【おいしい紅茶と料理に舌鼓♪】ディルマの紅茶セミナーに参加しました。
▲ディルマの紅茶セミナーの様子
今回のセミナーの趣旨は、もちろんディルマの紅茶を紹介することなのですが、嬉しいことに、おいしい紅茶と、紅茶を使った料理を実際にいただくことができました。
主催者であるワルツ株式会社の片桐社長の挨拶から始まり、スリランカ大使館から副大使の話があって、スリランカMJFグループ代表の、ディルハン・C・フェルナンド氏が登場しました。
ディルハン氏はディルマの創設者メリル氏の息子で、ドラマチックなムービーの後で、紅茶について様々な説明をしてくれました。
その説明によれば、5000年の歴史を持つお茶は、かつては薬として皇帝に献上され、その後庶民の飲み物として定着しました。
近年では、心と体、両方にプラスの作用があることが認められきており、これからはさらに、様々な新しい楽しみ方を提案していきたいとのことでした。
紅茶も、産地や生育状況によって味わいが変わるワインのようなもので、突き詰めれば、茶葉は1枚1枚異なる個性を持つと言っていました。
また、様々な条件を満たした、完璧なタイミングで収穫することによって、「究極の紅茶」と言うべきものが生まれるそうです。
「究極の紅茶」シーズナル・フラッシュ
山から吹き下ろす乾いた風、低い気温、乾燥した晴天の日々と時折の軽い雨、そうした条件が重なると、お茶の葉はストレスを感じて、干ばつに備えて葉に栄養を蓄えようとします。
そのタイミングを逃さずに茶葉を摘むと、茶葉の成分が濃縮された、独特の個性的な味わいが生まれるそうです。
▲はじめにアイスティー(ミント入り)でおもてなし
茶葉をただ流通させていた時代には考えられなかったことで、現地で一貫して生産する体制と、紅茶づくりの経験が合わさって生まれた、「究極の紅茶」といえるものだと言います。
通常市場には出回らない、このシーズナル・フラッシュを今回は飲むことができ、さらにシーズナル・フラッシュを使った料理をいただくことができました。
料理を担当するのは、シャングリラ東京のシェフ、アンドレア・フェレッロ氏です。
アンドレア氏はイタリアンのシェフで、以前からディルマ社と関わりがあり、スリランカにも足を運んで、紅茶と料理の研究を行っていたそうなので期待が高まります。
▲スペシャルランチのメニュー。左がシェフ。
スペシャルランチコース
前菜は、スモークフォアグラのテリーヌ、柿とザ・ファースト・セイロン・スーチョンティーのマリネ、ダークチョコレート添え、です。
▲前菜
スモークしたフォアグラに合わせて、茶葉を軽くスモークして出した紅茶で柿をマリネして、チョコレートを加えて金箔を添えた、ぜいたくな一品です。
苦くないチョコと、紅茶でマリネされた柿、スモークされたフォアグラの味が合わさった、とても優しく穏やかな味でした。
パンと一緒においしくいただきましたが、これはどうしたってワインかウイスキーが欲しくなる味でした。。
▲チョコをどけると柿が見えた
メインディッシュは、鴨肉のロースト、ウバ・ハイランズ・エステート「シーズナル・フラッシュティー」香るコンソメ、林檎のキャラメリゼ、アンディーブとコーンスプラウト、です。
▲メインの鴨肉
ローストされた鴨肉が、紅茶と合わされた上等なコンソメスープに浸されて、リンゴのキャラメリゼが乗っています。
添え物の、アンディーブとコーンスプラウトもおいしくいただきました。
▲鴨肉の他、添え物もおいしい
デザートは、ホワイトティーマカロン、マチェドーニア風アーモンドクリーム、赤い果実とレモンの砂糖漬け、アマレットアイスクリーム添え、ウバ、トトゥラガーラ・エステート「シーズナル・フラッシュ」ティーとともに、です。
▲デザート
これは、豊かな甘味と数種類の酸味を感じられる、おいしいスイーツでした。
こんな風に丁寧に仕上げられたデザートを食べることがあまりないので、甘いものも料理の一皿として成り立つのだと改めて感じました。これは幸せな気持ちになります。
コースはこの3品でしたが、その間にもシーズナル・フラッシュの紅茶を2種出してくれました。
シーズナル・フラッシュは香りが豊かで、普段ティーバッグで飲む紅茶とはかなり違います。
少し柑橘のような匂いもして、渋みはほとんどなく、香り高い高級茶、という印象でした。
▲シーズナル・フラッシュ
料理はどれもおいしく、全体に穏やかで上質な、贅沢なランチを過ごすことができました。
とても勉強になりましたし、たまにはこんなランチも素晴らしいと思いました。
紅茶と料理の関係について
紅茶といえば、お茶の時間や食後に楽しむもので、食事と一緒に楽しむという点では、ワインにはかなわないように思います。
ただ、今回のように料理に紅茶を使ったり、新しい飲み方を提案するのは面白いと思いました。
ディルマ社は、シェフだけでなくバーテンダーも巻き込み、紅茶を使ったカクテルなども研究しているそうなので楽しみです。
上質なスリランカ紅茶は繊細で優しい味が特徴なので、乱暴な扱いは禁物ですが、うまく持ち味を活かせれば今回のように、穏やかで満足できる食事となります。
思えばスリランカでは、カレーや豪華な料理が並んだビュッフェもいいけれど、テーブルについて一皿ずつサーブされる料理の満足度が高かったように思います。
ビュッフェは、ふんだんに並んだ料理から好きなものを好きなだけ食べられるのが魅力ですが、一皿ずつサーブされるスタイルは、メニューを見て実物を想像する楽しみがあります。
また、先ほどの自分のためにひとつずつつくってもらえる嬉しさと、それならではのおいしさがあります。
料理の温かさ、冷たさ、繊細な盛り付け、提供のタイミング、ビュッフェではおろそかになりがちなこれらの要素は、食事の大切な要素ですね。
そのため、スリランカ旅行をご手配する時は、全てビュッフェにならないように工夫しています。
今回ご紹介したのは特別上質なものですが、紅茶の産地であるスリランカでは、もちろんおいしい紅茶を飲むことができますし、細かく砕けた茶葉を使用した紅茶も、キリティーと呼ばれるおいしいミルクティーになります。
スリランカに行かれた際には、ぜひいろいろな食を体験していただきたいと思います。
▲ディルマのディルハン氏と一緒に
●国内でDilmah紅茶を楽しめる場所●
シャングリ・ラ・ホテル 東京
ザ・ロビーラウンジ (28F)
●常時、18種類のDilmah 紅茶が楽しめます。
●国内でDilmah紅茶の購入ができる場所●
ディルマ紅茶日本総代理店/ワルツ株式会社
TEL:0532-33-3517
URL : http://www.dilmah.jp