフリー・バワがつくった最後のホテル、ザ・ブルーウォーター
▲開放的なフロント
ザ・ブルーウォーターのある場所
スリランカの建築家、ジェフリー・バワが最後に手がけたホテルとして知られるザ・ブルーウォーターは、1998年に、コロンボから車で1時間ほどの、ワドゥワという場所につくられました。
黄金海岸と呼ばれるスリランカ西海岸にあり、大きなプールの向こうはすぐ海です。引き潮が強いので泳ぐにはあまり適しませんが、砂浜に行ってみるのは楽しいでしょうね。
また、夕日をきれいに見られる場所としても有名です。
自然と一体になる、ジェフリー・バワの建築を楽しもう!
部屋以外の場所がおすすめ
もちろん設備はきちんとしていますし、グレードを上げればさらに立派になっていきますが、ブルーウォーターの部屋は通常のデラックスホテルと比べ、てそれほど特別に優れたものではありません。
このホテルの魅力は部屋以外のところにあります。実際にホテルを訪れると、ロビーや廊下などに共用のスペースがあり、そこでくつろぐ家族連れなどを目にします。お部屋にこもってしまわず、彼らにならって居心地の良い場所を探してみましょう。
▲ザ・ブルーウォーターの共有スペース
シンプルなデザインが自然と合わさって生み出す、光と影の変化
平坦な地形につくられた、一見するとシンプルなこのホテルには、柱やヤシの木といった直線的なデザインと流れる水を見事に調和させた、バワ建築のエッセンスが詰め込まれています。
海からの風が、ホテル内の水面を渡って冷やされて天井に抜けていくため、ロビーの椅子に腰を下ろせば、涼しく柔らかな風を感じることができるでしょう。建物の中で自然の風を感じられるのがバワ建築の醍醐味です。
▲ホテルの中には涼しい風が吹き抜ける
規則的に並んだ柱とヤシの木は、太陽の動きに合わせて様々な角度に影を落とし、時間によって異なる太陽の光と相まって、独特に変化する光と影の世界を生み出します。
▲ロビーの椅子に座って、ヤシの木が並ぶ庭を眺めるのもおすすめ
一番の楽しみはやっぱりサンセット♪
ヤシの木が夕日に輝く頃は一番素敵な時間です。黄金海岸に沈む美しい夕日を眺めれば、溜息が出るほどの満足感を感じられることでしょう。
大きなプールは、海が一体化するインフィニティプールになっているので、遠くまでプールがあるような奥行きを感じられます。柱で区切られているようでそうではない、風が吹き抜け、光と影が変化する空間をお楽しみください。
時間にゆとりを持って、ホテル全体を楽しむ滞在を
ジェフリー・バワ建築の魅力は、実際に行ってみなければ、なかなか分からないところがあります。
ただの宿泊場所として、豪華な食事や設備の優れた部屋を求めていくと、少し期待を裏切られる可能性がありますが、ワドゥワにあるザ・ブルーウォーターは、バワ好きの方には、ぜひ訪れていただきたいホテルの1つです。
カクテルを片手に素敵なトークを楽しみたい、そんな雰囲気のあるリゾートですので、ぜひゆっくりホテルで過ごせる時間をお作りください。
⇒ザ・ブルーウォーターの視察記録はこちら(部屋やスパの写真が見られます)