【スリランカ旅行記52】聖なる水が永遠に滴り落ちる、世界遺産ダンブッラ石窟寺院
まずは靴を脱いでから
石窟寺院のあるエリアの手前に靴を預ける場所があり、25ルピー(15円)を払います。寺院の見学は靴を脱ぐのが基本で、陽が当たると熱くなりますが、ここは歩く距離が短いので裸足で大丈夫でした。もっと長く歩く場所では靴下を履いたまま行くといいそうです。
涅槃仏と、休憩中の仏様の見分け方
5つの石窟寺院を、向かって右から古い順に見学しました。中にはたくさんの仏像があり、大きな涅槃仏(ねはんぶつ)もあります。
横たわった仏像のうち、つま先が少しずれているものが涅槃仏で、きれいに揃っているものは休憩中の姿だそうです。
この仏様はどうでしょうか?
つま先が少しずれている(本当に少し)ので、これは涅槃仏です。(第一窟より)
こちらはどうでしょうか?
足が揃っているので休憩中です。そういえば目も開いていましたね(第二窟より)。
仏像を写真に撮ってもいいし、フラッシュをたいても怒られませんが、仏像に背を向けて一緒に写真を撮ると注意されます。お釈迦様に失礼ということなのでしょう。仏像の方を向いて手を合わせて撮る分には問題ないようです。
スリランカの人たちは熱心に祈って献花をしています。
岩肌から滴り落ちる、聖なる水
第二窟の天井からは聖なる水が湧き出て、設置された壺に滴り落ちます。その壺にお金を投げ入れる人が増えたため現在は金網で覆われ、寄付用の箱が置かれています。
この水はどこから来るのか分からず、壺の水は溢れもせず減りもしないのだそうです。壺の中は、暗い上に金網越しなのでよく見えません。
思った以上にたくさんの仏像が置かれており、全てここの岩から彫られたものではなく後から持ち込まれたものもあるそうです。天井には所狭しと壁画が描かれています。我々観光客の想像以上に、スリランカの人々はこの聖地を大切に思っています。マナーには充分注意しましょう。
(黒崎)