インド旅行体験記12 「美しい壁画で仏陀の生涯を見る、サルナートのムーラガンダ・クティー寺院」
仏陀が初めて説法を行った、仏教の聖地
仏教4大聖地のひとつ、悟りを開いた釈迦が初めて説法を行ったという、サルナートを見に行きます。ヴァラナシからの距離は約10kmなので、オートリキシャで行くこともできます。
ムーラガンダ・クティー寺院の中には、壁にぐるりと釈迦の一生が描かれており、聞けば描いたのは日本人画家の野生司香雪(のうすこうせつ)氏とのことでした。
ぐるり見渡すと、釈迦の誕生から涅槃に入るまで が生き生きと描かれています。
釈迦の誕生の様子です。
生まれてすぐに7歩歩き、天地を指して「※天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と言ったという伝説があります。
※この世で一番私が尊い、という意
釈迦が出家する時の様子です。
妻と生まれたばかりの子供が寝ている姿を見て、さすがの釈迦も家族を捨てることに心を痛めています。
苦行で痩せ細った釈迦に、地元の娘スジャータがミルクがゆを差し出しています。
釈迦はこれを口にして、体を痛めつけるだけの苦行は無意味と気づき、悟りを開きました。
ブッダ(目覚めた人)となった釈迦は、弟子を増やしながら各地をまわって説法を続けました。
仏陀の背後には後光が差しています。
涅槃に入る(亡くなる)仏陀のまわりを弟子たちが囲み、悲しみの表情を見せています。
寺院へは靴を脱いで入ります。
この金の仏像がこの寺のご本尊です。さほど大きくはないですが立派です。
カメラ1台につき10ルピー、ビデオ1台20ルピーを寄付とのことなので、チェックする人はいませんが、10ルピーを入れておきました。
この寺院は、スリランカの大菩薩協会の力で再建されたものだそうです。
裏手に出ると仏陀の像が
寺院の裏にはカラフルなお堂があり、弟子に説法を行う仏陀の姿が展示されていました。
「仏陀が5人の弟子に、初めての説法を行う」、とあります。
日差しが強烈なこともありますが、日本のお寺と違ってアジアの仏教は原色が豊かで鮮やかな印象を持ちます。
この他、この場所には大きなストゥーパと博物館があります。次回ご紹介したいと思います。