場所、歴史、所要時間。世界遺産シーギリヤロックをしっかり楽しむためのポイント♪

シーギリヤロック頂上にて

▲地上200m!シーギリヤロックの頂上にて

スリランカで一番人気の観光地は、何と言ってもこのシーギリヤロックです。

神秘的な世界遺産シーギリヤロックは、1200段の階段を持ち、地上200mの高さを誇る一枚岩です。

でもうかつに行くと、混雑する階段で暑苦しい思いをして、汗だくになってただ見てくることにもなりかねません。

それではもったいないので、場所や歴史、所要時間や見どころなど、シーギリヤロックをしっかり楽しむためのポイントをご紹介します。

まずは場所を知ろう!シーギリヤロックはスリランカのどこにあるの?

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▲スリランカの地図

シーギリヤロックは、スリランカのほぼ中央、シギリヤエリアにあり、空港のあるネゴンボからは車で約4時間、キャンディからは約2時間半、一番近いダンブッラの街からは、30分ほどの場所にあります。

空港からは結構時間がかかるため、旅行のどこに組み込むかが、大切なポイントとなります。

 

シーギリヤロックの歴史。かつてはスリランカの王都だった!

世界遺産シーギリヤロック

▲地上200mの高さを誇る巨大な岩、世界遺産シーギリヤロック

シーギリヤロックそのものは、地上200mの高さ(頂上の標高は370mほど)を持つ一枚岩です。

大昔に噴出した溶岩が固まってできたと言われていて、切り立った絶壁と、長方形のような形が特徴的です。

5世紀の後半にシンハラ王朝の王カッサパ1世が、この岩山のふもとに都をつくり、岩山の上に自らの宮殿を築きました。これが王都シーギリヤで、かつてここには多くの人々が暮らしていたのです。

そのため、現在もシーギリヤロックの敷地内では、当時の貯水池や噴水の遺構を見ることができます。

シギリヤロックの貯水池

▲今も水をたたえる、シーギリヤの貯水池

 

シーギリヤロックの噴水

▲今もまだ動くとうわさの、噴水の遺跡

 

ですが王都シーギリヤは、完成からわずか11年でその短い歴史を閉じました。そこには、岩山に宮殿を置き、孤独な時を過ごしたカッサパ1世の野望と、悲しい親子の物語が隠されています。

 

シーギリヤロック観光にかかる所要時間と、さまざまな階段

シーギリヤロックのお濠

▲お濠には昔ワニや毒蛇がいたのだとか..

 

おおよその所要時間

シーギリヤロック登り口の巨石

▲巨石の間を抜けて、シーギリヤロック登山を開始!

暑い国で岩山を登るので、おおよその所要時間とルートを知っておきましょう。

空いている時間に、写真を撮りながらゆっくり歩くと、入場ゲートを入ってからの所要時間は大体こんな感じです。

  1. シーギリヤロックに向かって歩く(約20分)
  2. 巨石の間を抜けて階段を登る(約20分)
  3. らせん階段でシーギリヤレディへ(約10分)
  4. 平らな場所を抜け、石の階段を登る(約10分)
  5. ライオンの足の前で記念撮影♪(約10分)
  6. 鉄製の階段を登って頂上へ(約10分)
  7. 鉄製の階段と石の階段で下山(約20分)

全部で100分(1時間40分)ですが、頂上で景色を見ることを考慮すると、やはり2時間は所要時間をみておくのがよいでしょう。

登るのには結構時間がかかりますが、降りるルートはまっすぐなので、案外サクッと降りられます。

また、ロック以外にもいくつか見どころがあるので、もしそれらを含めると3時間たっぷり楽しむこともできる場所です。

 

様々な種類の階段を登る

シギリヤロックのらせん階段

▲まわりを囲まれた、らせん階段

シーギリヤロックの階段は、全部で1200段あるといわれています(すみません。数えたことはありません)。

また、種類もいろいろなのでちょっと書いておきます。

  • 石でできた階段・・・段差の大きなものと小さなものがあります。段差が一定ではないため、足を踏み外さないようにお気をつけください。
  • 鉄製のらせん階段・・・シーギリヤレディのある場所に登り降りする時に使います。狭い階段ですが長くはなく、まわりを囲まれているので危険はありません。落ち着いて進みましょう。
  • スベスベの階段・・・ミラーウォールから、ライオンの足に向かうあたりにあります。雨に濡れた日は注意が必要です。
  • 鉄製の急な階段・・・ライオンの足から頂上に向かうところで登る、高所恐怖症の方には厳しい階段です。空いている時間を狙って、手すりにしっかりつかまって登りましょう。

 

午後や週末は混み合う。連休中はもっと混むのでご注意!

