セイロン・ティー・トレイルズで、至極のスリランカ紅茶文化を味わおう!

セイロン・ティー・トレイルズ

▲セイロン・ティー・トレイルズ

~メディア・コーディネイター”セレンディピティ倶楽部”が語るスリランカの旅物語~

スリランカには、雑誌などメディアの方々から「ぜひ取材に行きたい」とラブコールをいただく、特別なホテルがいくつか存在します。

その中の一つが“セイロン・ティー・トレイルズ”です。

セイロン紅茶の聖地・ヌワラエリア地域の街・ハットン郊外に点在する茶園の領主の邸宅(通称バンガロー)4軒を、スリランカを代表する紅茶会社“ディルマ”が、紅茶をテーマとしたラグジュアリー・ホテルとして生まれ変わらせたもので、宿泊は原則2連泊以上からとなっているこのホテルには、それぞれのバンガローにバトラー(執事)がいて、ゲストの快適な滞在をサポートしてくれます。

領主の邸宅だっただけあり、その広さや贅沢さは普通のホテルと比較にならないほどです。ここに滞在すれば、きっと至極の時間を過ごすことができるでしょう。

セイロンティートレイルズのベッドルーム

▲広いベッドルーム

ゆったりくつろげる居間

▲ゆったり寛げる居間

豪華なバスルーム

▲豪華なバスルーム

今回は、まさに紅茶の本場スリランカでしか味わえない、至極の時間を過ごせるホテル“セイロン・ティー・トレイルズ”の様々な楽しみ方をご紹介します。

紅茶づくしのディナー “ティー・インフュージョン”

セイロン・ティー・トレイルズのオーナーである、紅茶会社ディルマ(Dilmah)が積極的に取り組んでいる活動に「新しい紅茶文化の創造」というものがあります。
“ワインのように、お料理の味にあわせて紅茶をセレクトして楽しむ”というのが、その取り組みの一つとなっており、セイロン・ティー・トレイルズは、これを実際にスリランカで体験できる唯一の場所です。

ご予約時に「ティー・インフュージョン」というリクエストを入れておくと、このプログラムをご利用いただくことができ、総料理長ガジラ氏のプロデュースで、前菜からデザートまで、その時期におすすめのメニューに合わせた紅茶が提供されます。加えて、お料理そのものにもセイロンティーが使われるため、今まで私たちが知らなかった、新しいセイロンティーの世界を体験することができます。

セイロンティートレイルズの料理

▲紅茶と料理の組み合わせを楽しもう!(写真はランチ)

「やっぱりお酒もいただきたい!」という方もご心配ありません。一部のシャンパンなどを除くアルコール類は、全て宿泊代金に含まれているため、お好きなだけ楽しめます。そのため、ご主人はワインを、奥様はセイロンティーをといった風に、それぞれの嗜好にあわせたお好みの方法でディナーを楽しむことができます。
また、セイロン・ティー・トレイルズのライス&カレーも“絶品”ですので、こちらもぜひご賞味ください。
(通常、ティーインフュージョンはディナーでの取り扱いとなります)

紅茶工場見学とティー・ティスティング

アンドリュー・テーラー氏

▲紅茶畑でのアンドリュー・テーラー氏

セイロン・ティー・トレイルズでは、ゲストにホテルからの送迎付きで独自の紅茶工場見学ツアーも提供しております(もちろん無料です!)。工場見学ツアーのスタートは8:30頃で、スリランカに紅茶の苗木を最初に持ち込んだとされるジェイムズ・テーラー氏の子孫であるアンドリュー・テーラー氏の説明(英語)つきで、実際にセイロンティーを製造している紅茶工場を見学します。
(都合の許す限り本人が案内してくれますが、特にご希望の場合は事前予約も可能です)

見学の最後には、できたばかりの数種類のセイロンティーの「ティー・ティスティング体験」ができます。

ちなみにティスティングのコツは、以下のような感じだそうです。

1.お蕎麦を食べるように、思いっきり音をたてて、空気と一緒に口に含む。
2.口の中全体で(舌の裏側も含めて)紅茶を回してその味を確認する。

静かにティーカップを傾けて飲むイメージがありますが、紅茶を空気に触れさせることにより、その香りがより口の中で広がり、紅茶本来の味が分かりやすくなるそうです。

ちなみに、私はアンドリューさんのことは勝手に「21世紀のセイロンティーの伝道師」とお呼びしています。
アンドリューさんの案内を聞くたび、彼のセイロンティーへの愛情と誇りがその丁寧かつエネルギッシュな説明から伝わってきて、思わず「紅茶の世界をもっと知りたい」という気持ちになるためです。
さすがはスリランカに紅茶を持ち込んだ方の子孫です。血は争えない・・・ということでしょうね。

