初めてのスリランカ旅行では、何が何でもシギリヤロックに行くべき?
▲シギリヤロックには行かなくてもいい?
シギリヤロックといえばスリランカが誇る世界遺産で、間違いなく必見の観光地です。
でも、無理に行かない方がスリランカ旅行を楽しめることもあるのでご紹介します。
シギリヤロックに行かなくてもいいケース
長距離移動や渋滞、車酔いがイヤな時
スリランカはそう大きい国ではないですが、車での移動には結構時間がかかります。シギリヤロックに行く場合も、地図で見る以上に距離があり、渋滞もあるため時間がかかります。
空港のあるネゴンボからシギリヤまでは3時間半、コロンボとシギリヤなら4時間はかかります。
2017年現在、道路は年々よくなっていて、片側二車線の区間も増えているのですが、一緒に車も増えているし、車と速度が異なるスリーウィーラーが走っているためあまりスムーズには進めません。スリランカでは遅い車をどんどん抜いていく運転が一般的ですが、それを考えても、最低限これくらいの時間は見ておく必要があります。
ホテルを朝早くに出て、前の車を追い越しながらコロンボに向かい、最後に渋滞にはまると疲れますし、慣れていないと車酔いもします。
高速道路は、空港エリアから南部のゴールあたりまでは利用できますが、コロンボや空港から北上するエリアにできるのは当分先のようです。この問題はあと数年は解消しないでしょう。
コロンボでゆっくり買い物をしたい時
スリランカでお土産を買おうと思ったら、やはりコロンボが一番です。紅茶や雑貨など、面白い店がいろいろあるので、ちゃんと時間をとって見てまわりたいものです。
ですが、シギリヤエリアからコロンボに行って、その日のうちに帰るとなると、ゆっくり買い物を楽しむ時間はありません。
できないことはないのですが、ホテルを朝早くチェックインして、多少荒っぽい運転で4時間走り(途中トイレ休憩が一回)、コロンボに着いたら昼食もそこそこに店に向かう必要があります。朝も昼も、ゆっくり食べている時間はなく、買い物を終えたら来た道を戻って空港に向かいます。
それでも時々あるのは、途中の渋滞かコロンボの渋滞にはまってしまい、ほとんど買い物の時間を取れないケースです。帰りの便に乗り遅れないように、フライトの三時間前にはコロンボを出て空港に向かう必要があります。
買い物は多少時間をかけて、迷いながらするのが楽しいものです。最後にコロンボで一泊できれば、その日の夕食も食べられるし、シギリヤロックに行ってもスリランカ旅行を楽しむことができるのでおすすめです。
▲コロンボ市内の渋滞(コロンボに近づくにつれて車やバイクが増える)
高所恐怖症の時
もしご同行の方が本格的な高所恐怖症の場合は、無理にシギリヤロックに行かなくてもいいかもしれません。
石づくりの階段を登って行くだけではなく、もろに下の見える鉄製の階段も登るため、怖くない方には絶景でも、怖い方には拷問です。
苦手の程度にもよりますが、プランづくりの段階でご検討になる方がいいでしょうね。
▲シギリヤロックの鉄製の階段(ほんの登り始めのところ)
旅行の日数が短い時
日本からスリランカへは、直行便でも9時間半かかります。
スリランカ航空直行便の場合、帰りは夜7時頃の出発で、遅くとも夕方5時には空港に着く必要があるため、現地で過ごせる時間は想像以上に短くなります。
ですから、例えば4日間しかないけれどのんびりしたいとお考えの時は、いっそシギリヤロックに行かないのも良いと思います。
北に向かわず、空港近くから高速道路を利用して南のゴールに向かえば、2時間ほどでゴールまで行けます。ホテルでゆっくりすることも出来るし、帰りにコロンボに寄るのも簡単です。
逆に、4日間しかなくてもシギリヤロックに行きたい場合は、帰りにコロンボに立ち寄るのをやめればそこそこゆとりができます。その際のプランづくりはご相談ください。
▲高速道路は非常に空いている
日数が短くても、シギリヤロックに行く方法
日数が短くても、シギリヤロックとコロンボに行きたいという方には、次のような方法があります。体力的に頑張るか、お金をつかうことになります。
専用車で強行軍
ひとつは、空港に着いたら車に乗って、そのまま夜のうちにシギリヤエリアに向かう方法です。
飛行機を降りてすぐに長距離移動をするので疲れますが、二日目にシギリヤエリアに向かう、長い移動がなくなります。
あるいは、二日目にコロンボに戻ることも可能です。その場合、例えば4日間の旅行の場合、一泊目がシギリヤ、二泊目がコロンボ、三泊目が機中泊となります。
国内線でひとっ飛び
もうひとつは、スリランカの国内線を利用する方法です。
▲スリランカの国内線(下の写真は後ろの飛行機のもの)
ネゴンボの空港からシギリヤエリアまでは、飛んでしまえば30分で着くため、圧倒的に時間を節約できます。
それなりの費用がかかりますし、着いた先での車の手配が必要ですが、もし往復とも国内線を利用すれば、陸路に比べて大幅に体の負担を減らし、相当に時間を節約することができます。
また、国内線は小さな飛行機を利用していますが、座席は通常のエコノミークラスよりはるかに広くて快適です。
▲シナモンエアーの機内(ビジネスクラス級の座席)
▲飛んでしまえば早い!
まとめ
初めてスリランカに行くとなれば、やはりシギリヤロックは見ておきたいとお考えになる方が多いことでしょう。
ですが行程によっては、本当に行かない方がよい場合もあり得ます。
十分な日数が取れれば一番よいのですが、思い通りにいかない事情もあるかと思います。
他にもいろいろなケースがありますが、ベストの方法をご提案しますので、いい旅スリランカにご相談ください。