シギリヤロック

▲週末や午後は混み合う。また、連休中は非常に混むので避けたい

午後や週末に訪れると、階段の途中で行列に並び、はるかに時間がかかります。5月の連休に訪れた時は、登るだけで3時間もかかりました!

暑いと結構体にこたえるので、朝の早い時間に登るのがおすすめです。

 

実は近道がある

あまりご利用になる方はいないと思いますが、シーギリヤロックを登るルートには、実は近道もあります。

上の写真の、右側の道がそれで、これはシーギリヤレディを見ずに先に進むルートです。

もしこの道を選択すれば、レディを見ない代わりに、かなり時間を短縮することができます(でも見たいですよねシーギリヤレディ)。

 

最初の見どころ!美女の壁画「シーギリヤレディ」と、鏡の回廊「ミラーウォール」

シギリヤレディの場所

▲らせん階段を登って、シーギリヤレディを見に行く!

最初の見どころは、シーギリヤレディと呼ばれるフレスコ画です。以前は岩肌に500人ほどの女性が描かれていたそうで、王宮の女性たちを描いたとも、妖精の姿であるとも言われます。

シーギリヤレディ
▲岩山の壁に描かれた、シーギリヤレディ

シーギリヤロックの中腹にあるらせん階段を登ったところにあり、見た後は隣のらせん階段で降りてきます。

現在見ることができるのは18体のみですが、その色彩は今も残っており、当時の色づかいの鮮やかさを感じさせます。
(2018年現在、写真撮影は禁じられています)

 

シーギリヤレディを見て、別のらせん階段を降りると、磨き上げられた壁、ミラーウォールがあります。

シギリヤロックのミラーウォール

▲ミラーウォールのある、平らなところ

かつてはもっとピカピカで、反対側の岩壁にはシーギリヤレディもたくさん描いてあったそうなので、シーギリヤレディを映し、回廊に無数のレディたちがいるように見えていたようです。

今となっては想像するしかありませんが、そんな素敵な風景、ぜひ見てみたかったと思います。

 

巨大な「ライオンの足」の前で、休憩と記念撮影を♪

シーギリヤロックの踊り場

▲「ライオンの足」の前は広いので、撮影や休憩にちょうどいい

ミラーウォールを超えて階段を登ると、踊り場のような広い場所に出ます。

ここには巨大なライオンの前脚があって、その大きさには圧倒されます。

今は足しか残っていませんが、以前は頭部もあり、口の中に人が入っていくようになっていたのではないかと言われています。

かなり広く、写真撮影にも絶好のポイントですので、巨大な足をバックにぜひ記念撮影をしておきましょう。

巨大なライオンの足

▲鋭い爪が大迫力のライオンの足。顔も見たかった!

 

いよいよシーギリヤロックの頂上に登る難所、鉄製の急な階段!

シーギリヤロックの鉄製の階段

▲鉄製の急な階段。手すりにしっかりつかまって登ろう!

高いところが苦手な方には結構な難所のようですが、この階段を登らないと、シーギリヤロックの頂上へは行けません。

人とすれ違う時が怖いので、なるべく空いている時間を選んで訪れ、意を決して頂上にアタックしましょう!

岩肌に取りつけられた階段を登るのは不安かもしれませんが、ものすごく混んでいた時もビクともしなかったのでご安心ください。

 

 

頂上付近の風景はまさに絶景なので、余裕のある方はまわりを見てみましょう。

天気がよければ遠くまで見渡すことができ、シーギリヤロックが、ジャングルの中にポツンとある遺跡だということがよく分かります。

シーギリヤロックの階段
▲頂上近くの風景はまさに絶景!

 

王様の視点で360度の絶景を眺められる、シーギリヤロックの頂上♪

シギリヤロックからの景色

▲王様の視点で、王都シーギリヤの遺跡を見下ろす

頂上に到着したら、周囲には視界を遮るものが一切ありません。本当に素晴らしい風景なので、しばし休憩を取り、王様の視点から美しい眺めを堪能してください。

先ほど通ってきた場所を見おろすとまっすぐな道が見え、王都シーギリヤが、整然と整備された都市であったことが分かります。

カッサパ王は、岩山に築いた王宮からこの風景を見て、何を思っていたのでしょうね。

 

