スリランカで列車に乗るならオススメの3路線。それぞれ特徴をご紹介します。

コロンボフォート駅

それぞれ魅力の異なる3つの路線

ローカル線も入れればそれなりの路線網を持つスリランカですが、ご旅行者が利用しやすくて価値あるものとなると限られます。

主なものから3つを選び、それぞれについてご紹介します。

スリランカ旅行を考えている方々に、ぜひおすすめしたいのが“列車の旅”!
特に、時間にある程度自由がきく個人旅行のお客様は、車移動では見ることができないスリランカを楽しめる列車の旅をしてみるのはいかがでしょうか?

いろいろな路線がある中で、いい旅スリランカのオススメはこの3つの路線です。

おすすめの路線はこの3つ

①コロンボ駅~キャンディ駅
~スリランカ人の生活文化発見・体験の旅~
②ペラデニヤ駅~ナヌ・オヤ駅
~セイロンティーの世界に浸る旅~
③コロンボ駅~ゴール駅
~インド洋と黄金海岸の景色を楽しむ旅~

3つの路線のそれぞれの魅力は次頁でご紹介するとして、まずはスリランカの列車の旅の魅力をお知らせします。

 

路線紹介①:コロンボ~キャンディ(3時間)

コロンボ~キャンディ間の列車は、通称“メイン・ライン”と呼ばれている路線の一部です。この区間の魅力は、なんといってもスリランカの人々の様々な日常の風景を車窓から垣間見られることにあります。

駅で見かけた学生たち

旅の始まりは、ハリーポッターの最初にシーンに登場する駅を思い起こさせる、英国式のコロンボ・フォート駅。

まずは、改札口の上に大きくかかっている「シンハラ語」「タミール語」「英語」という3つの言語でかかれたスリランカならではの時刻表にご注目。次に、朝の通勤ラッシュで人が溢れている構内へ入ります。ここでは列車が車でしばし“スリランカ人・ウオッチングタイム”! じっくり眺めるとスリランカ人といってもいろいろな肌の色、骨格、身長、服装の人々がいて、スリランカが国際交易の拠点であり、多民族で形成されている国であることを肌で感じることができます。

列車内いよいよ列車に乗車。おすすめはなんといっても、近年できた“クーラー付き時別車両”!日本でいう「グリーン車」のようなものなのですが、注目はこの専用車両独特の社内サービスと設備。この車両専属のバトラーが乗車しており、いろいろお世話をしてくれます。

そして、この車両には「スリランカの列車でしか見られないもの」がいっぱい。車両についているクーラーは、たぶん家庭用のクーラー・・・。社内サービスのために、客車には“家庭用電子レンジ”や“冷蔵庫”が設置されています。
セイロンテイーをお願いすると、折り畳み式のティーテーブルを用意してくれたりと、独特なほのぼのサービスが満載です。(イスはリクライニング付きでとっても快適です!)

 

スリランカの学生たちもう一つの魅了は車窓からの風景。通学中の白い制服に三つ編みをした学生グループの姿が見られたり(こちらが手を振るとはにかみながら手を振りかえす学生たちの初々しいこと!)

時期によっては手植えで田植えをしている人々の姿や、洗濯物を庭で干している親子の姿がでてきたりと、列車からゆっくりとスリランカの人々の自然な生活の姿や、トロピカル・アイランドの景観を眺めることができます。
スリランカの人々の自然な姿にご興味があるかたには、ぜひこのコロンボ~キャンディ間の列車の旅をおすすめします!

 

路線紹介②:キャンデイ~ヌワラエリア(約3.5時間)

世界的に有名な“セイロンティー”。スリランカの鉄道の始まりは、英国人がこのセイロン紅茶の栽培を始めた際に、その集荷用に路線を引いたのがはじまりです。

このペラデニヤ駅~ナヌ・オヤ駅の魅力は、スリランカ独特の茶畑の風景を楽しめることです。

車では通らない茶畑の中をゆっくりと進むこの路線は、最近「紅茶列車」というニックネームも一部ではいわれており、徐々に登り坂を上がるにつれ、茶畑で茶摘みをする人々の姿も見ることができます。

右に左に揺られながら高原を駆け上がっていく列車では、アジア随一とも言われる絶景を楽しむことができます。

高原列車

 

路線紹介③:コロンボ~ゴール(2.5時間)

コロンボからゴールまで、南西海岸の大都市を結ぶ列車の見どころは何と言っても海沿いを走る列車から眺めるインド洋の絶景です。

特に夕暮れ時は、インド洋に沈む夕日で真っ赤に染まった180度のパノラマ絶景を楽しむことができます。スリランカの海岸線

他にも平日の朝や夕方は、南西海岸の各地からコロンボへ出勤する会社員や学生で満員。インド洋の大海原をバックに溢れんばかりの人々を乗せて走る列車、実際に乗るだけでなく、外から見てもスリランカならではの風景と言えます。

スリランカの列車を動画でご覧ください。