その数100頭!ピンナワラの象の孤児院に、たくさんの象を見に行こう♪

場所と歴史

スリランカにいくつかある象の孤児院で最も有名なのは、コロンボとキャンディの間、ピンナワラ(Pinnawala)という場所にあるものです。

1975年にたった4頭の象から始まり、現在は100頭もの象が暮らしています。もとは群れからはぐれたものや、何らかのハンディを持つものが保護されたのですが、この施設でも繁殖したため、現在は親子の象も見られます。

10ヘクタールの敷地はアジアでも最大規模を誇り、なるべく自然に近い環境で暮らせるよう配慮されています。動物園とは違って柵などはほとんどないため、自由に過ごす群れの様子を眺めることができるのが特徴です。

象の孤児院

▲微笑ましい象の親子(孤児院だけど親子もいる)

外国人は入場料金が高いけれど、象たちのためなら仕方ない!

ピンナラワ 象の孤児院

▲外国人の入場料金は、少々割高(現地の人の4倍)

ツアーでは代金に含まれるため、気になさる必要はありませんが、一応入場料をご紹介してみます。

外国人の大人は2000ルピー、子供は1000ルピーですが、スリランカ人はその4分の1です。

現地の人と外国人の入場料があからさまに違うのは、アジアではよくあることで、このくらいの差はまだ小さいものです。

それに、象さんたちのためになるなら、こらくらいは気持ちよく支払いましょう!

象さんたちのスケジュール

ピンナラワ 象の孤児院

▲象の孤児院のスケジュール

開園は朝の8時半で、閉園は午後6時。5時半にはチケットカウンターがクローズします。

午前10時と午後2時に象の群れの行進と水浴びタイムがあり、これが象の孤児院のメインイベントです。

これを見のがすのはあまりにもったいないため、時間に間に合うように行きましょう。

他には、9時15分と17時に小象にミルクをあげる時間がありますが、こちらは時間を合わせるのが少々難しいですね。

象の孤児院の見どころ

小象へのミルクやり(Bottle Feeding)

象にミルクをあげよう!

▲小象にミルクをあげよう!

9時15分と17時と、時間が決まっていますが、250ルピーを払って小象にミルクをあげることができます。

3歳未満の小象が対象(といっても人よりずっと大きいのですが)で、おいしそうに哺乳瓶からミルクを飲む姿には癒されます。

こちらもすっかり、笑顔になってしまいますね。

超大型の象!

象の孤児院にいる 超巨大な象

▲ものすごく大きい象!

現在もいるかどうかは分かりませんが、以前視察に行った際には、ものすごく大きな象がいました。

人の背丈ほどもある立派な牙に、小山のような巨体。象というよりはマンモス級の大きさにビックリしました。

象の孤児院 超巨大な象

▲もはや怪物級の大きさ!

広大な敷地で草を食む。豪快な象たちの食事

象の孤児院

▲広大な敷地で、象たちがジャックフルーツの葉を食む

象使いたちが、トラックに山積みにしたジャックフルーツの葉を運ぶと象たちが集まり、鼻を器用に使って虫を払い落として食べます。

象たちと私たちの間には柵もなく、象使いたちが木の棒を持って立つだけです。

原生林のような広大な風景をバックに、野生の姿のままのように見えますね。

 

象にフルーツをあげてみよう!

象へのエサやり

▲象にフルーツをあげるための台

いくつかの場所で、象にフルーツをあげることができます。

施設の中には、象にフルーツをあげるための台があり、象が水浴びをする川では、象使いに頼むと象にフルーツをあげられます。象の花は思った以上に伸びてくるので面白いですよ。

施設内でフルーツを売っている人もいますが、もしホテルに置いてあれば持って行くといいですね。

象のエサやり

▲象にバナナをあげるところ(伸びてくる鼻に思わずのけぞる)

 

象が見せてくれる、驚愕のパワー!

クジャクヤシを運ぶ象

▲重いクジャクヤシを運ぶ象

象の巨体が持つパワーは、私たちの想像をはるかに超えます。

丸太が置いてあったので、両手で思いきり押してみたのですが、ものすごく重くてビクともしませんでした。

そのクジャクヤシを、3本まとめて軽々と鼻で運ぶ姿は衝撃的でした。

しかも、動きを制限するために、大量の思い鎖を首に巻かれた状態でですから、象の持つパワーは計り知れません。

クジャクヤシの中味を食べる象

▲一蹴りでクジャクヤシを割り、中味を食べる象

さらに驚いたのが、そのクジャクヤシを食べるシーンです。

片足を上げて、軽く蹴っただけに見えたのですが、クジャクヤシは真っ二つに割れて、その中身を鼻で食べ始めました。

ものすごい破壊力です。

オレンジ色の服を着た頼れる奴ら!象使い

象使いたち

▲オレンジ色の 服を着た象使い

そんな、圧倒的なパワーを持つ象たちから私たちを守ってくれるのは、オレンジ色の服を着た象使いたちです。

 

先の尖ったヤリを持っていて、言うことを聞かない象は、鼻の柔かいところをチクチク突ついて従わせます。

そんな彼らがいてくれるから、柵もない中で私たちは象の動きを見学できるのです。

しっぽを握られた象

▲しっぽを持って象を誘導する象使い

とにかく象使いは、象の扱いに慣れているので、彼らがいれば象が寄って来ても安心です。

彼らに声をかけ、少しチップを渡すと、フルーツをあげるのを手伝ってくれたりします。

象の大行進と水浴びは圧巻!

午前10時と午後2時は、象の孤児院のメインイベントの時間です。

丘を下って道を渡ると、大きな川(マハオヤ川)が流れていて、一足先に行って待つと、やがて象使いに先導された象たちがやってきます。小さなものから大きなものまで、無数の象が行進する様は見ものです。

ピンナワラ象の孤児院

▲象の大行進

 

 

象の孤児院 水浴び

▲象の水浴び

彼らの目的は水浴びで、一斉に川に入ると、気持ち良さそうに水とたわむれます。

川辺にはレストランがあるので、お好みならお茶をしながら彼らの姿を眺めることもできます。

途中のお土産屋にはいろいろな象さんグッズが並ぶので、動物好きでなくても楽しめると思います。

川の中で遊ぶ象たち

▲気持ちよさそうな象たち

象と象使い

▲象の体を洗ってあげる、象使い

有名な「象さんペーパー」も買える!土産物屋

象さんペーパーの説明

▲象さんペーパーの説明看板

「象の糞で作った紙です。」とあります。

多数の言語で書かれているのはいいのですが、もう少し説明が何とかならなかったのかな、とは思います。

象さんペーパーでできた商品

▲象の孤児院名物、象さんペーパー

象さんの糞に、煮沸消毒を重ねて、象が食べた植物の繊維を取り出して紙をつくります。

別に臭くも汚くもないし、買えば施設のためになるのですが、欠点は、誰かにあげる時の説明が難しいことです。

購入する場合は、自分で使うつもりで買う方がよいかと思います。

また、象さんペーパー以外にもおたくさんのお土産がありますので、ご安心ください。

 

いかがでしょうか。こんな象たちの楽園に触れれば、少し優しい気持ちになれそうですね♪

あなたもスリランカの名所のひとつ、「象の孤児院」を訪れてみてはいかがでしょう。

 

象の孤児院の訪問記を見る(スタッフブログへ )