余裕があれば、頂上にある遺跡を歩き回ってみよう♪

シーギリヤロックの頂上には王宮の遺跡が残されています。

建物は基礎しかありませんが、多くの階段が残っているので、時間があれば端の方まで歩き回ってみることをおすすめします。

ちょっと王様気分を味わえる?「王のプール」

王のプールと呼ばれる場所

▲「王のプール」と呼ばれる池

遺跡として保全されている割には、おおらかなところもあり、例えば「王のプール」と呼ばれるこの場所では、水際まで降りて足を浸すこともできます。

どんな気分か、時間があればぜひ試してみてください♪

ちょっとドラク〇っぽい雰囲気を味わえる階段

シーギリヤロック頂上の遺跡

▲シーギリヤロックの頂上に残る遺跡

頂上の遺跡は細かい階段で移動できるので、ちょっとドラ〇エっぽい移動の雰囲気を味わうこともできます。

こちらも余裕があればお試しください♪

ジャングルに伸びるシギリヤロックの影

▲ジャングルの樹上に、シーギリヤロックが影を落とす

 

シーギリヤロック観光に適した服装は?

スリランカ シギリヤロックにて

▲シーギリヤロックへは、軽装で行こう

Tシャツ短パン、スニーカー、が基本

スリランカは暑い国ですので、シーギリヤロックに登る際には、Tシャツや短パンで登るのがおすすめです。

ただ、かなり陽に当たることにもなるので、気にな方は長袖にするか、日焼け対策をしっかりしておくのがいいでしょうね。帽子も、できればあった方がいいと思います。

サンダルで登るなら、ストラップつきのもので

靴はスニーカーかサンダルがいいのですが、突っかけ式のサンダルは少々不安です。

特に、頂上へ登る鉄製の階段を登る時は、もしサンダルが脱げたら一番下まで落ちてしまうため、足首にストラップのあるものを選びましょう。

サンダル

▲ストラップつきのものなら、サンダルでOK

ちなみに地元の人は素足で登り降りしていますが、陽に焼けて熱い石の上を歩くのは、慣れていないと無理なのでおすすめしません。

 

 

ここからは、シーギリヤロックをより楽しむ方法や、快適に観光するための情報です。

見る場所によって形が変わる!いろんな場所からシーギリヤロックを見てみよう♪

 

 

世界遺産 シーギリヤロック

▲湿地帯の向こうに見える、シーギリヤロック

シーギリヤロックは長方形のような形をしているため、見る場所によって形が変わり、変化を楽しめます。

周辺に高い建物はないため、意外に遠くからも見えますが、木が茂っているため、どこからでも見えるわけではありません。

例えばどんな風に見えるか、いくつかご紹介してみましょう。

ヘリタンス・カンダラマから見たシギリヤロック

▲湖の向こうに見えるシーギリヤロック(ヘリタンス・カンダラマから)

こんな風に、周辺の道路やホテルから、シーギリヤロックの様々な表情を見ることができます。

周辺にいる間は、車で移動中でも気にかけておきましょう。

すぐ下から見たシーギリヤロック

▲真下から見上げると大迫力!

横から見たシギリヤロック

▲帰り際にちょっと見えたりすると、また嬉しい

 

シーギリヤロック観光に適した、「ホテル・シギリヤ」

ホテルシギリヤのロビーから見たシギリヤロック

▲朝日を浴びるシーギリヤロック(ホテルシギリヤにて)

シーギリヤロック観光の際に、場所的にも価格的にも利用しやすいのが、この「ホテル・シギリヤ」です。

ロビーからシーギリヤロックが見えるほど近く、よく見ると頂上を人が歩いているのも見えます。

シーギリヤロックの開園時間は朝7時なので、早く行けば空いている階段を登り、ご自身のペースで観光できます。

汗をかいたら、いったんホテルに戻ってシャワーを浴びてから次の観光に向かうこともできるので快適ですね。

ホテルシギリヤのロビー

▲ホテルシギリヤのラウンジ

シーギリヤロックの観光に適した時期

お祭りの時期を外して、乾期を狙えればベスト

スリランカはいつでも暑いので、涼しくて登るのに適した時期はありませんが、乾期か雨季かは多少観光に関係します。

シーギリヤロックのあるエリアは、4~6月と10~11月が雨季に当たり、12~3月が乾期となります。そのため、雨に当たるのを避けるなら、できれば乾期にする方がいいかもしれません。

ただ、実際には6月に何度か行っても毎回晴れていましたので、あまり気にする必要はないかもしれません。

 

 

スリランカの世界遺産シーギリヤロックを、存分に楽しむための方法をご紹介してみましたが、いかがでしょうか?

ぜひあなたも、ゆとりを持ってシーギリヤロックを楽しみ、感動の絶景を味わってみてください!

シーギリヤロックの頂上

▲シーギリヤロックの絶景を見て、感動を味わおう!

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