みんなマイペースでバラバラ!1枚の写真に見るインドの多様性

バラナシのガート

▲バラナシのガートにて

1枚の写真から、様々なインドが見える

ひと口にインドと言っても、そこに暮らす人々は実に様々です。

主な宗教はヒンドゥー教ですが、同じヒンドゥー教徒でも食べ物が違ったり、考え方が違ったりします。

そのためインドでは、人と違うことにはこだわらず、あまり干渉もしないのが普通です(観光客には興味津々で、質問攻めにしたりしますが)。

また、モノでもそうです。何か大切なものをつくる時でも、他と揃えるという意識があまりありません。

インドでは、人もモノも、互いに干渉せずにマイペースで歩んでいるのです。

いろいろビミョーにずれた写真

ここにある1枚の写真を見ると、インドでは全てが一様ではなく、いちいち規格外であることが分かります。

バラナシのガートを写しただけの写真なのですが、よく見ると間違い探しのようなズレを発見できます。

普通の神様

こちらは普通の神様です。名前は分かりませんが、穏やかであどけない顔をした、ちょっとかわいい神様の像ですね。

ちょっとビミョーな神様

▲普通の神様

立派な神様

こちらは立派な神様です。腕が6本、顔が3つもあって何だか強そうです。偉い神様なのかもしれませんね。

立派な神様

▲立派な神様

ちょっといい加減な神様

この神様は、腕は4本あるようですが、どうもお顔つきがいい加減なように思えますね。ちょっとにやけているようにも見えます。

他の神様はきちんと足を揃えて立っているのに、この神様は足も何だかいい加減です。

普通の神様

▲ちょっといい加減な神様

マイペースに着替える人

布を頭からかぶっているこの人は、恐らく着替えをしているところです。

ここはガンジス川のガートですから、きっと沐浴を終えたところなのでしょう。

インドでは普通の光景で、場所から考えても自然な行動です。

着替える人

▲ガートで着替える人

横向きで瞑想する人

この人は瞑想中のようですが、横を向いている理由がよく分かりません。

右上に見える神様に祈っているのか、前にいる犬と語り合っているのか…。

犬もうなだれて静かにしている様子なので、何か意思の疎通があるのかもしれませんね。

正座する人

▲横向きで瞑想する人

本格的に瞑想する人

この写真で最も異彩を放っているのはこの人です(最初写真を見た時は気づいておらず、後でドキッとしました)。

顔も体も白いのは、白檀(びゃくだん)をはたいているせいで、本格的に瞑想に取り組んでいる人です。

見た目ちょっと異様なのですが、実はこれも聖地バラナシでの過ごし方としてはごく自然な姿です。

瞑想する人

▲本格的に瞑想する人

無理矢理解釈してみると…

上の写真に、無理矢理解釈をつけてみると、この図のようになりそうです。

インドでは、写真一枚を見ても突っ込みたくなってしまうんですね。

バラナシの関係図

▲妄想で加えた解釈

無秩序とマイペースを楽しめれば、インド旅行の達人

上の解釈はさておき、インドでは全てのものが秩序なく、それぞれマイペースで動いています。

インド的にはそれぞれ自然な行動なのですが、いちいちまわりとそろっていないのが特徴です。

もしもこの混沌を楽しむことができれば、あなたはもうインド旅行の達人といえるでしょう。

全てがいちいち予定通りいかず、いろいろ思うようにいかないことの多いインドですが、その分細かなことにとらわれすぎていた自分に気づく場所でもあります。

1枚の写真だけでもこれだけ突っ込みどころがあるのですから、いちいち気にかけていては身がもちません。

せっかくインドを訪れたなら、無秩序や混沌、マイペースな時の流れも一緒に楽しんでみましょう。

 

 

 


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