今も現役で大活躍中の世界遺産、チャトラパティー・シヴァジー・ターミナス駅
チャトラパティー・シヴァジー・ターミナスはこんな駅
チャトラパティー・シヴァジー・ターミナス駅は、1888年に建造されたヴェネチアン・ゴシック様式の駅舎です。
現在も現役の駅として活躍中で、一日の乗降者数が350万人以上とも言われています。
インド鉄道の拠点の一つでありながら、ビクトリア朝ゴシック様建築とインドの伝統建築の融合された壮麗で豪奢な建築スタイルには圧倒されます。
まさにイギリス植民地時代のインドの代表的な建築物です。
見どころと名前の由来
建築当初はビクトリア女王に治められていたことから、ヴィクトリア・ターミナス駅と名付けられました。
遠景もさることながら、窓枠や屋根に施された装飾がとても緻密で、内部の木彫やタイル、手すりや柵、切符売り場の装飾など、当時としては画期的なデザインで造られています。
1996年に、インドにおける革命論議の一環(ボンベイ→ムンバイ、カルカッタ→コルカタ、マドラス→チェンナイなど)として、「チャトラパティ・シヴァジー・ターミナス駅」と改名しました。
ちなみに、ムンバイの空港にも「チャトラパティ・シヴァジー空港」という名がついており、チャトラパティ・シヴァジーとは17世紀この地を治めていたマラータ王国の王様で、この地の英雄です。
訪れるべき時間は?
2004年にユネスコの世界遺産に登録された、この優雅な佇まいの駅は、今現在も通勤・通学をはじめ、多くの行き交う人々で賑わっています。
チャトラパティ・シヴァジー・ターミナス駅をご覧になるなら、朝の時間をおすすめします。
通勤・通学時間帯のラッシュアワーに行くと、落ち着いたたたずまいの駅の中を、忙しく行きかう人々の流れを見ることができ、対照的なミスマッチですが、何とも絵になります。