山西省大同市の西に、約16km離れた武周山の麓にあり、敦煌・莫高窟、洛陽・龍門石窟と並び、大同・雲崗石窟として、中国三大石窟のひとつに数えられています。
世界文化遺産リストに登録されている雲崗石窟は、高僧・曇曜(どんよう)により460年に開窟され、洞窟の数は53、彫像は5万千体に及ぶ大規模石窟です。
初期に開窟された曇曜5窟と呼ばれる第16~20窟の主像は全て釈迦像で、顔は北魏の皇帝5人を模して造られました。
早期のものはインド、ギリシャなどの西洋芸術の影響を受けており、その中でも雲崗のシンボルである第20窟の露天大仏は高い鼻、大きな目、長い耳、丸い顔とインド仏に近いと言われます。
雲崗の中期芸術を代表する第1~15窟は、初期のインド風彫刻から中国風彫刻への変化が見受けられ、中でも、第5、6窟は雲崗で最も美しい窟と言われ、第5窟は雲崗最大・高さ17mの釈迦像があります。
第6窟は最も保存状態がよく、また彫刻も色彩鮮やかで美しい窟です。
五華洞と呼ばれる第9~13窟は色彩豊かな泥塑から、その名が付けられました。
美しいだけでなく、内容も豊富で北魏の歴史、芸術、音楽、踊り、書道を研究する貴重な資料となっています。
▲山門から見えた虹
五台山へは、初夏から秋がオススメの季節です。
上記でもご案内したように夏の盛りでも涼しいため、初夏5月下旬~秋9月下旬頃までが訪問する最適のシーズンです。
そして中でも6月下旬~8月上旬には、多くの高山植物の花も咲き誇り、仏教名山にいることを忘れてしまうような観光地になります。
訪れる観光客のほとんどが寺廟を重点に見学するため、寺廟の見学以外に花を見る時間を取ってご案内するのはいい旅ならではのコースと言えます。
ただ、高山植物の花があるということ=雨季でもあります。
この季節に五台山へ訪れる場合は、必ず雨具をお持ちください。
服装に関しても海抜の関係もあり、一日の中での温度差が大きいため、重ね着で脱ぎ着できるようにご準備ください。
宿泊地の海抜は約1,500m、高山症の心配は不要です。
やや海抜が高いイメージがありますが、実際に宿泊する台懐鎮の海抜は約1,500mです。
どなたでも気軽に行ける観光地であり、気軽に高山植物の見られる場所と言えるでしょう。
五台山へ行ったら、絶対に訪れるべき価値のある寺院はここだ!
- 仏光寺
- 尊勝寺
- 霊境寺
- 金閣寺
- 顕通寺
- 殊像寺