【スリランカ旅行記102】記念撮影がNGの部屋で「ブッシの物語」を見てきました。
▲記念撮影がNGの部屋
スリランカ仏教の総本山といえるキャンディの仏歯寺は、仏陀(ブッダ)の犬歯をまつっているお寺です。
そのためこの仏歯寺では、仏陀(ブッダ)ではなく、すっかり仏歯(ブッシ)が主役となっていて、その様子は、たくさんの絵が飾られた部屋で見ることができます。
記念撮影がNGの部屋
仏歯寺の2階を見学して中庭のような場所を通って進むと、仏像と絵がたくさんある部屋があります。
金色のものを中心に、いろいろな仏像が置かれており、様々な国から贈られたものだそうで、あまり目立ちませんが、日本からのもの(木製)もあります。
▲たくさんの象牙と仏像
スリランカでは、仏像などに背を向けて記念撮影をするととても嫌がられます。
これは、仏像をモノ扱いしてはいけないというスリランカ人の意識から来るものです。
ブッダを表す仏像に対して、リスペクトを示さないといけないんですね。
この部屋には仏像がたくさんあるし、仏陀や仏歯の描かれた絵もたくさんあるため、神聖なものに背を向けずに写真を撮るのはほとんど不可能です。
そのため、ここではポーズを撮って写真や動画を撮らないように、という注意書きがなされています。
写真自体は撮っても全く構わないのですが、背を向けてポーズを撮ることがNGなので、ここは素直に従いましょう。
▲「このホールでは撮影のためにポーズを取らないで」という注意書き
21枚の絵で見る「ブッシの物語」
▲21枚の絵が並ぶ
「ブッシの物語」は、天井からぶら下がった21枚の絵で語られています。
まずブッダの誕生から始まります。
▲仏陀(釈迦)の生誕
次は釈迦が修行する様子で、天女や神々のようなものと、邪魔をする悪鬼などが描かれています。
こうした修行を経て、釈迦はついに悟りを開き、仏陀(ブッダ=目覚めた人)となります。
▲修行の様子
でも3枚目の絵で、仏陀となった釈迦は亡くなってしまいます。
あと18枚も絵があるのに、この先一体どうなるのでしょうか。
▲入滅する釈迦と悲しむ弟子たち
残りの18枚で語られるのは、その後の仏歯の運命です。
スリランカの王族によってインドから仏歯が持ち込まれると、舞台はスリランカに変わり、その後は王権の移り変わりや、植民地支配などによってありかが変わります。
▲僧から王に、仏歯が手渡される
そして、一度はスリランカ人の手を離れてしまった仏歯が、イギリスからスリランカに返還されるところで物語は終わりです。
▲イギリスから仏歯が返還される様子
もちろん英語ですが、それぞれの絵の下にストーリーが書かれているので、ご興味のある方は読んでみるといいでしょう。
きれいな絵なので、見ているだけでも面白いですし、ポーズを取っての写真でなければ、絵の写真を撮るのはOKです。
王の集会所でしばし休憩を
内部の見学を終えて外に出ると、大きな屋根のある場所があります。
仏歯寺はもともと王族の居所だったため、ここは「王の集会所」と呼ばれています。
▲王の集会所
日陰で涼むと気持ちがいいので、時間があればちょっと腰を下ろして、仏歯寺の穏やかな空気を感じてみてはいかがでしょう。
仏歯寺には、日本のお寺のように鐘もありました。どんな音がするのでしょう。
▲仏歯寺にある鐘