インド最古のイスラム遺跡、クトゥブ・ミナールと複合建築群
世界遺産クトゥブ・ミナールはこんな場所
デリー観光の定番スポット
クトゥブ・ミナールはニューデリーから南へ約15kmの郊外にあり、デリー空港やグルガオンにも近い場所にあります。メトロ(地下鉄)の駅も近くにできて、アクセスしやすくなりました。
そのため、デリー観光の定番スポットとなっています。
インド最大のミナレット
インド最大のミナレット(塔)を代表として、1993年にクトゥブ・ミナールとその建造物群は世界遺産に登録されています。
この塔は奴隷王朝(1206~1290年)のスルタン、クトゥブウッディーン・アイバクが、ヒンドゥー教徒に対する勝利を記念して建てたもので、高さは72.5m、五層からなる塔で、外壁にはコーランの文句を図案化した彫刻が刻まれています。
記念写真を撮ろうとしても、ミナレット(塔)全体を写真に収めるのは難いため、しゃがんで四苦八苦しながら写真に収めようとする旅行者でにぎわっています。
周辺にも見どころが多数
塔の北側にはクトゥブ・ミナールよりもさらに高い塔を建てようとして挫折した、アラーイーの塔の基部が残っています。
その基部の大きさは圧巻で、もし実際に塔が建ったら、間違いなく100mは超えていたことでしょう。
クトゥブ・ミナールのすぐ脇には、インドで最初のモスク、「クワットゥル・イスラム・モスク」があります。
このモスクはヒンドゥー教寺院を破壊した際に出た石材を再利用して建てられているため、よく見ると、ところどころにヒンドゥー教の神・ガネーシャが彫られています。
1600年経っても錆びない鉄の柱
中庭には4世紀のグプタ朝時代に100%に近い純度の鉄で造られたとされる鉄柱が、いまも錆びずに残っています。
クトゥブ・ミナールとその建造物群は、ある程度の知識を持っていれば見どころ満載の遺跡です。デリー観光で立ち寄った際には、気合を入れて観光しましょう!
ちなみにインド国内で第二の高さを誇るミナレットはオーランガバード近郊にあります。
オーランガバードから、エローラ遺跡を観光する際に必ず通る、ダウラタバード城砦のミナレット。こちらもぜひ訪れてください!
クトゥブ・ミナールは、行ってみたらこんな場所!
クトゥブ・ミナールは、パッと見ただの塔ですが、よく見ると細かい彫刻が施されていてとてもきれいです。
その他の遺跡は、ちょっとローマの遺跡のような印象を受けました。
デリーの鉄柱は実は多少錆びていますが、1600年経っても朽ちずにいることがすごいのですね。