【スリランカ旅行記75】ヤシの木に張られたロープで蒸留酒「アラック」づくり

ヤシの木からできるスリランカの蒸留酒「アラック」

スリランカでは一般に木登りは男の仕事とされ、男たちは両足に短いロープをかけ、それを滑り止めに10mものヤシの木に登ってしまいます。

海岸沿いのゴールロードを走っていると、時折右下の写真のようにヤシの木がロープでつながれた光景を目にします。

これは木から木へと渡り歩くためのもので、「ラー」というお酒をつくるために使われます。高いヤシの木にいちいち登るのは大変なので、複数のロープで結んで降りずに移動できるようにするとのことでした。

ヤシの花の蜜を採るためのロープ

▲アラックづくりのためにヤシの木に張られたロープ。ヤシの木の花の蜜を採る。

ドライバーが車を走らせながら、「ホラあそこに人が。あそこにも。」と教えてくれるのですがちょっと見つけられず、写真にもロープしか写っていませんでした。ただ、木から木へと何本もロープが張られた様子は分かりますね。

スリランカの蒸留酒「アラック」

ヤシの花の蜜を発酵させたものが「ラー」と呼ばれ、それを蒸留したものが「アラック(ARRACK)」と呼ばれます。

アラックはアラビア語で「汗の雫」を意味し、その技術はアラビアからアジアに伝わったといいます。

スリランカではヤシの花蜜が使われますが、他の地域にも原料の異なるアラックがあるそうです。

度数は30から40度。味はウイスキーのようですが、花の蜜からつくられるだけあって甘い香りを持ちます。

スリランカの蒸留酒 アラック

▲スリランカの蒸留酒「アラック)

ロックで飲むとかなり強いですが、まろやかです。

スリランカのものなので、暑い中で飲む方がやっぱりおいしく感じます。

スリランカフェスティバル2013

▲ロックだとかなり効くけどおいしい!

なみなみ入れてもらえるとうれしくなります。

ネゴンボのジェットウイング・ラグーン

▲ヤシの実に注がれたアラック

もともとヤシからできるものなので、この盛り付けは自然ですね。

スリランカへ行かれたら、ぜひこのアラックは試してみてください♪