クラシックな英国式ハイティーを体験

ハイティー

▲ハイティーの例

セイロン・ティー・トレイルズは、紅茶がテーマの本格的なホテルですので、ぜひ伝統的なハイティーを体験してみたいものです。

ゲストは、滞在中1泊につき1回、夕刻の好きな時間に、バンガロー内のお好きな場所で英国流の伝統的ハイティーを楽しむことができます。また、よほど混み合っていない限り、2日目のハイティーは別のバンガローでいただく、というアレンジも可能です。場所を変えると、また違った雰囲気を味わえるのでおすすめです。
(さらには、滞在が長いお客様のために考えられた、ちょっとユニークなオリジナル・ハイティーもあります。3泊以上のご滞在をご希望のお客様は、こちらもぜひお問い合わせください!)

ティー・スパを楽しむ

茶葉からつくられた石けん

茶葉からつくられた石けん

あまり知られていませんが、特に女性に魅力的なプログラムに、「ティー・スパ」というものがあります。
通常のスパで馴染みのあるメニューもありますが、ここでスパを受けるなら、ぜひセイロン・ティー・トレイルズ・オリジナルの茶葉を使った「ティー・スパ」をおすすめします。

スパは、各客室にスパ専用のベッドを準備し、セラピストの方がゲストルームで施術を行うというスタイルで行われます。セラピストの方は求めに応じて、リクエストの入ったバンガローを訪れるという形式ですので、当日予約してすぐの対応は難しい場合があります。また、人数も限られているため、ぜひ受けたい!という方は、宿泊と合わせてスパも予約されることをおすすめします。

スパを受けない方も、客室のバスタブに置かれているソープが紅茶でつくられているので、紅茶にちなんだバスタイムをお楽しみください。

バトラー文化を楽しもう

バトラー

バトラー

一時日本でも、メディアさんの影響で「執事ブーム」がありましたが、英国のホテル文化をベースとするセイロン・ティー・トレイルズにも、私たちゲストの滞在を快適かつ特別なものにしてくれるためのバトラーがいます。

各バンガローには常時2名~3名のバトラーがいて、ゲストの様々な要望に応えてくれます。
バトラーは「ゲストの相談&お世話のプロ」ですので、セイロン・ティー・トレイルズの滞在に関わることなら、何を聞いても何を頼んでもOKです。

例えば、湖のほとりにあるバンガローに滞在した際に、「朝日を眺めながら、ゆっくり朝のモーニング・ティーを、お庭でいただきたい。」とリクエストしたことがあります。「No Problem!」と快諾したバトラーは、朝になると、まずはベッドまで温かい紅茶を運んできてくれました。ベッドティーのサービスです。
紅茶で体を温めて起きると、お庭に案内してくれて、イングリッシュ・ガーデンにあるテーブルにつきました。

朝日が登るのを眺めていると、少しずつ霧が晴れて、きれいな茶畑と雄大な景色が見えてきました。

そんな中、新たにバトラーがいれてくれた紅茶を飲みながら、人工の音が全く無い中で、リクエスト通りの素敵なひと時を過ごすことができました。

うまくリクエストができれば、細々とした用事だけでなく、こんなゆとりの時間を演出してくれます。
日本ではあまりなじみのないバトラー文化ですが、せっかくセイロン・ティー・トレイルズに滞在するなら、それを楽しむチャレンジをしてみてはいかがでしょう。

セイロンティートレイルズの朝陽

▲セイロン・ティー・トレイルズで見た朝陽

セイロン・ティー・トレイルズに宿泊すれば、スリランカの紅茶文化を心ゆくまで味わい尽くすことができるでしょう。あなたも一度は、多くの人が憧れるこのホテルにステイしてみてはいかがでしょうか。

セイロン・ティー・トレイルズ

▲セイロン・ティー・トレイルズのバンガロー