【小笠原諸島への行き方】小笠原へ行くツアーの選び方と観光のポイント

小笠原諸島の美しい自然

▲小笠原諸島の自然

小笠原諸島はこんな場所

多くの方が一度は行ってみたいと思う小笠原諸島は、東京から南に約1000kmの距離にあり、こんなに遠くても東京の一部です。小笠原諸島がユネスコの世界自然遺産に認定されたため、2014年現在東京都は世界で唯一、世界自然遺産を持つ首都となっています。

小笠原諸島は太平洋に浮かぶ離島群で、上陸出来るのは父島、母島、南島の3つです。そのうち人が暮しているのは父島と母島の2つだけで、それ以外の島にはまさに手つかずの自然が残されています。

小笠原諸島への行き方

空港のない小笠原諸島には、船で行くしか方法がありません。また、その行き方は現在のところ2通りです。

定期船か、クルーズか

ひとつ目は、竹芝桟橋からの定期船(おがさわら丸)を使う方法です。おがさわら丸は生活船でもあるため、多少の時間変更はあってもまず欠航しないのがよい点です。

もうひとつはクルーズ船で行く方法で、船によっては豪華な設備を持ち、地方からも行くことができます。ただ、滞在時間が短いために父島だけしか訪れず、島の観光が限られてしまうのがもったいない点です。豪華なクルーズを楽しむのが目的ならいいのですが、小笠原諸島を観光したい場合はあまり向きません。

おがさわら丸

▲竹芝から父島を結ぶ、おがさわら丸

小笠原諸島の観光なら、おがさわら丸がおすすめ

おがさわら丸で行く場合、竹芝客船ターミナルから小笠原父島二見港まで約25時間半かかりますが、これはおがさわら丸(最高時速は40km以上)が遅いわけではなく、クルーズ船の場合はもっと時間がかかることもあります。いずれにしても、これだけ時間をかけて行くのですから、小笠原諸島を満喫しないともったいないですね。

また、ひと口に小笠原諸島といっても、島の間はそれなりに離れています。父島と母島の間は約50kmあり、「ははじま丸」という別の船を利用して、約2時間かけて行くことになります。そのため、クルーズ船では父島しか行かないのが一般的です。

こうした点から、小笠原諸島の観光が目的なら、おがさわら丸の利用がおすすめです。

ははじま丸

▲父島と母島を結ぶ、ははじま丸

パッケージツアーの選び方

小笠原諸島へ行くパッケージツアーは、船の運航に合わせて滞在日数を決めるしかありません。
日数によって、父島のみ滞在のツアー、母島と父島の両島に行くツアーなどがありますので、内容をよく確認しましょう。せっかく片道25時間半をかけて行くのですから、できればツアーの内容はしっかりしたものを選びたいですね。そのために、小笠原諸島でどんなものが見られるのか、簡単にご紹介してみます。

小笠原諸島の、主な島は2つ!

最も大きい島で小笠原の玄関口、父島(ちちじま)

小笠原諸島で人が暮らしているのは2つの島だけで、人口の約8割である約2000人がこの父島に暮らしています。小笠原の玄関口であり最大の島なのがこの父島で、観光客もこの父島に来る方が大半です。

港の前を通る240号線だけで主だったところへ行くことができ、道に迷う心配もないので、ゆっくり散策や買い物を楽しむことができます。昼休みを取るお店も多いので、時間のゆとりを持って行動するのがおすすめです。他には展望台やビジターセンター、水産センターなどの見どころがあります。

父島の高台からの風景

▲父島の高台からの風景

小さいけれど多くの固有種を持つ、母島(ははじま)

父島より更に南50㌔に位置する、人口500人足らずの小さな島ですが、固有の動植物が多く、世界自然遺産登録の際に大きな存在感を示した島です。小笠原諸島に行ったらぜひ立ち寄っていただきたいと思います。

母島

▲母島の風景

観光のポイント

小笠原諸島を観光する際にはどんな楽しみや発見があるか、いくつかご紹介してみます。

浜辺を歩いて、海の生き物を観察

海のきれいな小笠原へ行ったら、海辺の散策がおすすめです。父島の宮之浜ではいろいろな浜辺の生物に出会うことができました。中にはうかつに触れると危ないものがありますが、ガイドさんと一緒なら安心です。どれも豊かな自然を感じさせるものです。

ウニ

▲浜辺で見つけたウニ

クジラやイルカに出会える豊かな海

暖かく豊かな小笠原の海では、クジラやイルカに出会える、ホエールウォッチングもおすすめです。

父島では陸上からクジラを見ることができ、船に乗って海に出れば、イルカなどにも出会うことができます。

高台から海を見下ろす

▲陸からクジラを見ることもできる

船からクジラウォッチング

▲船に乗ってザトウクジラに接近!

希少な動植物に出会えるハイキング

小笠原の森には、生物学的には希少価値のある固有種がたくさん見られます。ガイドさんの説明がなければ見落としてしまいそうなものもありますが、軽いハイキング気分でいろいろな発見ができるので、どなたでも楽しむことができるでしょう。

ハイキング

▲小笠原でのハイキング風景

また、数百メートル程度の小高い山に登れば、小笠原ならではの絶景を見ることができます。

母島の乳房山

▲父島、旭山の風景

小笠原諸島への旅行は、こんな人におすすめ

なんといっても小笠原諸島は、自然が好きな方におすすめの場所です。海辺を歩けば小さな海の生き物を目にすることができ、季節を選べば陸からも海に出て、クジラやイルカに出会えます。

また、ハイキングで山を歩けば、珍しい動植物に出会えるチャンスがあります。
小笠原諸島の珍しい生き物たちから元気をもらいましょう!

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