聖なる水が滴り落ちる世界遺産、ダンブッラの石窟寺院

ダンブッラ石窟寺院

世界遺産ダンブッラ石窟寺院はこんな場所

世界遺産じゃないけどインパクト大!ダンブッラの黄金大仏

ダンブッラ石窟寺院は、ランギリ(黄金色に輝くという意味)という名を持つ岩山の上につくられた寺院です。 そのため、正式には「ダンブッラの黄金寺院」という名がついています。

入り口に到着すると、まず大きな金色の大仏が目に入りますが、これは黄金寺院ではなく博物館です。

とはいえ、世界遺産かと思ってしまうほどインパクトのある立派なものです。せっかくなのでじっくりご覧になってみてください。

ダンブッラにあるゴールデンテンプル(博物館)

▲これが世界遺産!と思ってしまう立派な黄金大仏

ダンブッラの石窟寺院は、黄金の大仏から奥へ進んで、岩山を登った先にあります。岩山は160mほどの高さがありますが、たいてい観光では途中まで車で登るので、それほどきつくはありませんのでご安心ください(全部登ると結構疲れます)。

ダンブッラ石窟寺院への階段

▲ダンブッラ石窟寺院への階段

大小5つの石窟に無数の仏像が

5つの石窟はすぐ横に隣り合っているため、山を登るところから含めて2時間ほどあれば見ることができます。

第1窟はあまり大きくなく、暗い中に横たわる涅槃像があります。14mもあるので写真に収めるのが大変です。

ダンブッラ石窟寺院の仏像

▲第1窟の涅槃像。足裏が赤いのは、釈迦が赤土のスリランカに来たことを表す

最も美しいのは第2窟マハー・ラージャ・ヴィハーラで、赤や黄色などさまざまな色で描かれた壁画と56体の仏像が並びます。

またこの窟には、岩山のほぼてっぺんであるにもかかわらず天井から水滴が落ちていて、聖なる水として大切にされています。

しずくが落ちてくる場所には壺が置かれ、重要な儀式の際に使われているそうです。

ダンブッラ石窟寺院

▲第2窟には大量の仏像が。右奥に金網の中に、聖なる水を受ける壺がある

滴り落ちる聖水を受ける壺

▲聖なる水を受ける壺

第3窟にはとにかくたくさんの仏像や壁画があり、近年も足されているようで、中には真新しいものもあります。

第4、第5の窟は規模も小さくあまり見ごたえはありません。一番奥にある第5窟から見てみるのもよいかもしれません。

今も多くの人々が祈りを捧げる、生きた寺院

スリランカの他の寺院と同様に、ダンブッラの石窟寺院でも入場前に靴を預けて入ります。靴下は履いていても大丈夫ですが、かなり汚れますので脱いでしまう方がよいでしょう。

岩山は熱くなりますが、日陰を目指して頑張って歩きましょう。スリランカの人々は足の裏が強いのか、平気で歩いています。

写真撮影には配慮を。生きた寺院ならではのマナー

ダンブッラ石窟寺院

▲写真を撮る時は仏像に背を向けずに

実際に訪れると分かりますが、私たち外国人にとっては世界遺産である観光地でも、スリランカの人々にとっては今も生きた寺院です。

訪れる際には最低限のマナーを守りましょう。 過去には仏像にキスしながら写真を撮って捕まった外国人がいましたが、同じ仏教国の日本人としては、そんな真似はしないようにしましょう。

スリランカの寺院で写真を撮る際に注意したいのが、仏像に背中向けて写真撮影をしてはいけないという点です。

仏像は単なる置き物ではないため、スリランカの人々は敬意を持って接しています。

そのため、仏像の写真を撮っても嫌な顔はされませんが、いわゆる観光地の記念写真を撮ろうとすると怒られます。一緒に写真に写りたい場合は、仏像の方を向いて手を合わせた写真にしましょう。

 

ダンブッラ石窟寺院へのツアー

シギリヤロックから近いため、同じ日に両方訪れることもできますが、一日に2つの岩山を登ると少々疲れてしまうかもしれません。

スケジュールの調整が可能なら、別の日にされる方がよいでしょう。

ダンブッラ石窟寺院への階段

▲登ると決めたら、頑張って登ろう!

ダンブッラ石窟寺院の視察旅行記へ(たくさんの写真でご紹介しています)