▲世界最小の町 フム
最も高い、最も大きい、最も長い…、何にしても、世界で一番というのはいいことですね。
クロアチアのイストラ半島にも世界一のものがあって、何でも「世界最小の町」だそうです。人口わずか20人ほどの「フム(HUM)」という町で、ギネスブックにも認定されています。
▲世界最小の町 フム
フムの歴史
フムの町の起こりは11世紀で、かつてはもっと多くの人が住んでいたのですが、現在は20人ほどしかいません。
とはいえ、夏の間は結構観光客が訪れるため、あまり寂しいことはないとのことでした。
小さいけれどかなり歴史のある町で、もとは要塞都市としてつくられたため、立派な岩の壁や門があります。
▲フムの城壁
土産物(お酒)
フムの町には土産物屋が2軒あり、イストラ半島の名産物を販売しています。
ビスカ酒というお酒やイストラ半島のワイン、トリュフの瓶詰め、その他の雑貨が売られていました。
ここではいろいろなビスカ酒を試飲させてくれたので、気に入るものを探してみるのがいいと思います。
▲フムの土産物屋
▲フムの土産物屋
▲様々なビスカ酒
土産物(雑貨)
このあたりは、「グレゴール文字」という古いアルファベットの発祥地らしく、街に続く道には文字をかたどった石のモニュメントがところどころに置かれていました。
また、クロアチアが発祥のネクタイをかたどったマグネットなども売られていました。
▲グレゴール文字のオブジェ
▲マグネット類(630円くらい~)
土産物(トリュフ)
この地方の名産である、トリュフの瓶詰めなどが売られていました。
価格は安くはなく、1200円~2000円ほどしますが、他の場所と比べて特に高くはありませんでした。意外にも、この後訪れたモトブンの町より安かったです。
▲ドリュフの瓶詰めなど
これはもう一軒の店です。一番安いのはスーパーですが、試食ができるのは利点です。
せっかくですのでいろいろ試してみました。
トリュフの瓶は、価格が安いほどトリュフ以外のものが入っていて、時々ガーリックの匂いが強いものがあります。
また、トリュフの入ったバターは、私的にはちょっとイマイチでした。パンに塗って食べるより、炒め物などに使う方がいいのかもしれません。マイタケやエリンギを炒めたら、トリュフの風味がついていいかもしれませんね。
不思議なもので、旅先ではありだと思った味も、家に持ち帰るとそうでもなかったりしますが、ペースト状のものをパンにつけて食べ、ビスカ酒をぐいと飲むと幸せな気持ちになりました。
その地方のお酒と一緒だと、旅先の雰囲気を少し思い出すのかもしれません。
▲もう一軒の店
フムの町にあるもの
人の住んでいる家は数件だけなので、観光客がいない時はひっそりしていますが、この時は人懐っこい犬が相手をしてくれました。
城門をくぐって中に入り、小さな教会を見て通りを歩けば、もう町は終わりです。
2軒の土産物屋があって品数は結構充実していて、今回は行きませんでしたがレストランが一つあるそうです。
町を出て反対側に行くと墓地があって、こちらの方が町より大きいくらいです。墓地の中には礼拝堂もありました。
▲フムの町。雨があがって次第に晴れてくる
夏は観光客でもっと賑わうそうですが、小雨が降っていたせいもあって、秋のフムは静かで趣のある町でした。
ガイドさんの話によれば、今年は赤ちゃんが4人も生まれたそうで、フムの街はちょっとした出生ラッシュを迎えているそうです。
次回訪れたら、もっとにぎやかになっているかもしれませんね。